カテゴリー:フレンチ

ビストロエピス 11月【大阪市 帝塚山】

自宅近くの大好きなフレンチビストロに地元の友人を誘って久しぶりの訪問。
オーナーである奥野シェフは最近ランニングを始めたらしく10キロの減量をされていた。かれはスイスホテル(元サウスタワー)のメインダイニング 『ラツール 』出身で最近では珍しい本格的なコンサバティブな仕事が特徴。

コンベクションを使用せずにフライパンだけを駆使し、塩とビネガーをしっかり使用した腰の据わったどっしりしたソースは最近のフレンチのスタイルとは完全に一線を画す。
普段は3700円と5300円のコースが主体なんだけどこの日はお任せアラカルトをすべてシェアーでお願いする。

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オードブルのいろいろ盛り合わせは好物の「海老のエスカルゴソース」、よくあるけどどこよりも手をかけて私の口にとてもあう「田舎風パテ」、「サーモンとホタテのタルタル」、「鴨肉とフォワグラと柿の甘煮をあわせたもの」。。すべてが特上の味わい。

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ソムリエでもあるシェフに選んでいただいた最初の一本目はリュリー・プルミエ・クリュ。濃い黄金色でミネラル感と強めの酸味と果実味が特徴。樽香とフルーツのアロマも強くてとても濃厚。時間が経つと味に変化が出て濃厚さが増す感じがした。

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魚料理はオマール海老とホタテ貝の盛り合わせ。シェフ得意のソースヴァンブラン。よくあるソースだけど他の店で頂くものとは味とコク、深みが全く異なる。上品で腰の柔らかいかつ攻撃的なパワーを感じる。多分フュメドポワソンがいいのと塩分バランスであろう。ワインとの相性は100%であった。

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赤ワインはロワイヤル・サンテミリン2011年。ここはやっぱりボルドー・・しっかりフルボディで典型的なこってりメルロー。黒い果実系の複雑な濃い香りで滑らかタンニンも効いて柔らかな味わい。料理に合わせて1万円以下の安くて美味しいものをいつも選んでいただける。

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肉料理はシャラン産の鴨肉のロースト。。パンチのある必殺の赤ワインソースはこの感じのワインが必須。きめ細かでコクのあるなソースにノックダウン状態となる。小さな火口で昔ながらの方法でクリエイティブかつガストロミティックに黙々と作られる。火入れはいつも完璧。

しっとりした鴨の肉質にうっとりする。肉を口に少し残しながらワインとともに咀嚼すれば更に深い味わいが大脳に発信される。肉の芯から出る味わいとワインとのマリアージュ。一つの料理で味の変化を楽しむ。。様々な形の調和が舌の上でフィギュアスケートの華麗な演技のように時には豪快に時にはエレガントな姿を見せる。

何をいただいても美味しいし値段もとてもリーズナブル。私の趣向もよく理解してくれていてとても大好きなお店。お店が狭いのが玉にきずだけどそれ以外は何の問題もない。予約をしていくのがべター。誕生日とかで貸し切るのもいい。昼時は近所のマダムでいつも満席。。。

詳しくはこちら

住吉区帝塚山東1-3-36カーサ帝塚山B1F
06-6675-0211
定休日:火曜日の夜と水曜日

*明日から外国出張しますのでブログ少しだけお休みします・・m(_ _)m

大阪市 帝塚山 フレンチ

KAlarz(カラーズ) 11月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地蜆楽通りかに道楽の横にあるカジュアルフレンチ。使い勝手の良さでサクッと食事をしたいときによく利用する。この日はBORO復活コンサートにご招待いただきその後の会食。

いつものように同じオーナーが経営する生絞り酎ハイ専門店で無花果酎ハイを立ち飲みで頂きそのあとで訪問する。

ランチタイムの5年間継ぎ足したスペシャルデミグラスソースがかかったふわふわのオムライスが超有名。お店はフレンチ居酒屋と言うかハイカラ洋食レストランと言うかお箸もあってジャンル不明。

活ロブスターが入ったタジン鍋も予約で提供したりかなり自由度が高く、こだわりの野菜を使った本格的な料理がシェフのご自慢でとても美味しい。2階には個室もあって小さな宴会も出来る。今回はカウンタ−でシェフの手元を見ながら好きなものを頂く。

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付きだしはカボチャのスープ。甘くてコクがあるのにさっぱりしておいしい。

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パテドカンパーニューはもう少し鶏肝等が入ればコクが出る感じ。しかし好みの問題で許容範囲内。

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名物の蟹クリームコロッケ。ズワイ蟹の身がごっそり入るタルタルソースもとてもマイルド。ミネラルの効いた白ワインと合わせる。

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マスカルポーネチーズとベーコンとオニオンのキッシュ。これもワインとドンピシャなり。。

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足赤海老のアヒージョ。。シラスとたっぷりにニンニクが入って滋味満点。プリプリの海老も秀逸。

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しっかりめの赤ワインを頂きながら海老とアスパラのソテー。アスパラはメキシコ産と言っていた。かなりぶっとくて繊維も感じなくてとても上質。フレンチの技法とソースでとても美味しくアスパラを食すことが出来る。ワインの値付けも良心的。普段使いにぴったり。。

大阪市北区曽根崎新地1−6−7
06-6345-5669

大阪市 梅田/JR大阪 フレンチ

point (ポワン)【大阪市 福島】

福島駅前の立ち飲みでワンちゃんと飲んだあと表記のフレンチに向かう。こちらのお店は1年前にも訪問したことがあり今回は友人のご招待。現在大阪でもっとも予約が困難と言われているお店。

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現在食べログ大阪フレンチ部門ではナンバーワンらしい。。お店はひっそりとした場所のマンションの1階に位置し。白で統一されたファザードはとてもスタイリッシュ。

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店に入ると全面ガラス越しにフルオープンキッチンが登場。その横をすり抜けてダイニングルームにはいる。 外観と同様にシンプルな白い壁、艶消しのフローリング、テーブルはクロスなしの無垢のオーク系でカラトリーは直置き、椅子もテーブルにあわせたデンマーク系(と思う)のオーク製。

席は6人掛け、4人掛け、2人掛けが2テーブルのみの18席。オープンキッチンなので調理している姿がよく見えて楽しい。フレンチでお店全体が見渡せるのはあまりない。接客も男性と女性のソムリエール2人が担当。

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まずはアンリオのブランドブランで乾杯。シャルドネ単体種でつくったもので清楚な気品のある熟成感のあるシャンパーニュならではの細かな泡立ちとレンゲ花のフレッシュなアロマで食欲がわいてくる気がする。この日は「デギュスタシオン」のスタイルでお願いする。ソムリエール君に料理ごとに相性の良いワインをグラスで提供いただく。

アミューズ・ブーシュとして一口サイズの5種類の料理がアフタヌーンティスタンドを使って出される。山形産茶豆のケークサレと茶豆のペーストを下に敷いた生雲丹のムース。前も頂いたことがあるのでこのあたりは定番であろう。

カダイフを丸めて揚げたものとトマトにモッツァレラチーズをまとわりつかせたもの。フォアグラのレーズンサンドはこの店のスペシャリティ。濃厚なフォワグラのコンフィとレーズンの甘味の組み合わせはかなり美味しい。この一品のみを頂くのにアルザスのピノグリグランクリュを所望する。金木犀やハチミツのような香りと南国のフルーツジュースのようなボリュームと糖度と酸味がフォワグラといい相性を見せる。

淡路島の鱧のロワイヤル。洋風茶碗蒸しのような感じ・・・蓮芋やコンソメゼリーでデコレーションされているが和のテイストも感じられる。これにソムリエ君が長野のヴィラデスト '08 ヴィニュロンズリザーブ シャルドネを合わせるところはさすがと言える。豊かな果実味と樽香もあって軽い酸味と滑らかな口当たりが心地いい。

秋刀魚のコンフィに焼き茄子とキャビアを添えたものも和のテイストでとても面白い。これにはドイツのさっぱりした白を合わせる。

剣先烏賊と新蓮根を蕎麦生地で合わせてオーブンで焼き上げたものにイカスミの泡のソースをかけたもの。よく界隈にある蕎麦粉のシートで巻いた物かと思ったがそんな簡単なものではなく仕事がかなり深かった。

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バターに無色のガラス蓋をしたものが登場。ブナのチップでスモークにしているらしい。バターは有名なシュクレクール?(だと思う)。塩はゲランデ(だと思う)。

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魚料理は太刀魚のパートブリック包みで上には野菜の炊いたものが乗っかる。それとともに供せられるのがコンソメのスープ。これにはフランス産のコクのある白を合わせたんだけど記すのを忘れる。「vinifera」と書いてあった気がする

途中でフルーツに一日漬け込みをしたハーブティーをいただいて口直し。

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メインは以前にも頂いた岩手産ホロホロ鳥のロティ。胸部分と腿部分に分けて提供。皿が出た時にシェフがやってきてソースをかけて立ち去る。ソースがとてもいい香りでスパイシーでフルーティーな味。ホロホロ鳥は見た目と異なりしっとりした身と適度な脂分がかなり美味しい。部位別の味の異なりもあってとても楽しい。当然皮はパリパリで鴨肉や鳩とは異なったあっさりした美味しさを感じる。セントジョセフの2007年しっかりと熟成感のある赤ワインとの相性がバッチリ。

そのあとにフルムダンベールが登場する。この日はブリーチーズで上にサマートリフがかかる。これには最近の高級フレンチではお約束のメゾン アンリ・ジローで造られているラタフィアを所望する。上質のピノノワールを使いマールブランデーを添加してオーク樽で熟成させるのでとても香り高くすっきりした甘味と酸味はサマートリフの乗ったチーズとの相性は完璧に近い。

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デセールはまずは白胡麻のババロアと無花果。黒いものは黒胡麻を固めたものらしい。

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二つ目はさつま芋のスープとアールグレイのアイスクリーム。これに濃いめのエスプレッソを合わせていただく。

最後のミニャルディーズ(小菓子)はビヨーンと垂直に高く伸びあがった飴細工を掛けたキンカンで食すとパリパリして面白い。早い時間に訪問したのにあっという間に3時間経過で一番最後の客になっていました。全体的にフレンチだけど和のテイストをしっかりと取り入れていて軽めのあっさりとした味付けが特徴。夜は1コースのみの 一人14200円(税込サ込)これに飲み物をつけるとプラス1万円くらいのお勘定かな。ハジメレストランよりは安いと思うが記念日用であろう。席が取れればラッキーって感じでしょうか・・・

大阪市福島区福島3丁目12-20
06-6455-5572
営業時間:12:00~13:00、18:00~20:00
定休日:月曜日

大阪市 福島 フレンチ