グリル光陽【大阪市 南森町】 【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 西天満】

西天満にある昭和系のステーキ屋さん。創業40年らしい。西天満交差点を北へ入って通り右側に面した場所にある。外観は昔の喫茶店のような感じ。平日は会社員でいつも一杯。この日は土曜日だったので狙いを付けて1時過ぎに訪問する。カウンター11席、テーブル席が16席。

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主力メニューの名物牛肉薄焼き ワンハーフ(6枚) 1000円 を所望する。一枚約25gぐらいの肉をシンプルに鉄板で焼く。塩胡椒はしない。

肉が4枚のシングルは800円、8枚のダブルは1200円と言う価格構成。

野菜はもやしだけ。注文が入ったらおもむろに別のフライパンで炒められてバターを多めに入れる。出来上がりまで5分かからない。これが人気の秘訣かもしれない。

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御飯とみそ汁と共にジュージュー言いながら出てきた薄焼きはしっかりとした厚みもある。食すとそれなりの肉の旨みも感じられるけどほぼ味がしない。

メニューや店の入り口に黒毛和牛と書かれていたので店長に部位と産地を聞いてみるとやはりオーストラリア産のハラミ肉ということ。

おろしポン酢につけて頂くとそれなりに美味しい。かなり美味しいという加減でないところとシンプルな調理方法が長続きのポイントと見た。客も飽きないのであろう。手軽に肉を食べたい気分にぴったり。

もやしの髭と細さが個人的に気になるのは私だけ・・・夜は黒毛和牛のヘレ肉を使ったコース料理。これはかなり高級で高い・・・

大阪市北区西天満5−15−9
06−6365−6718
11:00~14:00
17:00~22:00

グリル 光陽ステーキ / 南森町駅大阪天満宮駅なにわ橋駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 南森町大阪市 梅田/JR大阪大阪市 西天満 洋食

紫苑【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 西天満】

言わずと知れた西天満の老舗料亭。大女将さんが2年前にお亡くなりになってから初めての訪問。

こちらのお店は大阪の法曹界が育てたお店とよく称される。5階建てのビルの中に大広間や掘りごたつの小部屋などがたくさんある。会合の内容と種類と人数によりいろいろ使い分けが出来るようである。外観もお店の中も料亭の雰囲気が漂っていてタクシーが着くと下足番の方が出て来られて案内いただく。。

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一階の部屋でお薄と和三盆のお菓子が供される。接待の女性の方がとても若くて美しい。お茶をいただき終わるとお部屋に案内される。

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どの接待の方もとにかくご挨拶がとても丁寧。きちんと教育がなされていることは一目瞭然。

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日本間でお膳をつかっての食事で2月なので立春大吉と書かれた縁高が春の気配を感じさせる。乾杯は濁り酒。これも又美味しすぎる。猪口は古九谷でグラスはバカラ。

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ふたを開けると丁寧に調理された前菜いろいろ。鯛の卵もしんみりした味付け。時期の金柑やゴボウも絶妙の塩梅。手のかかった繊細な仕事も素晴しいが素材のよさが際立つ内容。

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壁には輪島生まれの日本画家、中町進氏の金沢城のお軸と椿と寒梅が巧みに配される。これだけで個人的にはノックダウン。反対の壁には花園大学の学長も務められた天竜寺の山田無文老師の「梅花開五福」が掛けられる。

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お椀は蓬の入った清汁仕立て。塩梅も鰹が効きすぎない上品な加減。中に生雲丹が鋳込まれている。。まさに蓬山の風情。

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お造りは鯛、マグロ、シマアジ。。盛りつけの端正さはさすが。

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芹の和え物なんだけど普通以上に美味しい。かなり手がかかっているのと食材のよさが半端ではない。そして器のよさにうっとりする。。

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寒鰤を味噌漬けにしたものは不要な水分も抜けて鰤の旨味がしっかり感じられてホント美味しい。つけあわせの辛子蓮根と大徳寺納豆も秀逸。

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具も何も入っていない汁はゴボウのスープ。柔らかくてクセもなくてとっても優しいお味。

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炊きあわせは大根と豆腐。簡単なようなんだけど大根の柔らかさと味の浸み方が半端ではない。しっかりと灰汁抜きをして針で表面を刺して塩分が浸透しやすくする細やかな仕事ぶり。形を崩さずほろほろと箸で崩れる煮方はかなりの技術を要する。

豆腐は手作りで中に柔らかく炊き込まれた穴子が入る。簡単な料理に見えて実はかなりの手間がかかっている。すべての料理で厳選された材料を真面目に調理しているのが伝わる。同業者として一番よくわかっているがこのような当たり前のことが最も難しい。

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ちりめん蛸と胡瓜の酢の物。蛸は柔らかくて味も深くて見た目もとっても美しい。

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食事は温製の冷や麦。のっかてる温泉卵も美味しいし出汁の塩梅も完璧。手延べの麺の美味しさに驚く。

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デセールの盛りつけもとても美しい。厳選された素材はどれもが美しい。大女将さんが健在だったときには毎日お座敷に来て挨拶をされていたと聞く。80才を過ぎていたんだけど綺麗な着物を着て震えながら話されていたのを思い出す。

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最後の最後は白玉の入った一口ぜんざい。年内に食べてはいけないとされる干支の飴はお土産。最初から最後まで手抜きなしの超一流の料理。見かけも味も完成度の高さに敬服する。料理の味、器、調度品、床の間を含めたお店全体の風情、敷居の高さを客に気を使わせない気配りなどどれを取っても超一流の料亭だと個人的には思う。

内容の割りには値段が高いとか他店と変わらんと言ってる方もいるがセンス不足の味音痴としか言いようがない。客としても絶賛するし同業者としても常に敬服するお店である。

大阪府大阪市北区西天満4-9-16

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ふく吉【大阪市 梅田/JR大阪】 【大阪市 西天満】

今年の6月に開店した西天満の気鋭の寿司店。新地の名店「平野」出身の若きご主人の仕事の丁寧さとええ仕入れで何を食しても「美味しいなあ」とつい口に出るマイブームのお店。

お店の名前は「ふく吉」と書いて「ふくよし」と読む。食べログの掲載も実は私が一番のり。7席のみの白木のカウンターでお任せコースを頂く。

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生ビールと共に座付きを頂く。大黒しめじと炙った薄揚げと水菜のお浸し。特にどおって事ないものなんだけどかなり美味しい。

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お造りは巨大な包丁を使ってゆっくりとひかれる。絹のような舌触りの平目と肝を巻き込んだカワハギ。醤油とポン酢で頂く。。。お任せで日本酒をお願いすると「篠峯」の純米吟醸が出てきた。。美味しすぎるので困った。

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セコ蟹は3倍酢で頂く。外子はいつもは食べないんだけどこの日は身と一緒にムシャムシャと食べまくる。ご主人の綺麗で丁寧な仕事が光る。

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赤貝は対馬産と言っておられた。コリコリして赤貝特有のいい香りがする。日本酒がとってもよくすすむ。

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小口にカットされた鯛の酒盗和え。「この酒盗はあんまり塩辛くないね」と聞くと鯛の酒盗を使っているとの事。まさにお酒がどんどんすすみまくる逸品。

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こんがりと焼かれた琵琶湖産の本もろこ。というか琵琶湖産の自然分布しているものだけが本モロコと言われる。。琵琶湖の漁師は琵琶湖で捕れる魚で一番美味しいと行っているのをよく聞き及ぶ。

春先の卵を持ったものが珍重されるけど12月の本モロコも肴の旨味がしっかりしていてかなり美味しい。こんな小さな魚がどうしてこんな値段するのかと思うくらい高価なものである。

骨も硬くなく身も淡白すぎず嫌なクセもなく魚の旨味が最高に感じられる。聞けばさっきまで生きていたらしい。頭を下にして焼いているので頭の骨はモロコの脂で唐揚げ状態。

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福田氏のスペシャルティのタコの煮物は歯がなくても噛み切れる柔らかさ。イボや皮も剥がれず丁寧な炊き込みにいつも感心する。海老芋の煮物も秀逸。

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温物は北海道産の雲丹と白子の乗った茶碗蒸し。トロトロでフワフワで甘あま。。出汁の加減が完璧。

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この辺りで握って頂く。裏旬のさよりは鮮度がいいのでコリコリしている。熟成させる寿司屋もあるけど関西は活かったものが珍重される。この辺りで麦焼酎の水割りを所望。

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私は食べなかったけど中トロ。。

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今が旬の剣先イカ。細かく目が入れられていてとっても甘い。

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鯖は完璧な締め方。。というか私の好みになっている。というか魚自身の魚体が美味しいのであろう。瀬戸内海産と言っていた。

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釣りの鯵はビジュアルだけでも美味しそう。。ご主人の謙虚な客に対する対応も好印象。。奥さんも見ただけで人柄のよさが伝わってくる。

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レアに湯がかれたシラサエビはポリポリしてとっても甘い。。味噌も美味しくてこれだけ10貫くらい頂きたいと思った。

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煮物椀はブラウンマッシュルームと大根と菜種。。その下に金目鯛の切り身が隠されている。下処理の確かさのため魚の嫌な匂いは全くない。出汁の美しさも秀逸。寿司屋のレヴェルを超えたできばえ。出汁の表面に浮く魚のエキスは芸術的である。

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コハダは一枚付け。。しっかりしたコクと味の深さは焼酎にぴったり。夏のシンコもうまいけど個人的にはこっちの方が好み。

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いつも最後に出てくる穴子は塩と甘たれ。。皮の部分の脂が強烈。。目利きの素晴しさに敬服。ここまで旨味を引き出した穴子の握りはあまり見かけない。。

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最後はかんぴょう巻と卵で締め。。福田様いつもありがとうございます。命の洗濯が出来ます。。これで明日も頑張れるわ。。

大阪市北区西天満4丁目11番8号
06-6809-4696

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