ステーキスタンド又三郎【大阪市 長居】

食べログ焼肉部門日本一の伝説の店、長居の又三郎さんが満を持して作られた2号店。場所は駅から徒歩10分の悪立地にあえてハイエンドな店を出すと言う現在の熟成肉ブームの牽引者でもある荒井世津子氏の独自ワールドが凝縮されたお店。

2014-06-08 18.24.19

この日は一人で短パンとサンダルで日曜日の夕方に訪問。ドレスコードギリギリOKを頂いて入店する。この日はせっちゃんオーナーがシックなええ服を着て自ら接客と調理。

2014-06-08 17.41.30

店に入るとキラキラ光るショーケース。お店で作った熟成肉の入ったハンバーグやローストビーフ、焼肉セットやピクルスの詰め合わせ、熟成肉の販売までされている。。もちろんこだわりの商品ばかり。。

2014-06-08 17.51.38

ピクルスを漬ける原液まで販売 。瓶も一緒に売っているので野菜をカットして塩水に浸けて野菜の水分を出して浸けるだけでいいのは便利だな。熱くしたピクルス液なら塩しなくてもいいとか聞いた事もある。外国のピクルスは酸っぱすぎるけどそれくらいが肉に合ったりするのが不思議。

2014-06-08 17.51.29 HDR

看板の巨大な熟成庫には和牛、あかうしの様々な部位がエイジングされている。長期間のドライエイジングで赤身肉のタンパク質のアミノ酸量が増加してうま味が増し、肉もやわらかくなると言う理屈。

産地と牛の躯体にも徹底的こだわり、熟成で旨みと香りが広がるポテンシャルのある肉の仕入れにこだわるのが界隈のお店との大きな違いと聞き及ぶ。

2014-06-08 17.51.36 HDR

肉の販売もされているがこちらのお店で頂かないと「炭焼き」「厚切り」「肉を休ませながら焼く」という3つのいい肉をさらに美味しくする要素に欠けてしまう為に熟成肉はお店で頂くのが一番と考える。

2014-06-08 18.09.10

カラトリーはお約束のラギオール。オーナー自らが「今日は経産牛のサーロインがお勧め」という事でお任せする。肉を選んで焼いて冷ましてまた焼いてを数回繰り返す。そのあいだ結構ヒマなので店を観察する。

2014-06-08 17.47.12

小さなテーブル席もあってとてもカジュアルな雰囲気。北欧テイストの調度品もとても趣味性がいい。テイクアウトの弁当もたくさんされているのでこれから人気が出そうな感じ。

2014-06-08 17.47.02 HDR

キッチンはオープンになっていて作業を見ながら食す事が出来る。オープンしたてでどこもピカピカ。ビールを頂いてからグラスワインを所望。

2014-06-08 18.07.34

サービスの若い女性も愛らしくてとてもいい。オーナーが休みごとに有名レストランをシェフやパティシエなどスタッフを連れて訪問して自分のお店のクオリティーアップにつなげておられる姿勢に感服する。たまにご一緒させて頂くがどん欲に研究される姿はとても美しい。

独自の美意識の高いハイクオリティなー感性を従えた商品群を見ながら「素晴しい・・」とつぶやいてしまう。

2014-06-08 17.41.37

熟成肉の入ったミートパイや自家製のパウンドケーキにフォッカチャ、材料にこだわったビジュクチュールなどどれもが買って帰りたいと思うようなものばかり。

2014-06-08 17.52.14

前菜代わりのサラダのトマトはひたすら甘くドレッシングとの相性もぴったり。

2014-06-08 18.09.54

何度も焼いて冷ましてあげくに出てきたサーロインステーキは当然厚切り。表面はカリッと焼かれていて女性の握りこぶしくらいの感じ。付け合わせは太いアスパラにトウモロコシと茄子。塩で食して食べ飽きたらグレービーソースをつけてくださいねとオーナーが宣う。

2014-06-08 18.14.23

断面はこんな感じ。食べずとも見ただけでこの肉のおいしさがわかる。口に入れるとだだ茶豆の香りと強い旨味が咥内を満たす。こちらで熟成されたお肉を頂いて5年くらいになるけど今日は火入れの確かさとオーナーが離れず焼いてくれた事、肉のコンディション含めてパーフェクトに近いものであった。

帰りにパティシエの高見君に「本店より美味しいんとちゃう?」と聞くと「僕もそう思います」との返事。客席ではなくキッチンで数人の客の肉を的確に焼いて頂けるのでとても贅沢な食事となる。

ステーキの価格は
モモ肉   100g ¥2,800〜3,000
150g ¥3,900〜4,300

フィレ   100g ¥3,700
150g ¥5,300

サーロイン 100g ¥4,300
150g ¥6,200

決して安くはないけどホテルや街場のステーキハウスの半額。といってもやっている事とクオリティが全く異なる。物事がわかる飲食店経営者の感覚で言えば3倍の価格でも問題ないであろう。

早く行かないと全く予約の取れない店になる事、間違いなし。

詳しくはこちら

 

大阪市住吉区長居2-9-14
電話番号 06-7506-7826
月曜定休

大阪市 長居 レストラン焼肉

松ちゃん 5月【大阪市 長居】

日曜日に一人で長居公園を走った帰り、どうしても肉が食べたくて早い時間に訪問。この日はカウンター席でご主人と話をしながらお任せで頂く。こちらのお店最近は大人気で毎日ほぼ満席状態。辺鄙な店なんだけど遠方から予約はいりまくり。土日の席の確保はかなり困難。遅い時間は肉がなくなっているので早めの予約がお勧め。

店の人気ナンバーワンはサシの入りまくったサーロインを手切りで薄切りにして甘くて辛い濃い〜タレにもみこんで強火で焼いて仕上げにレモンをかけたもの。周りの客はほぼこれを注文する。白い御飯がどんどん進みまくる最強兵器。最近のこちらのお店の売れ筋看板商品。

お母さん手作りのナムルと合わせていただくと最高の出会いとなる。店主に「ウチモトビビンバ」お願いしますと言えば裏メニューで出てくるのでとってもお勧め。

2014-05-11 18.14.54

最初はゲタカルビ。当然塩焼きで頂く。アバラとアバラの間にある細長いで牛1頭からわずか約2kgしか取ることが出来ない希少部位。肉の味を味わう為の塩焼きなんだけど最近の楽しみは別にある。

旨味がしっかりとある部位で丁寧に包丁しているので柔らかい。これをカリッと焼いてニンニクのオイル焼き350円に使うエキストラバージンオリーブオイルにしっかりと浸して食すとお酒が超すすみまくる。

2014-05-11 18.14.57

ボルドーのハーフワイン(原価を聞くととても良心的すぎるので驚いた・・)と合わせると止まらなくなる。このワインかなり良質。。

火が通って柔らかくなったニンニクをつまみながら肉にオリーブオイルをつけて食す。突き出しのキャベツをさっと火を通してこれもオリーブオイルにつけて頂く。

肉の味がオイルに溶け込んで高級なオイルフォンデュ状態。これは必ずクセになる事間違いなし。店主が自家製の唐辛子を栽培して干しているので近々それも入る予定。

この食べ方はかなりお勧めで軽めのリーズナブルなワインも入荷予定と言っていた。肉の脂とバージンオイルと赤ワインのマリアージュは失神もの・・・

2014-05-11 18.23.20

のどちんこ950円はのどの軟骨部分のウルテでもなく胸腺肉でもなくノドスジと呼ばれる食堂管なのかよくはわからないがしっかりと包丁が入って焼くとチリチリと丸まって脂もあって肉の味もしっかりして深い滋味を感じる。
一度この食べ方(オリーブオイル)で頂くとレモンをつけて食べる気がしない。

2014-05-11 18.25.43-2

ご主人がワインのあてにと羽曳野の有名店で仕入れるさいぼし。現在は裏メニューなり。右がバラ肉で作ったもの左がモモ肉でつくったものらしい。いわゆる馬肉の薫製でワインとの相性もそうだけど焼酎のもぴったり。生姜醤油で食べるのが一般的だけどこの日はご主人お勧めの二杯酢に一味を入れたもので頂く。

これは言葉にできないくらい旨い・・・・・焼き肉屋でエキストラバージンオイルとさいぼし肉・・・これぞ進化なり。

2014-05-11 19.09.03

この日はサーロインの薄切りは封印してオリーブオイル漬けを楽しむ事にする。あまり脂の多い肉やホルモンよりは赤身肉やあっさりした内臓肉がよく合うと思ったのでセンマイを所望して同じようにさっと焼いてオリーブオイルとニンニクといっしょに食す。素材の良さもあり思ったとおりの美味しさ。

肉の味とニンニクの滋味がしっかり溶け込んだオリーブオイルは持って帰りたいくらいの旨さ。オイルをバケットに浸けて塩焼きにしたセンマイを浸けて頂く事を提案したら一度試してみますとの事。焼肉店でのバケットも面白い。近日メニューに載ると思われる。

2014-05-11 19.39.24

〆はいつもの卵と若布のスープ。お母さん手作りのええ出汁が出て人柄同様とても優しいお味。この店これ以上進化したらただでさえ予約とりにくくなってるのにえらいことになってしまうな・・・

今度関西ぴあで焼肉店の中で殿堂入りすると聞く。今のうちに食べとかないとほんとに入れない店になっちゃうよ!!

大阪市住吉区長居1-12-4
電話:06-6692-6171
営業時間:17:00~23:00
定休日:火・第1・3月曜日

大阪市 長居 焼肉

焼き肉道場 松ちゃん 4月【大阪市 長居】

友人と長居公園で夜ランしたあと表記の焼肉店を訪問。最近こちらのお店はディナータイムはほぼ満席状態で予約をしないと席の確保は困難な超繁盛店となる。オープンからクローズまでほぼ客が入っている状態。とっても辺鄙な場所にあるのにこの人気の秘密は推して知るべし。最近は電車や車で遠方から来られるお客さんも多いらしくわざわざ名物の「サーロインロースの薄切り」を電話で予約される方もあると聞き及ぶ。

この日も遅掛けの9時半の訪問なんだけど客が殺到していたのに驚く。長居公園や駅からは離れているんだけど気軽に美味しい焼き肉を食しに客が集まる。

2014-03-30 20.48.23

ビールで乾杯をしていつものタン刺し。最近は原材料の高騰と品薄なので売りきれている事が多いと聞き及ぶ。超薄切りの肉を舌の上に乗せるといつもながらに熔けまくる。宝石のようにちりばめられた胡麻と塩こしょうと肉の脂が舌の上で渾然一体となりジュワーという音が聞こえるような食感に驚く。あっさりしていて旨味がたっぷり。更にお腹が減る一皿。ビジュアルの美しさにいつもうっとりするこの店のスペシャリティー。

2014-03-30 20.58.15

この日はご主人にメインだけ指定してあとはお任せでお願いをする。最初はあばらの中にある「ゲタカルビ」が登場。この店でよく頂くけど成りの姿を見るのは初めて。

2014-03-30 21.00.35

肉の筋が多いんだけど上手に包丁することで適度な歯ごたえを残しながら美味しく頂けると言っていた。一口噛むごとに肉の旨みと脂がほとばしる。メイン以外はお肉はすべて塩焼きで頂くのが最近の私流。この部位は味が深くて肉を食べていると言う気分が上がる。

2014-03-30 21.04.30-2

レモンの汁をつけて頂くのもいいんだけど最近のマイブームは鉄板の上で焼きニンニク(300円)を作ってもらってそのにんにくの味の付いたオリーブオイルにつけて肉を頂くこと。味は推して知るべし。。一言で言えば脂っぽさが抜けて旨味が引き立つ。「ここまできたら焼き肉じゃないな」とご主人と笑いながら話す。鷹の爪を入れてもイイネと会話する。

2014-03-30 21.07.08

お酒はビールから羽曳野のウチモトさんという読者さんからの差し入れの赤ワインをいただく。フランス製の安価なハーフボトルが結構美味しくてお勧め。塩こしょうでカリッと焼いたゲタカルビを熱したオリーブオイルで再加熱。それを噛み締めながら肉汁と脂と赤ワイン。。最高のマリアージュを新たに発見。。これはかなりヤバいな・・・

2014-03-30 21.15.09

続いてタンの厚切り。。脂もたっぷりでこれも熱したオリーブオイルとレモン汁の交互で頂く。ここまできたらワインがすすんで止まらない状態となる。

2014-03-30 21.23.33-2

のどちんこ950円も細かく包丁を入れて塩コショウで味付け。。まん中に脂があって噛みごたえもあり味が深い。オイルの中でしっかりと火が通りホクホク状態になったにんにくと一緒に頂くと目眩がしそうなくらい旨い。ガーリックオイルとガーリック、赤ワインとそれぞれが肉の味を引き立てる。

2014-03-30 21.28.55

やわやわになったニンニクは鉄板で再加熱すると表面はカリッとして中はふわふわ。ニンニクの嫌なアクや尖った臭みは全く皆無。このころになると満腹中枢が完全に麻痺状態。永遠に焼き肉を食べる事が出来る錯覚に陥る。

2014-03-30 21.33.58

たまたま残っていたサーロインの頭のところについているスジを焼いていただく。これは始めて頂く部位なんだけどスジ肉を焼き肉で頂くのは初めて。しっかりと包丁目を入れているので特有の固さは全く気にならない。サーロインの脂の部分も入っているのでしっかり焼くととっても甘い。さらにオリーブオイルでフォンデュ状態にすると別の食べ物のようになる。これは食材があれば絶対にお勧め。

2014-03-30 21.45.15

普段はここでこの店のスペシャリティーの脂乗りまくりのサーロインの塊肉を丁寧に手切りで薄く切って特製のモミダレにつける薄切り1300円を所望するところであるがこの日は29(ニク)の日だったので特別にステーキにして頂く。まずは肉の披露。。そこそこ頂いたあとなんだけどこの生肉を見ると再び戦闘モードに入る。

2014-03-30 21.56.18

薄焼きと同様に甘くて辛い真っ赤っかのタレに漬け込んで味を浸みさせておもむろに鉄板で焼き上げる。最後にレモンをひと絞り。レア状態のものを一口頂くと咥内を口いっぱいに肉の旨さとタレに絡んだガーリックの旨味が絡み付き、その後に肉の焦げの香りと焼き上げた直後にふりかけたレモンの酸味やヤンニンジャンの辛みなどが絡まって旨味の曼荼羅の世界に入り込む。野生の血が蘇る旨さ。見た目よりはあっさりしているのに驚く。アルバイトの店員さんも「美味しそう、私も食べたい」と言っておられた。

これもオリーブオイルやニンニクと一緒に食すと脂ジュワーの肉がとてもあっさりと頂ける。特に醤油の焦げたところが何とも言えない旨さを醸し出す。

2014-03-30 22.00.06-2

大御飯をもらって究極のステーキ丼。上に乗っているのはニンニク。。若い人は鼻血が出る事必至なので要注意。薄焼きもいいけどこの食べ方もかなり贅沢。価格はステーキハウスの半額。焼き肉と思わずにステーキを食べにきたと思えば価値の高い逸品。赤ワインとの相性も抜群。。この日も2時間くらい食べ続けてしまう。このステーキは4人くらいで来て最後の締めにするのがいいかも。

*ウチモトさんいつもありがとうね! 会った事ないけど大好きです(笑)

大阪市 長居 焼肉