地域:大阪市|ジャンル:麺料理

おうどん 蓬【大阪市 福島】

鷺州にある聖天通りの近くの表記のうどん店を訪問。大阪の日本料理店のミシュラン2つ星の「お料理 みや本」の手がけるお店で1月7日オープンの一番客となる。多分ネットでは初めてのお店の投稿になると思う。周りにコインパーキングあり。

福島駅から徒歩6分の場所で店の周りは「鮨ひじり」や「蕎麦切りからに」「グリルニュートモヒロ」などの有名店が立ち並ぶ。店の入り口はかなりわかりにくいので写真を参考にされるといいと思う。

本湖月で修行された店主の宮本氏は私が天下茶屋で習っていた表流茶道の同門の社中さんで彼の作る料理も茶味溢れたものとして有名。こちらのお店でもしばらくは店主の宮本氏もお店に入って配膳をされると言っておられました。

営業時間は11時30分から14時30分まで。営業日はインスタやフェイスブックで確認。。

店内は高級和食店の様相で見事な檜の1枚板の大きなカウンターが目を引く。席数はカンターのみで20席くらい。店の奥には個室も用意されている。若い女性のお弟子さん2名が厨房に入ってうどんを作る。壁は竹格子が入り天井には網代があしらわれる。土壁の左官もお見事で日本で最もお金のかかっているうどん屋となっている。壁にかけられた「旬」の書もかなり高価なものと推察される。

メニューはしばらくは「かけうどん」と「釜揚げうどん」のみ。小900円 中1000円 大1100円となっている。今回はかけうどんと釜揚げうどんの両方を小サイズで所望する。少しづつトッピングのみを増やすといっておられました。着丼まで12分その間に宮本氏といろいろ話をして時間を潰す。

まずは一番のオススメのかけうどん登場。手打ちの麺は弾力があってビユーンと伸びるタイプ。グミ感もあるけどそこまで強いコシではない。出汁は最高級の昆布を使用していることは一口いただけばわかる。鰹節もしっかり効いてほんのりと鯖節のような香りもする。味も香りも透明感があり、今までいただいたうどん出汁の中で一番塩分濃度が低い気がする(多分0.8%くらいか・・)

出汁が12で薄口と味醂それぞれが1で塩をほんの少しが我々プロの黄金比(ウザくてすいません・・・)と言われるんだけど、うどんの中以外に塩は入っていないかもしれないと感じた。どちらにしても日本料理の延長のような味わいにびっくり。繊細に笹に切られた葱はご主人の包丁とのこと・・・・一目見たら只者の仕事でないことはわかる。生姜のすりおろしも繊維の硬い部分は口に残るので包丁で叩いてから行うと言っていた。。

器は唐津の人間国宝の中里無庵の窯のものといっておられた・・・器というよりももはや「お道具」で、かなりの数寄者の領域である。。

2杯目の釜揚げうどんのつゆの丸さにびっくり。。ここまで角の取れた柔らかいつゆは初めて。こちらの葱は小口に細かくカット。最後は釜揚げの茹で湯をつゆに入れて蕎麦湯のように全て飲み干す。。全ての塩梅も完璧なり。。会計のレジ横にはドンペリやグランクリュの入ったワインセラーが鎮座されていた。。オープン最初の会計は1800円。店主と記念写真を撮って店を出る。。

すぐ近くの上の写真のカフェで休憩。ファザードは地味だけど店内はかなり素敵で、女性店主の空気感も良くて長居してしまう。。バスクチーズケーキと竜の卵プリンを食べて大満足。器も綺麗で偶然にいい店見つけました。

福島区鷺州2-10-6
11:30~14:30

おうどん 蓬うどん / 福島駅新福島駅野田駅(阪神)

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 福島 麺料理

きしめん あまの 12月【大阪市 梅田/JR大阪】

年末に阪急百貨店梅田本店の自社のお店を視察したあと「ホワイティうめだ」にある表記の店を訪問。
昭和36年(1961年)創業の老舗店で界隈のランチでは一番人気と聞き及ぶ。

店名通りメニューは「きしめん」と「味噌煮込みうどん」がメインで昼時はいつも行列ができる人気店。店内はL字型のカウンター席7席とテーブル席16席の全23席。

数種類の味噌煮込みうどんときしめんの他に親子丼、天丼、おにぎり、かやくごはん等がある。味噌煮込みうどんは最近いただいたので「きしめんあまの980円」というデフォルトのメニューを所望する。以前は780円だった気がする・・・・・かやくご飯の追加が390円だったのがびっくり。

しばらくして着丼。濃褐色の出汁が印象的。きしめんの上には薄揚げ、ほうれん草、鶏むね肉、蒲鉾、ネギ、椎茸、花かつおが乗せられる。鰹の香りが効いた出汁は濃厚だけど思いの外に辛くはない。昆布はあまり効いていない気がした。ピロピロのきしめんはツルツルで柔らかな食感。大阪のうどんを食べ慣れていると結構新鮮な味わい。あっさりといただきました。。。

帰りは阪急コンコースの阪急百貨店の正月飾りを見学。私も35年前に嵯峨御流を習っていて数年間クリスマス25日の深夜に大勢で飾り付けのお手伝いをした記憶がある。懐かしさとともに進化した所属流派の生け花に感激する。

この日にたまたま本年阪急百貨店新規入店の際にお世話になった方とお会いする。古くからのこの日記の読者様で有難きご縁に再度感謝する。。

大阪市北区角田町ホワイティうめだノースモール1

きしめん あまのうどん / 梅田駅大阪駅東梅田駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 梅田/JR大阪 麺料理

春日 12月【大阪市 聖天坂】

阪堺線聖天坂駅を東に1分の住宅街にある表記の老舗うどん店を2年ぶりに訪問。昭和2年の創業で外観もなんとも言えない良い味を出している。昔から界隈に住む財界人や芸能人御用達のお店。

現在はオーバー80歳のご主人と女将さんの2人で切り盛り。店内もかなり古いけど掃除が行き届いていていつもピカピカ。黒電話や今は使われていない出前用のオカモチなども店内に見える。客の常連率はかなり高い。客もシニアが中心で「○○さんが最近死んだよ」と言う大きな声の内緒話が隣から聞こえてくる。

古いテーブルと椅子は昭和の空気感をしっかり醸し出していて映画の舞台のよう。

きつね丼580円と中華そば520円が人気メニュー。きつねうどんは500円、大好きな肉うどんは600円、天丼790円。この季節ならではのシーズナルメニューの鍋焼きうどんは海老天入りで880円と最も高価な商品となっている。

しばらくして熱々の鍋焼きうどんが提供される。柔らかめの丸い断面のうどんの上には牛肉、2種類の蒲鉾、なると、玉子蒲鉾、椎茸、生卵、カリカリに揚がった海老天は尻尾が香ばしい。この特徴的な海老天は出汁につけてもなかなかふやけない。

年季の入った関西ならではの出汁も秀逸。女将さんが小袋に入った七味唐辛子をうどんにかけてくれるサービスも泣ける。。良いお店です・・・・

過去の春日はこちら

大阪市西成区天神ノ森1-9-12
11:00~20:00
毎月3日.13日.23日が休み

大阪市 聖天坂 麺料理