LA視察2015 ②

弊社の外食事業部で今後さらに出店を予定している地産地消レストランもLAでは大きなトレンドとなっている。健康的な食生活を送ることの出来るレストランと言うだけでなく持続可能な「地球共生」や商品を自分でカスタマイズ出来るメニュー構成など進化し続けている店舗もたくさん視察させていただいた。

それらのすべてが奇をてらわない日常食を提供する店なんだけどその店も若々しい顧客で溢れかえっている。地元産の朝どれの野菜、全粒穀物、放し飼いの鶏、放牧飼育の牛、天然の魚、地ビール・オーガニックワイン・日本酒・生絞りジュースを食事として使用する。

和素材(枝豆、シラタキ、味噌、豆腐、椎茸、ブラウンライス、刺身)も大人気で日本の食材は健康をイメージさせるのかどの店舗でも大人気であった。

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店舗設計もカッコいいんだけどナチュラルな空気感が店中に溢れていて完全菜食主義の方やローフードを食習慣にしている客は週に3〜4回くらい通うと聞き及ぶ。

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メニューはサラダメインでそこに動物性のタンパク質をトッピングすることが出来る。サラダもその日の体調や気分に合わせて自分でカスタマイズ出来る。

ヘルシー志向の店なので野菜たっぷりでカロリー低めのメニューがたくさんある。サラダがメインでステーキやターキーやチキンやポークは付け合わせの位置づけ。価格はどれもが10〜12$くらい。

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ターキーメルト(9.95ドル)はプレッツェルのパンがポイント。ほうれん草が中に入っていてチーズがとろけてかなり美味しい。

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ピザも焼き上げてから野菜をてんこ盛り。これはかなりいい。ピザの台はかなり薄めピザの持つ不健康なイメージが一掃される商品。トリフのオイルがいいパンチを作る。

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これらの店の業態hs「ファストカジュアル」と呼ばれファストフードとファミリーレストランの価格と調理時間が中間のアメリカならではの新業態。しかしながら現在アメリカの外食で一番伸びている業態でもある。 店内で食事を採れるものもあれば、持ち帰りも可能なのが特徴。
また価格がファストフードより高いということもあり使っている素材にこだわりがある。

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サンタモニカにある生野菜をテーマにしたこちらの店も秀逸。

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こちらはワシントンDCに本拠を持ち現在30カ所のレストランを展開している。オーガニックをテーマにしておりスタッフの制服のTシャツもオーガニックと言うこだわりよう。

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こちらのレストランでは、スマートフォンのアプリによって、食事のオーダーから精算まで出来る様にしており、頻繁にアプリを使う顧客には、特別ディナーやフェスティバルのチケットを進呈しているらしい。

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こちらのお店の理念というか最も大切にしている価値観は「サステナブルに世の中を考えよう」「他人とリアルな付き合いをしよう」「世の中の役に立とう」等でそれらが店舗に書かれてありそのような考え方をベースに店作りが行なわれている・・・。

こちらのお店も指定農家から食材を仕入れていると言うことで農家リストが黒板に手書きで書かれていた。

写真はこちらの店のお薦めでこちらは店員さんお薦めのケール、鶏肉のグリル、焼きナス、トマト、アンチョビ、ゆで卵などが入ったサラダ。野菜が新鮮でかなり美味しい。特にケールが柔らかい。やさしい味付けだがこれだけで満足感がえられるような工夫がしっかりとされている推定カロリーは500キロカロリーと推測する。

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私が奈良県で今作ろうとしている飲食店の参考にしようとしている店はカリフォルニア州に17カ所のレストランを展開中。契約農家の野菜を使用するとともに屋内での野菜の栽培を実験している。現在¥44種類の野菜と果物を店内にある24本のタワーで育てていて週に1度収穫し料理に使用。

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店に入るとカウンターでお食事をオーダー。名前を言ってからカウンターをすすむ。オープンキッチンなので自分の注文した肉を焼いたりサラダを作ったりするところが見えて面白い。

メニューはサラダとスープとワンプレートに乗った定食のようなもの。

肉にするか、野菜か、鶏肉か、魚か決めて、それをサンドイッチスタイルにするか、プレートにするか、あるいはサラダと一緒に出すかをチョイス。

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太平洋で捕られたマグロやカジキなどの魚、放し飼いで育った鶏肉、数種類の穀物を食べて育ち、ホルモン・抗生物質を与えられていない数種類の牛肉などのメインにサラダ、ガーリックトースト、マッシュポテトまたは焼き野菜が付く。店内で手作りされたデザートなどのオプションもある。会計をしたらトレーに乗った料理を自分で持って席へついて食すという仕組み

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価格はどれも11ドル50セント程度。当然アルコールもある。

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かなりでっかいボウルで、ドレッシングをトスして(しっかりとからめて)作ったサラダはどこを食べてもおいしい。サラダはかなりの量があって、これだけでおなかいっぱいになる。
今回訪問した店の一部だけご紹介させていただいたが昔のアメリカの食事のイメージとは断然かけ離れたものばかりで「自然」「安全」「安心」「地球環境に優しい」「健康」「手作り」「冷凍食品や工場の否定」。このようなアメリカの食の潮流は10年以内に日本にも入ってくるものと確信する。

またこちらのお店の特徴は各店舗に一人ずつ配置されたエグゼクティブシェフで名だたる有名店の調理人をスカウトして採用しているらしい。メニューを絞り込むこととサーブをなくすことで最高の食材を使った高品質な料理を低価格で提供出来る。

この店は毎年同じ店に定点観測しにくるが見れば見るほど素晴しい・・・繁盛するのが肌感覚で実感出来る。


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