ラ ルッチョラ【大阪市 福島】

福島にある表記の店を遅掛けに訪問。
2014年にミシェラン大阪ビブグルマンに選ばれた魚介ナポリな店。普段はなかなか予約が獲れないらしく友人にお願いする。
店は木を基調としたカウンター8席、テーブル席8席の16席のこじんまりした感じ。カウンタ−でアラアルトを所望する。

周りは大声でテーブル席で話す中国人と大きな顔をした新地のママのようなおばはんなどカジュアルな店が故にいただけない客も集まりやすいのはこういった店の宿命か。

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ワインはカジュアルな白をいただく。樽感があってしっかりしたリッキ メリディアーノ シャルドネをリクエスト。淡い黄金色で果実味もあってフルーティーな香りと 辛口だけど重厚でしっかりとしたコクがある感じ。

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一皿目はカリフラワーのピュレの上に馬糞ウニとズワイガニがのったもの。 柚子風味のさっぱりした和風ソースが食べやすい。カリフラワーの味がとても濃くてぐちゃぐちゃにかき混ぜていただくととてもいい。

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瀬戸内海ワタリガニのサラダ仕立ても一口サイズ。食べたいものを聞いていただいてから全体のポーションを調製していただくことにする。最初にこの日に仕入れた食材を説明いただきソースや付け合わせなど含めてアドリブで色々作っていただく。面倒くさくてごめんねというと「僕はこんなスタイルでレストランをやりたかったんです・・・」との答え。
ミョウガをワインビネガで漬けたものもサッパリしてとても美味しい。和食のテイストにかなり近い。

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的矢の牡蠣をフリットにしていただく。下に敷かれているのは酸味のある野菜でワインとかなりいい相性があった。カウンタ−を挟んでのイケメン鈴木シェフと料理の話もとても楽しい。南船場のイタリア料理の超老舗「コロッセオ」で修行されたこと、中央市場の鮮魚店で働いたこと、心斎橋の割烹「作一」のような店を目指していること、10年経ってやっと飲食業のあり方というものがわかってきたということ。

本人は人見知りなので寡黙な性格なんだけど打ち解ければどんどん話をされいい時間を過ごすことが出来る。

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シェフお薦めのカルパッチョは寒ブリと鰆。ソースは生姜を効かせたオリーブオイル。双方とも魚の品質は最高であった。ビジュアルは和食のそれであるが食すとイタリアンになっている。食器も和のテイストのものが多い。

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手打ち生麺のパスタにトリフを思いっきりかけてもらったもの。シンプルだけど麺がかなり美味しい。

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かなり大きな石鯛を炭火で焼いていただく。魚の品質が高いのでシンプルに美味しい。お腹の脂ののった部分とカマの部分の2種類を出していただく。骨までしゃぶりたくなるような旨みは比類のないものであった。付け合わせはブロッコリーとカリフラワーのあいのこのロマネスコ。味はブロッコリーに近くて食感はカリフラワーに近い感じ。

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ワインも少し残っていたので〆のパスタを乾麺で作っていただく。「オイルを使ってウニをドカンと入れてね」というリクエストにもちゃんと答えてくれるのが嬉しい。

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接客の男性もかなりイケメンで次の日の生麺の仕込みを必死でされていた。若いが故に接客はまだまだだけどこれも性分であろう。価格は少し高めで料理だけで1万円オーバー。。お薦めは当然カウンタ−かな。。

大阪市福島区福島6-9-17
06-6458-0199
12:00〜14:00、18:00〜24:00
火曜休み

ラ・ルッチョライタリアン / 福島駅新福島駅西梅田駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 福島 イタリアン

まき埜【大阪市 福島】

福島に所用がありその前に一人ランチで表記の店を訪問する。
JR大阪環状線の福島駅を左に出て福島6の信号まで歩き、右折して梅田ランプ西の信号少し手前の右側にある蕎麦店としては超有名なお店。

店内は左にカウンターが5席ほど、それに続く調理場、右は四人掛けの椅子席が三つ並ぶ。ご夫婦で経営されているようでホールを担当する奥様の気配りがとても冴えておられるのが印象的。

こちらのお店の代名詞ともいえる「すだち蕎麦」もいいんだけど、この日は肌寒い日だったので温かい「鴨南蛮そば(1550円)」を所望する。周りの客は盛りそばか盛りそばと田舎蕎麦をアソートした二色蕎麦の注文率が高いと見る

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小振りの丼に入って出てきた鴨なん蕎麦の構成は蕎麦、出汁、鴨肉、鴨のつくね、焼き葱、青柚のシンプルなもの。鰹節の香りもしっかりと感じることが出来、出汁の美味しさが飛び抜けている。
塩分濃度も完璧で鴨のエキスが混ざって淡味溢れる最高のスープである。

ミディアムに火入れされた鴨肉もプリプリでこれだけを熱燗で食したいほどの内容。つみれも風味がよく口いっぱいに鴨の香が広がりあと口もサッパリしたかなりレヴェルの高い仕上がりとなっている。白ネギの火入れもとても丁寧でじっくりと中まで美味しく焼かれているのはお見事。出汁に浸かった焼き葱は鴨肉、柚子とともに蕎麦をおいしくさせる触媒の役割を担う。蕎麦は歯切れ感もよくレベル的には自身の最高ランクに位置する。

出汁もすべて飲み干してお支払いを済ますと奥様が忙しいのにお声をかけてくださり玄関外までお見送り。ミシュラン店としての矜持をすべてに感じる佳店である。

大阪市福島区福島6-11-13
06-6453-2828<p><a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/27002682/?tb_id=tabelog_57b0f15f1039c69cf2d152d9762ac2ec5acc4c0d">まき埜</a> (<a href="https://tabelog.com/rstLst/soba/">そば(蕎麦)</a> / <a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/R8708/rstLst/">福島駅</a>、<a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/R7333/rstLst/">西梅田駅</a>、<a href="https://tabelog.com/osaka/A2701/A270108/R5287/rstLst/">新福島駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #000000;">-</span><span style="color: #A9A9A9;"></span>
</p>

 

大阪市 福島 蕎麦

point (ポワン)【大阪市 福島】

福島駅前の立ち飲みでワンちゃんと飲んだあと表記のフレンチに向かう。こちらのお店は1年前にも訪問したことがあり今回は友人のご招待。現在大阪でもっとも予約が困難と言われているお店。

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現在食べログ大阪フレンチ部門ではナンバーワンらしい。。お店はひっそりとした場所のマンションの1階に位置し。白で統一されたファザードはとてもスタイリッシュ。

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店に入ると全面ガラス越しにフルオープンキッチンが登場。その横をすり抜けてダイニングルームにはいる。 外観と同様にシンプルな白い壁、艶消しのフローリング、テーブルはクロスなしの無垢のオーク系でカラトリーは直置き、椅子もテーブルにあわせたデンマーク系(と思う)のオーク製。

席は6人掛け、4人掛け、2人掛けが2テーブルのみの18席。オープンキッチンなので調理している姿がよく見えて楽しい。フレンチでお店全体が見渡せるのはあまりない。接客も男性と女性のソムリエール2人が担当。

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まずはアンリオのブランドブランで乾杯。シャルドネ単体種でつくったもので清楚な気品のある熟成感のあるシャンパーニュならではの細かな泡立ちとレンゲ花のフレッシュなアロマで食欲がわいてくる気がする。この日は「デギュスタシオン」のスタイルでお願いする。ソムリエール君に料理ごとに相性の良いワインをグラスで提供いただく。

アミューズ・ブーシュとして一口サイズの5種類の料理がアフタヌーンティスタンドを使って出される。山形産茶豆のケークサレと茶豆のペーストを下に敷いた生雲丹のムース。前も頂いたことがあるのでこのあたりは定番であろう。

カダイフを丸めて揚げたものとトマトにモッツァレラチーズをまとわりつかせたもの。フォアグラのレーズンサンドはこの店のスペシャリティ。濃厚なフォワグラのコンフィとレーズンの甘味の組み合わせはかなり美味しい。この一品のみを頂くのにアルザスのピノグリグランクリュを所望する。金木犀やハチミツのような香りと南国のフルーツジュースのようなボリュームと糖度と酸味がフォワグラといい相性を見せる。

淡路島の鱧のロワイヤル。洋風茶碗蒸しのような感じ・・・蓮芋やコンソメゼリーでデコレーションされているが和のテイストも感じられる。これにソムリエ君が長野のヴィラデスト '08 ヴィニュロンズリザーブ シャルドネを合わせるところはさすがと言える。豊かな果実味と樽香もあって軽い酸味と滑らかな口当たりが心地いい。

秋刀魚のコンフィに焼き茄子とキャビアを添えたものも和のテイストでとても面白い。これにはドイツのさっぱりした白を合わせる。

剣先烏賊と新蓮根を蕎麦生地で合わせてオーブンで焼き上げたものにイカスミの泡のソースをかけたもの。よく界隈にある蕎麦粉のシートで巻いた物かと思ったがそんな簡単なものではなく仕事がかなり深かった。

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バターに無色のガラス蓋をしたものが登場。ブナのチップでスモークにしているらしい。バターは有名なシュクレクール?(だと思う)。塩はゲランデ(だと思う)。

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魚料理は太刀魚のパートブリック包みで上には野菜の炊いたものが乗っかる。それとともに供せられるのがコンソメのスープ。これにはフランス産のコクのある白を合わせたんだけど記すのを忘れる。「vinifera」と書いてあった気がする

途中でフルーツに一日漬け込みをしたハーブティーをいただいて口直し。

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メインは以前にも頂いた岩手産ホロホロ鳥のロティ。胸部分と腿部分に分けて提供。皿が出た時にシェフがやってきてソースをかけて立ち去る。ソースがとてもいい香りでスパイシーでフルーティーな味。ホロホロ鳥は見た目と異なりしっとりした身と適度な脂分がかなり美味しい。部位別の味の異なりもあってとても楽しい。当然皮はパリパリで鴨肉や鳩とは異なったあっさりした美味しさを感じる。セントジョセフの2007年しっかりと熟成感のある赤ワインとの相性がバッチリ。

そのあとにフルムダンベールが登場する。この日はブリーチーズで上にサマートリフがかかる。これには最近の高級フレンチではお約束のメゾン アンリ・ジローで造られているラタフィアを所望する。上質のピノノワールを使いマールブランデーを添加してオーク樽で熟成させるのでとても香り高くすっきりした甘味と酸味はサマートリフの乗ったチーズとの相性は完璧に近い。

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デセールはまずは白胡麻のババロアと無花果。黒いものは黒胡麻を固めたものらしい。

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二つ目はさつま芋のスープとアールグレイのアイスクリーム。これに濃いめのエスプレッソを合わせていただく。

最後のミニャルディーズ(小菓子)はビヨーンと垂直に高く伸びあがった飴細工を掛けたキンカンで食すとパリパリして面白い。早い時間に訪問したのにあっという間に3時間経過で一番最後の客になっていました。全体的にフレンチだけど和のテイストをしっかりと取り入れていて軽めのあっさりとした味付けが特徴。夜は1コースのみの 一人14200円(税込サ込)これに飲み物をつけるとプラス1万円くらいのお勘定かな。ハジメレストランよりは安いと思うが記念日用であろう。席が取れればラッキーって感じでしょうか・・・

大阪市福島区福島3丁目12-20
06-6455-5572
営業時間:12:00~13:00、18:00~20:00
定休日:月曜日

大阪市 福島 フレンチ