心斎橋/四ツ橋

芦池更科【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

心斎橋の南船場にある表記の大衆食堂を訪問。昭和25年創業で73年間続く超老舗店。朝から晩までの通し営業をされているの大阪に来る友人には朝ごはんのおすすめ店としてよく紹介する。心斎橋商店街を東に入ったところに位置する。界隈にコインパーキングたくさんあり。

年季の入った昭和の建物は一等地らしくない外観でとても味わい深い。

薄暗い店内は客席と厨房がほぼ同じくらいのスペースで鏡張りの壁と歴史を感じるテーブル4卓と木が反ったカウンター席となっている。

超高齢のご主人と若いお姉さんとで切り盛り。店内も見どころ満載で創業時から存在する大正時代の60キロ以上ある巨大なレジスターに目が引かれる。それ以外にも子供の頃を思い出す振り子時計や昭和のエアコンなど博物館のような店となっている。

メニューはうどんや丼、定食などが中心。かまぼこ定食など珍しいものもある。

この日は玉子焼きと粕汁を所望する。玉子焼きは形は悪いけど出汁感がたっぷりでかなり美味しい。野菜しか入っていない粕汁も秀逸。きゅうりの古漬けもパンチのある酸味で懐かしい味わい。

昭和のノスタルジーにしばらく浸りながらいい時間を過ごす。測りきれない価値があるお店です。

以前の更科はこちら

大阪市中央区南船場3-3-22
06-6251-1763
08:00〜20:00
日曜・月曜定休

大阪市 心斎橋/四ツ橋

梅市 4月【大阪市 心斎橋/四ツ橋】 【大阪市 長堀橋】

東心斎橋にある表記の和食店を先月に引き続き訪問。この日は福島のミシュラン和食店のご主人も一緒に相伴いただく。

こちらは江戸時代からの関西料理を今に伝える関西割烹会のレジェンドと言われる奥田氏のお店。心斎橋駅から徒歩7分、長堀橋駅から徒歩5分、島ノ内の南警察署の西側向かいの千年町のビルの2階に位置する。

階段を上がって店内に入ると広いキッチンが見える昭和を感じさせるL字型の白木のカウンター、そして、入り口の手前奥には座敷の個室がある。調理場は奥田氏と若い板前さん、接遇は奥田氏のお姉さんが着物で担当される。料理はコースのみですべて時価。この日は28000円で支払いはお酒をいただいて32000円でした。

料理は手に入る最高級の食材を使用し素材の特徴をしっかりと見極め「しんみり」とした味付けは圧巻の美味しさと言われる。使われる器も上質なものばかりで見ているだけでため息が出るものばかり。

個性的なキャラのご主人は弟子の指導をしながら料理を作り、客の相手もされる。その日使われる食材の話、独立して繁盛してミシュランの星を取った弟子の話など森羅万象にわたる話題で喋り出したら止まらなくなる。

座付きは若芽と筍を合わせたもの(写真なし)。若芽は10分くらい炊き込んでいてぬるぬるの状態で提供。筍は貝塚の木積産のものを使用。素材の味を引き立てる「しんみり」とした出汁の美味しさは秀逸。

続いての前菜は筍と自家製の味海苔を合わせたもの、鯛の子の玉子寄せ、一寸豆のクリームチーズ挟み、独活白煮、河内鴨ロース煮など。

この日の煮物椀は筍の真砂寄せと煮あわび。鶴菜と柚子の花が添えられる。

真昆布を使用した出汁は塩分がかなり少ないけどしっかりとした明確な味の骨格を持ち、薄味という簡単な言葉では言い表すことはできない凄みを感じさせるもの。漆絵が緻密に描かれた椀は輪島産で当時で30年前に50万円でオーダーしたとのこと。この椀を見るだけでこの店に来た価値がある。

今まで見たことのない大きさの伊勢海老に包丁を入れて身を取り出して氷で締める。それを大きくカットして供される。大きな伊勢海老の甘い身を口いっぱいに頬張っていただく幸せは初めての経験。

刺身の2皿目は明石の鯛とハリイカ。それぞれ最高の品質であることは見ただけでわかる。

百合根饅頭はかなり濃密な食感。百合根だけでは味が足りないので山芋と卵白を合わせて蒸して仕上げる。それをエンドウ豆のすり流しに浮かべる。出汁の効いたすり流しの出汁と塩気の塩梅も素材の良さが引き立てられる程度に抑えられている。本当に美味しいなあと思う逸品。

天然ヒラマサの焼き物。これも店主の奥田氏が考える「生成り料理」。魚の味を最大限引き出すことに主眼を置いた味付けに脱帽。添えられた大根おろしに醤油を垂らしてそれを焼き魚につけていただく。

続いて鯛の白子をポン酢で和えたもの。日本酒がさらにすすむ合肴である。

この季節の奥田氏のスペシャリティーの「筍メバル」登場。これは少々しっかり目の甘辛い味付けだけどさっと炊き上げている。木の芽が全体の味を引き締める。筍は異なる部位を3種類使用。魚と筍のしんみりとした味の調和が素晴らしい。あくまで素材の味を生かすことに主眼を置いた関西料理ならではの味付け。熟練の技と凄みさえも感じる逸品。

ここで白いご飯が供される。メバルの出汁を上から掛けていただくのをご主人に勧められるがお腹いっぱいだったのでスキップする。

デザートは前回と同じ抹茶アイスに小豆の炊いたものを添えたもの。

前回の梅市はこちら

大阪市中央区東心斎橋1-6-3 ハイツ千年町2F
17:00~21:00
定休日:日曜、祝日
06-6241-0576

大阪市 心斎橋/四ツ橋大阪市 長堀橋 和食

エルパンチョ【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

休日の昼に心斎橋にある表記の老舗メキシカンを訪問。私が若い頃(約40年くらい前)からあるメキシカンの老舗。調べると創業50年を超えているとのこと。大阪メトロ心斎橋駅北出口の真上の一風堂の入っているビルの8階に位置する。

エレベーターを上がるとすぐにお店の入り口があり、大きな帽子やメキシコの雑貨や家具などが飾られる。予約をされていない外国人客が店前で行列を作っていた。薄暗い洞窟の中のような店内の壁には客の落書きがたくさん記され非日常の異国感満載。
キッチン含めスタッフさんはほとんど外国人。客も半分くらいはヒスパニック系。外国旅行に来ているような気分を味わえる。

ランチが11時~17時で通し時間営業なのでとても使いやすい。ランチタイムのコースは1000円くらいからあってとても使いやすい。お酒はハッピーアワーの時間帯なのでマルゲリータを飲みまくってしまう。この日はアラカルトで注文する。

ハッピーアワーのフローズンマルガリータ380円は飲み口がシャリシャリして冷たくてかなりおいしい。バナナやマンゴーなどいろいろなフレーバーがあって隣の女性客は10杯くらい飲まれていた。

ここで注文したMIXタコス登場。トルティーヤ6枚、ほぐした豚肉、チキンロースト4ピース、アボガドベースのペーストであるワカモレ、フリホリス(豆のペースト)、牛ひき肉、キャベツの千切り、玉ねぎ、トマト、トルティージャチップスなどがてんこ盛り。

適当に包んでいただくと色々な味が混ざり合ってかなり美味しい。むしゃむしゃ食べてマルガリータで流し込む。

エンチラーダはトルティーヤに肉や野菜などの具をのせて巻いたものにサルサソースとチーズをかけて焼いた料理でメキシコの食卓では定番の一品らしい。見た目よりあっさりしていてマルガリータのせいもあり食が進みまくる。ここまでいただいたらお腹いっぱいになりました。

前回の記事はこちら

大阪市中央区心斎橋筋1-10-1 心斎橋タワービル8F
時間:11:30~23:00
定休日:なし
電話: 06-6241-0588

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