2022年08月

中国菜 エスサワダ【大阪市 北浜】

西天満の表記のミシュラン店を友人と訪問。17時の訪問で貸切状態。界隈には有名店が軒並み並ぶ裁判所の近くに位置する。間口は狭く奥にテーブル席が並ぶ。キッチンは若い方が7名くらいで切り盛り

テレビや雑誌で有名な澤田シェフは不在で普段は調理されず社長業に専念し東京をはじめとするたくさんの店舗を管理されていて今後もたくさんの出店予定もあるとスタッフさんは言っておられた。

この日は16800円のコースにワインのペアリング5杯(7000円)を所望する。

前菜6種盛り合わせ。八尾産の枝豆を紹興酒の酒粕のソースにつけたものは特にどうってことなかった。汲み上げ湯葉を重ねた豆腐は既製品なのが残念。鱧のフリットと中国筍の揚げたもの。大根餅のフライ。干し豆腐も普通。よだれ鶏はかなり美味しい。

この日のワインはこんな感じ。。最初にシャンパンを提供いただいてそのあと白ワイン3種と赤ワインが1種。

続いてビーフンの北海道産の塩水ウニのソース。その上にポーランド産キャビア。いわゆるカッペリーニを模したものだけどどうってことはないアイデア料理。

ヨシキリザメのフカヒレが入ったスープ。かなりの時間をかけて煮詰めているとさびすの方は宣う。かなり濃厚で最後は添えられた白ご飯にかけていただく。

マナガツオのロースト。天盛りに黄ニラと万願寺唐辛子。前菜にも出てきた中国筍(緑筍)も添えられる。

えびすもち豚のスペアリブはジューシーな仕上がりでかなり美味しい。ピーナツもやしの食感もいい。流行りの雪塩が添えられる。

蒸籠に入って出てきた小籠包とフカヒレ餃子。小籠包の皮が冷食のような食感だったのが残念。たくさん作って冷凍保存しているのかな・・・・

こちらのお店のスペシャリティの大和肉鶏のクリスピーチキン。北京ダックと同じ作り方をしていると言っていた。

プレゼンテーションの後は切り分けて提供。山椒塩、セロリ塩、
五香粉塩などの5種類の塩と豆板醤、赤酢を掛けた大根おろしでいただく趣向。残ったチキンやその頭部分はお土産に包んでいただける。

麻婆豆腐は本格的でとても辛いけど味に深みがあって美味しい。

あおさ海苔が入った一口麺。スープはとてもクリアな味わい。

杏仁豆腐黒蜜かけでフィニッシュ。約3時間の食事でした。。

予約時に好物の海老・蟹料理を所望したけど叶わず。。澤田シェフがいたら仕入れてくれたのにと残念に思う。

食後は中之島でクルージング。川面を通る風が心地いい。

北区西天満4-6-28

中国菜エスサワダ中華料理 / なにわ橋駅大江橋駅北浜駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 北浜 中華料理

料理屋 稲家 8月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の表記の和食店を友人と訪問。毎月定期訪問しているお気に入りの店の一つ。纐纈、capi、TOMONOなどのたくさんのミシュラン店がひしめく「北新地プレイスビル」の7階に位置する。同じフロアの隣は天ぷらの沼田が入る。各店舗の料理開始時間の18時にはエレベーターが大混雑。ビルが火事になったらかなり危なそうな感じ。

檜の1枚板のカウンター席からはオープンキッチンの厨房が全て見える。そのライブ感もご馳走で35歳のイケメン稲家店主の料理所作を見ながら、また軽口を交わしながらの食事はとても楽しい。

こちらの店主は神戸の正攻法のミシュラン和食店「植むら」のご出身で料理の流れや献立などはいくつか継承されたものがある。毎月献立の変わるコースは18000円(税・サ別)。お酒を含む支払いは一人30000円くらい。(高級ワインやシャンパンを所望するとかなりの値段になる)

場所柄どうしてもホステスさん同伴が多く席は自然と賑やかな感じとなる。20時の同伴時間には食事が終了するようになっていることにもいつも感心する。席数はカウンター8席のみで18時と20時50分スタートの2回転制。18時の予約は年内満席とのこと。

ご主人の大きな声での挨拶の後、座付は夏らしい長芋素麺にモロヘイヤのすり流し。ネバネバ大会で元気が出そうな一品。

続いてはレアに火入れされた明石の蛸。「自家製からすみは」ミディアムな干し加減でかなり美味しい。粘りのある加賀野菜の金時草のお浸しが添えられる。

日本酒を所望すると桐箱に入った江戸切子の酒器が登場。好きなものを選ぶことができる。勢揃いの酒器を見るには誰よりも早く日本酒を注文するのがコツ。

煮物椀は炭火で焼いた種子島のシブ鯛(フエ鯛)。脂が乗りまくりで関西で見かけることはほとんどない。切り身を見るとかなり大きな魚体サイズと思われる。磯魚だけど磯くささは皆無で夏にしか獲れない高級魚。添えられるのが焼き茄子。吸い口は青柚子。シンプルだけど魚の脂と合間って出汁がかなり美味しい。

刺身は長崎のメイチ鯛の薄造り。これも旨味と脂っ気が強い白味魚。

初見の女性作家の新作の江戸切子。柔らかい色使いが女性作家らしい。

焼き魚は2キロ級の白甘鯛の鱗焼き。丁寧に炭火で焼いて逆立ったパリパリの鱗とふわふわの身がとても美味しい。いつもかなり良い上質な食材を使用される。店主の目利き含めて素材に糸目をつけない仕入れに敬服する。白甘鯛は3キロオーバーだと10万円超えと言っていた。添えられるのは岡山産の白桃の甘酢漬け。

続いて走りのイチジクの白扇揚げ。濃厚な胡麻酢をにカシューナッツを加えたものが下に敷かれる。

宮崎牛のミスジ部分の鍬焼き(フライパン焼き)。少量だけどかなり美味しい。北海道産アスパラと大きなオクラが添えられる。ワインと合わせると美味しいだろうと推察する。

渡り蟹とフカヒレの入った春巻き。「6月にいただいた肝の入った鮑のコロッケも美味しかったな・・・」と思いながらいただく。それぞれの食材の食感の妙と和食の料理になっていることに感心する。

食事は釜炊きで最初に炊きたての白飯が一口だけ供される。続いて北海道産の玉蜀黍ご飯、牛しぐれ丼、兵庫産の柚子素麺と続く。ここまでいただくといつもお腹がはちきれそうにいなる。

デセールは抹茶アイスと白玉とこしあん。細部にも心を入れる細やかな仕事にいつも感動しながら店を出る。

この日いただいたお酒は4種類。どれも好みのものばかりで嬉しかった。来年6月までの予約を取って店を出る。ごちそうさまでした。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食

源ちゃん 8月【大阪市 長堀橋】

南船場にある表記の洋食店を友人と訪問。大阪メトロ長堀橋2番出口から北に徒歩3分の場所に位置する。以前はSANGENという名前だったけど2020年の改装とともに住之江区の住吉新地にあったお父さんが経営する昭和11年創業の老舗洋食店の「源ちゃん」の名を受け継いで今に至る。

最近はランチタイムによく訪問していたんだけど夜の訪問は初めて。店内は数隻のカウンターとテーブル席、半個室席からなる。この日も女性グループ客や会社帰りの男性客などで賑わっていた。コース料理も数種類あるけどこの日は季節メニューを加えたアラカルトを所望する。

最初は夏らしい「トマトと牛乳の豆腐」。トマトの上澄みで作ったゼリーとバジルシードがさっぱりとした食味でビールとの相性もとてもいい。

続いては真蛸を薄くスライスして、炙ったものとガリを合わせたサラダ。

続いてハモンセラーノの盛り合わせ。付け合わせの酢漬けの野菜もとても美味しい。

「源ちゃん」創業以来の名物料理の「山芋のグラタン」はソービニオンと一緒にいただく。熱々の容器に入ったグラタンはホワイトソースを使わずに長芋をすりおろして牛乳と合わせてチーズをかけて焼き上げた和風仕立て。粘り気は少なく、ザラザラが混じったトロトロ食感で見た目よりもあっさりしたオリジナルレコメンドメニュー。

ピノ・ノワールとともにメインはヘレステーキ。厚めの200gカットを所望。柔らかいだけでなく、しっかりと肉の旨味も感じられてとても美味しい。醤油ベースの和風ソースとの相性も馴染みがあってとてもいい。お腹いっぱいで店を出る。ごちそうさまでした。

過去の源ちゃん記事はこちら

大阪市中央区南船場2丁目3-17

大阪市 長堀橋 洋食