一半【大阪市 難波】

表記の千日前の老舗寿司店を訪問。真っ白の麻の暖簾を潜るとピカピカに磨き上げられたカウンタ−が見える。席について冷たいビールを所望。子供の頃に何度か父親に連れてきてもらった記憶がある超高級店。昔は吉本の芸人がこの店の暖簾を潜ることが出来れば一人前になった証しと言われたものである。

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蛸をアテでいただく。産地は聞かなかったけど味の濃いしっかりとしたものであることは食せば判る。こちらのお店は約50年前に創業。お店は古いけど掃除がしっかりと行き届いていて凛とした空気が店の中に満ちあふれている。「英ちゃん福寿司」や「福喜寿司」に似た感じであろうか。

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しっかりと〆た鯵は日本酒とドンピシャ。菊正宗の醸造を常温でいただく。こういう店ではこういったお酒が良く合う。濃いめの醤油を刷毛で寿司に直接塗るスタイルも今となっては珍しい。

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これもしっかりと締められた鰯。こういったものも大阪の寿司らしくて大好き。日本酒が進みまくる。

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タイラギ貝も大好物。寿司の酢飯はホンノリ温かくて柔らかい大阪風。こういった店でも緊張しなくて逆に落ち着いてゆっくりと寿司とお酒を楽しむことが出来る。年を重ねたことを実感。こぼれイクラとか穴子一本巻とかバランスの悪い大きなネタも嫌いだしこれ見よがしなアテばかりでてくる店も嫌い。

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車エビも普通に美味しい。ご主人は力も入らず普通の上質なネタを丁寧に提供。要らない会話もなくて気の効いたこともあまりない。しかし大人にはそれがいい。判る客だけでいいという信念に共感出来る。食べログ等でこれ見よがしな避難を見ると腹がたつ。

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穴子も普通においしい。見た目もかなり美しい。柔らかく煮込みまくればいいというものではなく素材の味を残しながら丁寧に蒸し煮にする手技はさすがである。

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此方の店のスペシャリティーの鯛は熟れた感じもありこの時期では最高のものと思われる。最近美味しくなったと言われる養殖鯛とは味わいが全く異なる。

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最後は蛸の頭を握っていただいてフィニッシュ。このままワインをいただきに近くの店に行く。。
大阪市中央区難波千日前3−17

一半寿司 / 近鉄日本橋駅日本橋駅難波駅(南海)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 難波 寿司

富久佳(ふくよし)【大阪市 難波】

仕事でバタバタして久しぶりのアップになってすいませんm(_ _)m・・・

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なんばパークスで仕事がらみのパーティーに顔を出したあと幹部社員君と2人で裏なんば散策。

最近話題の道具屋筋から旧の倉庫街を通るところに出来た千日前地蔵通横丁の中にある屋台系の寿司店。
いつも大繁盛で土日は予約が必須となっている。近くに居酒屋を一件経営している個人店と言っていた。

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店内は昭和系のいろんなポスターや置物で雑然としているがそれはそれで面白いのかも知れない。10人掛けのカウンターと2人掛けのテーブル席が2つでマックスキャパは15人くらい。50才くらいの職人さんと20代の入れ墨と鼻にピアスの入った職人の2人が握る。いつも満席の人気店で土日は予約が必須となっている。客層は20代ヤング中心。気取った感じがなくて入りやすい店という印象。

ビールで乾杯をしてから学校に内緒で働く大阪高校のアルバイト君がお薦めのお任せ寿司をお願いしようかと思ったが、好き嫌いがあるので適当に好きなものを所望する。

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この日は最高級鱧がおすすめと言われたので黙って所望する。食すと脂の甘さと小骨を全く感じない舌触りの良さ、深い旨味に驚く。多分韓国産の最も上質のものを仕入れていると推察される。これは今年一番の鱧でした。シャリもほろ温くて個人的にはかなり好み。価格は一皿1000円・・・ちょっと高いな。。

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大阪高校君と世間話をしながらいろいろ食べる。生の鯖は新しかったが脂ののりはイマイチ。周りの客はお進め握りを食べている方ばかり。1枚5貫で並ネタ630円、特選ネタの裏皿930円がコスパもよく大人気らしい。

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赤貝は鮮度がイマイチ。一つ210円の海老は冷凍ブラックタイガーであるが美味しい。タコとゲソはそれなり・・

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大阪高校君が「うちの煮穴子むっちゃ美味しいですよ!!」ということなので所望する。形が崩れるほど煮込みまくっているのか特徴。一つ500円。柔柔でそれなりに美味しいがお得感はない。

総じてネタに対するこだわりもありお酒を飲んだあとの仕上げにちょっと寿司をつまむのにぴったりの店と思う。
平日であるが裏なんばと呼ばれるこの界隈が人で溢れかえっているという現象に一番驚きと興味を持った夏の日の夜でした。

大阪市中央区難波千日前14-18 千日地蔵尊通り横丁 1F
定休日 水曜

富久佳寿司 / 難波駅(南海)近鉄日本橋駅日本橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 難波 寿司

丸元 2月【大阪市 日本橋】 【大阪市 難波】

東京マラソンを前日に控えて一緒に出る友人と千日前にある老舗寿司店ですっぽんを食す。
いつものカウンターに座ってまずはビールで乾杯。長年この店では同じパターンで食べる。そう言えばすっぽんって大分か東京か大阪でしか食べた記憶がない。大阪でも法善寺の「浅草」や武庫川の「大尊」、京橋の「◯安」八尾の「元福」とか専門店は数店しかない中で一番のお気に入りのお店がこちら。3ヶ月に1度は必ず訪問する。

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お造りの盛り合わせはかなり上質な縞鯵、天然の車エビ、赤貝。平目エンガワ、タコ、剣イカと雲丹の盛り合わせ。この一皿で熱燗2合を飲んでしまう。

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造りのあしらえに胡瓜で亀を細工したものを発見。なかなか可愛らしい・・・最近、板前さんが全員変わってしまったのが少し寂しい。以前は高齢の方ばかりだったので世代交代だと思われる。女将さんは変わらずいつものようにレジでどんと座っておられる。映画のセットのような昭和の味が料理にも内装にも店員さんにも感じられる。

生き血を赤玉ポートワインで割ったものをいただいてからいつものお約束で突き出しはえんぺらと腸の湯引き。

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えんぺらと腸の湯引きはフグの皮と同じような食感。目隠ししたら違いはわからないかもしれない。旨味はすっぽんの勝ち。河豚湯引きの独特の魚臭さは全くない。コラーゲンたっぷりと言う感じ。。。

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卵・肝・胆嚢・心臓、腎臓のお造り。ビジュアルが美しい。塩を振って、海苔に包んで食す。胆嚢はかむと苦いためにそのまま飲み込む。ねっとりしたレバーは塩を振って、海苔を巻いて食べる。泥臭さや生臭さは皆無。口の中ではじける卵は、微かに甘くて美味しく頂く。

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メインのスッポン鍋というかスープは最初からお椀によそって持ってきてくれる。この生姜の効いたスープとスープを吸った白菜が堪らなく旨い。すっぽんの身の他に白ネギ豆腐椎茸、餅が入る。しんみりした滋味深いとてもいい味である。この日は少しだけ塩分が多く感じたが許容範囲内。

すっぽんの身は部位ごとに食感と味わいが異なり首の部分やすっぽんの肩甲骨といわれるミツボネ、骨盤、脂身などいろんな部分が入っていて楽しい。

2杯目はいつものように唐辛子とニンニクパウダーを入れてアクセントを付けていただく。ニンニクパウダーが深いコクを感じさせる。しかしニンニクは後でいつも後悔する。。

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〆のトロントロンの雑炊は米の一粒一粒にしっかり滋味深いエキスたっぷりのスープがまとわりつく。河豚の雑炊と比べても比べ物にならないくらい旨い。最後にデザートを食してお腹いっぱい。カラダもぽかぽかして元気一杯。

大阪市中央区千日前1-9-9
TEL 06-6211-2298
営業時間 16:30~23:00(L.O 22:00)
定休日  日曜

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