地域:北陸地区|ジャンル:和食
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魚平

14年ぶりに福井県の敦賀にある表記の蟹料理店を休日の昼に訪問する。昔は友人とよく伺ったもので毎年蟹の時期にDMをいただいていたのだけど最近はめっきり足が遠のいていた。

大阪駅からサンダーバードに乗って80分。しかしながらこの日は大雪で新快速で2時間あまりかけてやっと到着。駅からはタクシーで7分くらい。

この店は敦賀で上がる大きな蟹を独り占めしているので 同業者には人気がないがお客さんには大人気。 私の友人の多くが当時リピーターとなる。蟹料理の他にも河豚もたくさん扱っていて数店舗の食事処がある。民宿も併設しているので宿泊でゆっくり過ごすこともできる。

到着と同時にいくつかの水槽を見学。この日いただく蟹を選ぶことができる。特別大きな蟹の入った水槽はすごい迫力。2キロオーバーの蟹で1匹6万円とのこと。今回は適当なサイズの蟹のボイルを一人一匹と蟹すき、お造り、甲羅焼きのみを所望。

熱燗をいただいて最初の突き出しは貝の煮物と河豚皮。。

敦賀港大勝丸のタグがついた1.5キロサイズの茹で蟹が登場。大きなサイズなので食べ応え満点。。蟹酢をつけたり味噌と一緒に醤油をつけたりしながら繊細な蟹の妙味を味わう。これだけでお腹がいっぱいになるくらいのボリューム。

続いて蟹の足の刺身。。とても甘くてプリプリの食味。ずわい蟹ならではの味わいに感動。

不純物の一切ない蟹の甲羅焼きは日本酒が進みまくる。。。香ばしくてコクがあってまったりした大人の味わい。最後は熱燗を甲羅に注いでこそいで味わう。

最後の蟹鍋は出汁に蟹味噌が入りなんとも言えない濃厚な味わい。 蟹は7秒で引き上げるとレアに10秒でミディアムレア、胴体部分は少し長めに湯がくのがコツらしい。

やっぱり爪部分の肉が最高に美味しい。。

最後の雑炊も卵などは入れずにご飯に纏わりついた濃厚な蟹のエキスをしっかりと味わう。

デザートをいただいてお腹いっぱいでフィニッシュ。接客も丁寧で田舎の親戚の家に遊びに来たような感じ。

気になる会計はボイル蟹が30000円、カニしゃぶやその他諸々が25000円、飲み物が1500円・・・合計で一人65000円でした。。小さい蟹を使ったコースなら25000円かららしいです。。

過去の魚平はこちら

福井県敦賀市平和町19-18
TEL 0770-25-1137
営業時間 午前11時~午後9時30分 不定期休

魚平かに / 敦賀駅西敦賀駅粟野駅

夜総合点★★★★ 4.0

和食 北陸地区

四季彩

サンダーバードに乗って富山に出張。。晩ご飯は市内で超有名な表記の和食店。地元の名士である友人に富山の食材を使ったお店をご案内いただく。

入り口を入ると半地下へ降りるような階段があってカウンターと小部屋が幾つかある。調理人は5人くらい。

ビールで乾杯して好きなものを好きなだけいただくことにする。

先付けは玉子豆腐に枝豆とオクラ、エビのたたいたものを乗せたもの。これは普通に美味しい。

すべて富山湾で獲れたと言う刺身盛り合わせは。生マグロの中トロ、天然カンパチ、鯵、白エビ(これが食べたかったのよ) ツブ貝、ヒラメ。。。日本酒でいただくと最高だった。。

続いて白エビの唐揚げ。。皮が口に残るかなと思っていたが心配無用。さくさくして旨味も最高。4月1日が解禁と聞いたことがある。

のどくろの塩焼き(時価)。かなりでかい。。かなり高そう。。でもかなりうまい。価値が価格を上回る瞬間である。

特製蟹まんじゅう900円。。。箸を入れると蟹だらけ。。。少しびっくりした。。かかっている餡も濃厚だけど蟹の味を殺さない。

鴨ロースはかなりでかい。。味も深い。。。芋焼酎が進みまくる。。。このくらいレアだと逆に鴨特有の臭みも全くない。ゴマだれソースも上品な味わい。。。

富山名物イカの黒作り登場。。イカの塩辛にイカ墨を入れて黒くしたものらしい。多分スルメイカでイカの甘みとイカスミのコクがよくわかる。

岩牡蠣のフライ。。。かなり贅沢な料理である。。。フライにすることで旨味も凝縮。長でかいタコ焼きを食べる感じか。。かりっとしてトロトロ。。。

このほかイカとタラの身で作ったフワフワの自家製さつま揚げなどもいただく。総じて何を食しても旨い。。。価格は大阪の半額。。驚いた。。。

*子供の頃テレビで見たサンダーバードの人形劇は模型の口がパクパク動くリアルさや救助を主にしたストーリー、オーケストラサウンドの主題歌など結構子供心に影響を受けた記憶がある。この電車を利用するとき大阪駅を出発する際に頭の中で「さんだ~ば~ど~・・・と主題歌の冒頭がリフレインするのは私だけか。。。

富山富山市総曲輪2-8-24

076-492-2299

 

四季彩懐石・会席料理 / 大手モール駅グランドプラザ前駅国際会議場前駅

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かよう亭

東京出張の帰りに山中温泉まで暫し休息。 人に紹介いただいた山中温泉の名旅館「かよう亭」 こちらの旅館はその昔 客室40室、収容人員200名を誇る大型旅館だったらしい。  それを改築・休業を経て、ひとりひとりの客に密度の濃いもてなしができるようにと、山の中に移築し 一万坪の敷地に僅か10室という旅館に大変身したらしい。   日本旅館の多くが規模や外観の豪華さばかりを競っていた80年代に、 部屋数を縮小して「真のもてなし」を追求した・・・。  当時は、かなり勇気のある決断ではなかったかと思う。 お迎えしてくれた80才前のご主人は山中温泉の文化人らしく 侘び寂びや古典、芸術にもぞうしが深く引き算の美学を持ち合わせていることが この旅館のさまざまな設えでよくわかる。 旅館は部屋にいても廊下を歩いていても音というものがほとんど皆無だ。 このため時間という流れをまるっきり忘れさせてくれる。 個人的には食事に時間を掛けないほうであるが ゆっくりと時間を忘れて食事を楽しむ楽しさを実感することができた kayoutei.JPG そして食事のほうは花梨酒の食前酒に飯だこのイチゴ酢。このイントロからかなりの期待をさせる。 前菜は行者にんにくの酢味噌あえ、揚げ湯葉の蕗味噌添え、鯛昆布占め、ニシンのへしこ、淡雪羹 お椀は薄い豆のすり流し、なんともたおやかな澄んだ味加減にびっくり。 椀だねは地元で取れる車鯛と白きくらげ。黒胡椒が味のアクセントになっている。 造りは甘エビと寒ぶり甘エビは新鮮そのものまったく臭みなし。鰤も独特の魚くささもなく 自然な脂は天然の印。 続いて揚げだしタラ白子にたらの芽の天ぷら。これは予想どうりの味加減。少し安心・・ 郷土料理の粟蒸しはプチプチとした粟の舌触りと素朴な味が餡と絡まってなんとも美味 これだけで日本酒の燗を2合開けてしまう 焼き物はぶりの子供の味噌漬けを胡麻ソースに絡めたもの この取り合わせはありそうで今までなく日本酒との相性も最高で 永遠に食べ続けたいと思った 使用されている器も地元の作家ものを中心に古九谷や土ものなど亭主の 趣味のよさがわかるものばかり 続いて地物の蟹が出てきたが結構おなかがいっぱいになる これは美味しいのは当たり前か 酢の物は湯がきたての旬の蛍烏賊。バリうま・・・ あとはご飯と止椀にフルーツ。ゆっくりお酒を楽しみながらいただいたので最後まで入らず・・ 残念・・・・ 私が知りうる風呂の中でもベスト3にはいるこの旅館の風呂は景色がすばらしい 自然を生かした林を見ながら温めの露天風呂に入ると天国に来た気分になる 食事のブログなのでここではあまり書かないこととする。 tyoshoku1.JPG 朝食は日本一と言われるものでこれに興味があった。 朝一番のお茶と梅干はびっくりするくらいうまかった まずはあおさ海苔が入った味噌汁。加減がすばらしい。 豆腐の造りは味が濃厚。じねんしょも山の香りがすばらしい これに手作りの塩辛となると朝からビールをいただく 炭火で温められた海苔と席についてから焼いて湯気が立ち上る出汁巻き玉子 はすばらしすぎて感動してしまう。 湯豆腐は限りなくはかない味加減でテーブルの横で焼いてくれる厚揚げと脂の乗ったはたはたは 最高の朝向けの焼き肴となる。地味ではあるが朝に食べたいものが普通にそれも最高の もてなしで最高にうまい状態で出てくる。10室だからできるんですとは担当の客室係りの方の声 名旅館恐るべし・・・・

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