地域:大阪市|ジャンル:中華料理

来々軒【大阪市 北畠】

餃子が食べたくて知人のバーのマスターに以前紹介いただいた自宅近くの大衆中華料理店に自転車で一人で訪問。

2016-07-17 19.30.29

阿倍野筋沿いの新しいライフスーパーの前に位置する。お店は昔ながらのザ・大衆中華という感じ。店に入ると結構なサイズでカウンタ−席とテーブル席、奥には小上がりのような席まである。カウンタ−に座り餃子とビールとご主人お薦めの唐揚げを所望する。

新聞を読みながらビールをいただいているとご主人が「最近ライフが出来て昼の客がめっきり減ったんや・・・」「夜は夜で弁当値下げして売りよるからかなわん・・」「この辺りは昔はよかったんや・・・」と畳み掛けるようにお話をされる。。返事をすると奥から奥さんが出て来て井戸端会議状態となる。

バーのマスターの紹介で来たというと「なんとよく来てくれたなあ〜嬉しいわ!!」「あのマスターとの出会いは・・・・」と餃子を食べることが出来ないくらい楽しいお話をしていただく。。餃子のタレも作ってくれるし、何もかもが至れり尽くせりで田舎のおばちゃんの家に来たようなおもてなしを受ける。

2016-07-17 19.41.13

出てきた餃子は皮は薄くて野菜たっぷり系。調理するのは45才のご子息。このご子息についてもご主人から丁寧な説明があった。

2016-07-17 19.40.40

唐揚げはブロイラーではないのは一口食せば判る。キャベツのあしらえも実に丁寧にカットされている。普通以上に美味しいがご主人や奥さんが目の前まで来てお話しいただくのでゆっくり味わう余裕はない。「お兄さんもバーテンしてるのか?」「料理の写真撮ってるけどカメラマンか?(普通iPhoneで撮るカメラマンはいないと思うが・・)」「ひょっとして同業者か〜?」とか・・・

2016-07-17 21.30.57

あまりにも面白過ぎて帰りにその店を紹介いただいたバーに寄って一杯だけ飲むつもりが止まらなくなる。最近お気に入りのメキシコ産アネホのプレミアムテキーラはブランデーのような口当たりと芳醇な香りで気持ちよく酔うことが出来る。

大阪市阿倍野区北畠1丁目13-4
06-6623-0201

大阪市 北畠 中華料理

中華旬菜 sawada【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

お世話になっている関西敏腕フードコンサルの友人に紹介いただき心斎橋の表記のお店を訪問する。場所は心斎橋駅より徒歩3分,帽子専門店のニューエラの地下。

店は思いのほか広くカウンターとテーブル合わせて50席くらい。明るくてモダンな香港にあるような内装でおしゃれな感じ。厨房は店主入れて3名。ホールは男性2名でされているが店主を含めて厨房スタッフ自ら丁寧に料理をサーブされるのは好感が持てる。今回は6000円のお任せコース。

2016-06-25 17.42.09

ビールで乾杯をしてミライコーンの冷製スープと油条。甘甘のスープに油条を落としていただく趣向。

2016-06-25 17.49.43

前菜は螺貝のオイル煮、酢クラゲとトマトのシンルー酒漬け、北海道産水蛸の花山椒和え、丹波地鶏を使ったよだれ鶏は身質がしっとりしてかなり美味しい。愛媛の鯛の刺身で新生姜と青唐辛子を巻き込んだ手まり寿司のようなもの。どれもしっかりと手をかけて作られている。

2016-06-25 18.05.50

徳島の鮎の春巻は鮎を3枚に下ろして骨を外して肝を身に塗ってから春巻の皮に包んで揚げたもの。山椒塩でいただくが身がホクホクしてかなり美味しい。中華料理で鮎をいただいたのは初めて。頭もパリパリで香ばしい。廉価の紹興酒をソーダーで割ってこの料理に合わせる。

2016-06-25 18.17.07

点心三種はフカヒレ餃子、アオリイカの焼売の山葵添え、蝦とホタテの蒸し餃子のキャビア添え。手作り感もあって普通に美味しい。仕事はかなり美しい。

2016-06-25 18.29.37

選べるメインディッシュは鯛と金針菜(ユリの蕾)と黄ニラの炒め物。鯛の火入れが完璧でふわふわしてかなり美味しい。出来ればアコウなどの天然魚で味わいたかった。

2016-06-25 18.44.10

奥丹波地鶏のパリパリ焼きとバナナを餌にして育てたという恵比須もち豚の叉焼。クリスピーチキンの肉質もしっかりしてとても良く火入れもバッチリ。 ロースト料理の技術はかなり秀でておられると思う。

2016-06-25 19.00.58

〆の料理は選ぶことが出来るので名物の麻婆豆腐を所望する。土鍋でグツグツと音をたてて煮えたぎりながら白いご飯と一緒に提供される。

こちらの麻婆豆腐は麻が強烈に効いている四川のタイプ。鼻につんと来るホアジャオ(花山椒)が個性的。オイルやとろみは少なくドライカレーのような感じ。豆腐は木綿を使用し、ひき肉は粗め。

予想以上に辛くてホアジャオと辣が強烈に舌を刺激する。辛さで旨みが判らない。。普段のようにご飯もあまり進まない・・・

2016-06-25 19.01.01

自家製麻辣油はホアジャオに辣油をミックスしたものだと思うが試しにこれを麻婆豆腐に足すと食べることが出来なくなった・・・

麻婆豆腐全体の塩分も高く他のものの味が判らなくなるくらい辛かったのでここで食事は終了。以前訪問したことのある四川ではこういった料理が普通だったが食文化の異なりもありあまり好みではなかった気がする。しかし最近はこのような四川風の麻婆豆腐を提供する店が増、辛さがどんどんエスカレートしているのは時代の流れであろうか。

2016-06-25 19.16.59

デセールは手作りの杏仁豆腐の沖縄産黒糖のソースと濃厚なマンゴープリンだったけど味が判らなかった・・・

大阪市中央区心斎橋筋1-4-14
06-6252-6022

中華旬彩サワダ中華料理 / 心斎橋駅長堀橋駅四ツ橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 心斎橋/四ツ橋 中華料理

梁亜楼【大阪市 難波】

今から10年ほど前に難波のマルイの裏の路地にこじんまりとした「宏亜楼」というシンガポール料理を出す店があった。
1階は厨房で狭くて急な階段を登った2階が客席。4人掛けのテーブルが3つと壁に向かって座るカウンタ−席が3席のみの窮屈な店だった。

マレーシア出身のシェフが作るシンガポール政府公認の海南鶏飯(チキンライス)が秀逸であった記憶がある。冷たいのに柔らかくてプリプリのチキンを鶏のスープで炊いたジャスミンライスに乗せてジンジャーソースとチリソースに付けていただく。まさに虜になる美味しさだった。そのマレーシア人のシェフと国際結婚をした大阪出身の奥さんがちゃきちゃきの働き者で子供2人を育てながらの細腕繁盛記はまるでドラマのようだった。

当時は告知不足で客が全くこない。でもいつも明るく必死のパッチで接客されていた。そのおかげかは知らないが数年前に裏なんばに移転して客席数もキッチンのサイズも二倍になり、そこから現在の裏なんばブームで大爆発。今や淀屋橋に2号店をもつ超繁盛店となっている。奥さんと数年ぶりに再会し「長男は7歳でサッカーに打ち込んでいてその試合を見に行くのが今の生きがいなのよ」と言っていた。

「今は滅多に店には出て来ないで家にいるんだけど今日たまたま出て来たらお会い出来て良かったです・・・」と10年前とほぼ変わらぬ愛くるしい笑顔とともにしばらく立ち話が続く。彼女とシェフの辛い時期を知っているので今の繁盛は自分のことのように嬉しい。

2016-06-08 21.22.30

タイガービール600円とともに大好物の海老の黒胡椒ソース炒め1300円を所望。大きな海老がゴロゴロと4匹入って食べ応え満点のシンガポールを代表する料理。ピリっとしたソースの辛さとビールの相性が最高。

2016-06-08 21.20.03

空芯菜の塩炒めは海老の粉がかかっていてちゃんとマレー料理になっている。茎の部分の歯ごたえと葉っぱの旨味が海老の風味と混ざってとても口に合う。唐辛子と干しエビをペーストした調味料のサンバルブラチャンを使ったカンコン・ブラチャンにしたかったがそれは次回のお楽しみ。

original

この店の名物の「ショーヨ」なる皮付きの豚肉をじんわりとオーブン焼したものもいただく。皮はカリカリのパリパリで肉はジューシー。酸味のある醤油ベースのタレでいただく。昔に比べてサイズが小さくなったような気がする。シェフはシンガポール料理30年になるベテランで特にロースト料理に自信があると言っていた。

大阪府大阪市中央区難波千日前13-6大一ビル2F
06-6631-7979

 

大阪市 難波 中華料理