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アメリカ視察旅行 その3

3日目も早く目が覚めたのでグランドキャニオンに上る朝日に向かって30分走る(短か!・・) 朝食の後で井崎先生から昨日の視察の解説と業態についてのセミナーをしていただく。                                                                         そのあと最初に向かったのは日本にはない業態のバラエティーストアのFamily Dollar(売り上げ6983億円 6571店舗)。この売り上げと店舗数には驚くが東海岸で視察したDollar Generalは売り上げ1兆457億円 店舗数8362店という驚異的な数字となっている。それだけでなく2008年売上高110% 既存店舗売上109% 毎年500店舗ずつ出店しているらしい。                                                                このFamilly Dollarもウォルマートなどのディスカウントストアの生活必需品等の売れ筋ばかりをさらに低価格で販売し全品目の9割が10ドル以下の商品である。                              famiridara.JPG 店はぱっと見はススけた埃っぽい店。。店員は一人レジのみ。接客はない。サービス悪い。店汚い。6571店舗すべて置いているものと価格が均一。        ↓ だから価格が安い→だから来店頻度が高く他店との競争に勝てる。こんなススけたしょぼい店が年間1億円売るという現実がそれを証明している。。                                                                 この店舗は今後の日本の流通のあり方を示唆しているように思えた。。全ての生活者を対象とした普段の暮らしに役立つものを小さな商圏をもってマスをローコストで作っていくことが必要であることを実感できた。そして最も大切なことは客のくらしと立場を学ぶことであることもよく理解できた。 piza.JPG 昼食はCici’Pizza(売り上げ580億円 641店舗) 5.99ドルでピザ10種類くらい(驚きは店内で粉を練って大きな自動オーブンで焼き上げている点)と2種類のサラダ、パスタ、スープ、デザートが食べ放題。 (飲み物別料金1.89ドル 子供料金2.99ドル) ピザはトッピングの種類が豊富で回転が早いので常に焼きたてが食べられる。 予想していたよりは美味しかった。ピザのほかにトマトソースのマカロニやスープ、サラダもある。かなりしょぼいが・・・・・容器もプラッチック                                                                                                                     この店で有名なのがデザートのシナモンロールやブラウニー。 しかし粉もの大会の後でのシナモンロールは厳しいものがある。。強烈な甘さとそのボリュームは脳天を釜で殴られたような衝撃が走る。(殴られたことはないが・・・)                                                                                                             席数は全部で180席。店員は5人。。。。入り口でレジをしながら(前払い)テイクアウトの電話を聞いてその横にあるサラダの補充をする(といっても生野菜を数種類ボールにぶち込んでドレッシングをかけてかき混ぜるだけ)                                                                                                                     驚くべき人時生産性であるぱっと見た感じでは8000円人時。。当社の2倍である。。(驚愕のビジネスモデル)                                                                                                                        そのあとChealsea Premium Outletを視察。日本の形だけのアウトレットとは違い欲しいブランドが低価格で購入できる。ほしいものが欲しい価格で買えるという客の立場を体験させてもらった。。 ta-geto.JPG 続いて視察したBoca Parkにあるターゲット(売り上げ6兆5000億 1682店舗)はディスカウントストア全米2位。ウォルマートとは異なる点はアパレルが圧倒的に強く、安さだけではなく新しい客のTPOSをセンス良くアフォータブルに提案しているように思える。店内も赤い内装で客の立場としておしゃれで楽しい感じがする。 vons.JPG このショッピングセンターでのもう一つの核であるスーパーのVonsは品ぞろえがすごかった。 hanaya2.JPG アメリカでは花屋という業種は消滅した。すべて食品と同じスペースで低価格で野菜と同じ感覚で並べている。。。これが業態化である。。。 abo.JPG アボガドも普通のものは1つ2.49ドル2つで4ドルとなっていてオーガニックのものは1つ2.99ドルである。選ぶのは客。。。。。 rosu2.JPG この視察で何度も買い物をさせていただいたRoss(売り上げ6486億円 956店舗)はオフプライスドブランデッドストアで有名ブランドの古い型や廃盤をディスカウントしている。 下着やスニーカー鞄など買いまくった。。 tyuzudemoningu.JPG Rampart PlazaにあるTuesday Morning(売り上げ992億円 821店舗という店は平均年収700万円のホワイトカラーの女性を顧客層にして数週間営業をして数週間閉店して商品の仕入れをし、グランドオープンを年に10数回行う。売価は通常の50~80%オフ。賃料の安い立地にすすけたボロボロの倉庫のような店を構えてフルタイムの従業員が全体の25%以下というローコストで店舗運営をしている。ROI32%の高収益企業である。 panera.JPG 現在日本の飲食チェーンが注目しているPanera Bread(売り上げ2500億円 1252店舗)は高品質のベーカリーレストラン。日本で言えば神戸屋 サンマルコのような感じ。。。違うのは低価格であること。 10ドルから12ドルの客単価で品目が多くファストフードと違いゆったりと過ごすことが出来る。 席数160位。1店舗1億の売り上げは驚き。。。朝食が強く多くの客がここで食事をとって通勤するらしい。現在成長率29.5%。。。                                                                                                            そのほか99cent Only Store(売り上げ1159億円 265店舗)はいわゆる日本の100円ショップ。日本と大きく違うのは食品を含めたすべての生活必需品を取り揃えていること。。わけのわからん中国製の面白グッズなんかはない。。 そのほかもスポーツ用品、ペット用品、電化製品など様々な業態の店舗を視察させていただいた。                                                                  その日はRIOホテルにあるラスベガス人気ナンバーワンシーフードブッフェレストランに行った。40ドルだったが大行列だったので別途10ドル払うとさっさと入ることが出来た。 さまざまなシーフードがあったが見た目より美味しかったのには驚いた。多分アラスカ産であろうズワイガニは日本で食べると身はパサパサでアンモニア臭を感じるがワンフローズンなのかコンベクション調理のせいなのか驚くほど美味しかった。  材料はともかく技術の高さが際立っていた。。。                                         帰りにカジノに立ち寄った。。。戦果200ドルマイナス。。。

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アメリカ視察旅行 その2

2日目は時差ボケの為に早く目が覚めたのでグランドキャニオンに向かって1時間ランニング。。 (なんでTシャツが迷彩やねん・・・・)                                          ranningu.JPG                                                       ペガサスクラブの渥美俊一先生の弟子の井崎貴富先生からアメリカの流通業の見方や業態についての考え方を全ての期間の午前中2時間でレクチャーを受け視察出発となる。                                                                                  最初はArroyo Marketplace 核となるウォルマートのスーパーセンターは5895坪の広さに驚く。それよりもっと驚くのは店内に店員がほとんどいないことである。                                                                                                                                                                         会員制のSam’s Clab(売り上げ4兆4357億 591店舗)は一品大量販売のローコストオペレーションのモデル。                                                                                                                                     Bed Bath&Beyond(売り上げ7208億円 1037店舗)は食器・調理器具・寝具のホームグッズでは全米1位。1年間に70店舗以上の出店を続けている。荒利益40% 経常利益18%でニトリがベンチマークしていると聞き及ぶ。                                                      Best Buy(売り上げ4兆5015億円 3942店舗)の家電店は白物家電、小物家電、照明、文具は置いていないそれらはHome Depo(売り上げ7兆1288億円 2274店舗)などのメガホームセンターやスペシャリティストアにとられたと言っておられた。。                                         horufuzu.JPG Town SquereというショッピングセンターにはWhole Foods Market(売り上げ7953億円 275店舗)を核にした様々な店舗が街並みのように並んでいる。このスーパーは無農薬・低農薬・有機栽培を中心とした品ぞろえで自然食品販売チェーンでは世界第1位。2000品目が独自の開発商品となっている。      shokuhin2.JPG                                                    このような店は日本には全くない。逆説的にいえばこの店がどうして存在するのかを分析するために品ぞろえ、客層、価格レンジ、店員数、オペレーションを観察することが必要と感じた。しかしながらこのような高級店もリーマンショックから業績はあまり伸びないと聞き及ぶ。                          やはりエブリデイロープライスを掲げるウォルマートが圧勝しているようである。。 午前中に講義を受けているために客の立場と店の立場の両方で店を見ることが出来た。            horufuzu2.JPG                                                   アボガドのデュップやサルサソースなど手作り商品も多く高齢者とお金持ちに人気があることがよくわかる。。品ぞろえがとても豊富で買い物が楽しくなる。。。                                yoguruto2.JPG                                                   ヨーグルトだけでも壁一面陳列されており高額なものから低価格なものまで客の嗜好に合わせたものが選べる。 デリの品ぞろえも強烈であらゆるものが箱に詰め放題で販売されていた。スープとサラダで店内でランチをする客も多かった。もちろんイートインコーナーも充実である。                           肉も野菜も惣菜も何もかもが美味しそうに陳列されている姿は感動ものである。 表示も緑の値札がオーガニックで茶色は低農薬とわかりやすい。 hourufu-zu.JPG                                                   ただこの商売は商圏人口が10万人は必要と感じた。                                そのほかにも日本にも上陸したヨーグルトランドはこちらでも大人気、かわいい下着からセクシー下着まで取りそろえそれを手ごろな価格で販売するVictoria Secret(売り上げ5607億円 1332店)は日本にない業態であった。 H&Mやアバクロ、GAPの低価格フォーマット店舗のOld Navyも視察をした。   先日倒産した全米1位の書籍店Bordersは電子書籍化の波であっという間に凋落となった。 日本は法律で守られているが時代が必要としない業態はあっという間に消えてなくなることを実感した。  Galleria at Sunsetはデパートを含む4つの大型施設をモールでつないだ業態でMacy’s(売り上げ2兆4892億円 847店舗)というデパートは(2階建て)日本と違って高級品ばかりではなく大衆の生活に必要とされる価格帯をつかんだ服飾中心の店舗であった。                                   ディスカウントストアのTシャツとはプライスゾーンが違うことは理解できた。。                   ゼネラルマーチャンダイズストアと呼ばれる広い客層で消費が多い生活用品を中心とした業態でJCPeney(1兆8486億円 1093店舗)いう店もアパレルが中心となっていた。                         どの店も店員が少なく接客をしないというローコストオペレーションが成長のポイントと見た。。 District at Green Valley Ranchにあるチーズケーキファクトリー(売り上げ1400億円 146店舗)で晩ご飯。この店はアメリカではあまりにも有名テーブル型のディナーレストランという業態で最近はワタミもまねをしようとしている。。日本のファミレスとは全く違う。。。                              単店年商10億円 150坪の店舗が晩だけで5回転する。客単価は17.5ドル メニュー数200 成長率11.3%驚異的である。 chizufactori.JPG 店は宮廷風(しかし安普請)、オリエンタルなレシピもあって火薬ステーキは焼肉のタレで焼いたハラミのよう。味噌サーモンはまるで鮭の味噌漬け。。。しかしどれもがボリューム満点。。店内には40種類のチーズケーキがディスプレイされていてゴディバ社と提携したものなど低価格かつ満足度の高い内容となっている。巨大な皿に楽しい盛りつけ。。。                                        アメリカナイズされた甘めで高カロリーな感じが受けるのであろう。ファミリー客を含めたあらゆる客層がいた。                                                                                                                        そのあとは元気が残っていたのでホテルの近くで飲んでニューヨークニューヨークホテルまで足を延ばして映画にもなったコヨーテアグリー(入場料10ドル)でダンシング。。。 映画と同様多くのダンサー姉ちゃんが歌いながらテーブルの上で歌い踊りまくっていた。 12時過ぎていたのにお店は超満員。。。                                          帰りにピザを食べて就寝。。。(どんだけ元気やねん・・・・)

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アメリカ視察旅行 その1

4月20日から月末まで昨年の東海岸視察に続き西海岸の流通業と飲食業を思いっきり見て回った。 自身の備忘録と社員に対する報告を兼ねているので内容と表現が硬くなり数日間にわたる日記となるので興味のない方は飛ばしていただきたい。。 伊丹空港から成田経由で一路サンフランシスコ乗り継ぎでラスベガスに到着。。 現地に夕方到着しそこからいきなり視察開始。ラスベガスは世界一人口の増加率が高く, 流入人口が今でもかなり高いと聞き及ぶ。 であるが故に世界中の新業態がこの地で世界中の実験店として試される。 ダウンタウンのカジノがあるストリップがラスベガスでは有名であるが私たちはサブアーバンと呼ばれる新興住宅地にあるショッピングセンターを見て回る。 最初にクローガーというス―パーマーケットをやっている企業(売り上げ7.6兆 3654店舗)の新業態スーパーのスミスに潜入。2度目の視察なので前回ほど驚かないが価格の安さと豊富さには感心する。 shokuhin.JPG 生鮮品がこれでもかというくらいに積まれ価格は基本年中統一価格となっている。。。 もちろんセイルやそれを告知するチラシもない。。 yoguruto.JPG ヨーグルトだけでもここまであるかというくらいの品ぞろえである。 oniku.JPG 肉はステーキ三枚でもあっと驚く(10ドル引きのポップあり)価格。。。。。 jidoureji.JPG アメリカは競争社会なのでお客が自分に合った店を選び、選ばれなかった店は衰退してあっという間に潰れてしまう。そのためには価格競争に打ち勝たねばならないしお客の求めるものを求める価格で提供しなければならない。 そして低価格を実現するためにはPB(プライベートブランド)を作りローコストオペレーションをしなければならない。たとえばレジはセルフが基本で客が自分でバーコードにかざしてカードで決済する仕組みとなっている。 reitoushokuhinn.JPG アメリカ社会はダブルインカム(共働き)が基本なので惣菜や冷凍食品が充実している。。 日本でも女性の社会進出に伴う可処分時間の減少によって今のアメリカと同じ道をたどると推測する。 またわが社のアルバイトでもシングルマザーが多く世帯構造が急進的に変化していることも業態変革に関わってくると思われる。 大きなピザの冷凍が5ドルとかで種類もたくさんあるのには驚く。。。。 世界最大企業のウォルマートの新フォーマット店舗「ネイバーウッド マーケットは」それだけで2650億円 132店舗。 肉魚の対面販売をせずに生産性を高めるシステムに驚く。。 pikutyami.JPG ウォルマートの大型店舗(企業全体40兆5600億 スーパーセンターは21兆8000億 2447店)には ネイルの店舗や写真店などが店内に入っている。。 創業から2年で上場した日本のスタジオアリスがそのまま業態をパクったピクチャーミーも超優良企業である。 rentaruDVD.JPG TSUTAYAがまねしたブロックバスターは先月倒産した。。レンタルビデオもウォルマートで自動販売機で借りれるようになっている。 価格は1ドル。。しかし今はアマゾンの台頭、UBSを差し込めばそこに数日間で消滅するデーターを落として映画を販売する業態も出てきている。。。恐るべしアメリカ・・・ neiru.JPG ネイルサロンは限りなく低価格でメキシコ人やベトナム人の労働力の安さがその要因としてあるのであろう。。。 そのほかにテスコの新業態スーパー「フレッッシュ&イージー」、メーカーの廃盤品や在庫処分品を集めた「ROSS](6486億円 956店舗)、ペット用品世界一の「PETSMART」(5065億円 1112店舗)、事務用品、コンピューターハードを集めた「Ofice Depo」(1兆356億円 1429店舗)、メガホームセンターの「Lowe’s」(4兆8230億円 1649店舗)を視察した。。 客の立場となって視察するということで、自身が買い物かごをさげていろいろなものを購入させていただいた。。。                                                                 郊外の格安ホテルに夜半帰り晩ご飯はいきなり郊外のプレステージレストランダブルイーグルでステーキをいただいた。。。知る人ぞ知る隠れ家レストラン。 あまり広告なども出していないため、ラスベガスで暮らしていても知らない人が多いよう。 しかし、店に入るとドレスアップしたカップルを中心にお客さんいっぱい。                      しかし店内が真っ暗で写真がうまくとることが出来なかった。                            3925 Paradise Rd, Las Vegas NV 89169 TEL (702) 796-0063

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