千日前の表記の老舗寿司店を半年ぶりに訪問。大阪ですっぽんを手軽な価格でいただける稀有なお店。35年前から定期的に通っていて今回は5年前から習っているネイティブニューヨーカーの英会話の先生と相伴する。今回も特等席の奥の座敷でいただく。店内はノスタルジックな昭和の空気が満載。毎回全く同じものをいただくけど全く飽きない。9月からすっぽんのコースが500円値上がりしたけどお値打ち感は相変わらず。
1階はカウンターと座敷とテーブル席で2階は完全な座敷で大きな鍋を使ってすっぽんを供される。ゴルフの杉原輝雄さんや叶姉妹さんなどもカウンター席でお見かけしたことも懐かしい。がある。昔はご主人と奥さんがレジに座っていたけど今は引退され、現在は藤山直美さんそっくりの娘さんが店を取り仕切る。
すっぽんコースの前にお造りの盛り合わせを所望する。鱒、締め鯖、タコ、平目、甘海老、剣先イカ、赤貝など。。けれんのないオーソドックスな内容と盛り付けも懐かしく、どれも美味しくいただく。
スッポンの生き血は甘口のワインで割っていただく。多分昔から赤玉ポートワインを使われていたと記憶する。同伴のKitty先生は初めての経験・・・
刺身の後はすっぽんコースの始まり。注文を受けてからすっぽんを潰すので鮮度は抜群。
河豚の皮のような湯引きは腸とエンペラ(甲羅の端)を使用。あっさりしていてプルプルとクニクニの食感楽しむ。柑橘の風味がしっかり効いた強めのポン酢とともに味わう。お酒は麦焼酎を所望する。瓶ごと提供されて飲んだ分のみ量り売り。
続いて大好物のスッポンの内臓のお造り。肝臓と卵、一匹に一つしかないピクピク動く心臓と噛むと苦い胆嚢、腎臓も添えられる。肝臓の色は個体差によって異なるとのこと。
別添えの海苔に巻いて塩を振りかけていただく。ぷちぷち弾ける卵のまろやかさと肝の味わいは比類ない美味しさ。
すっぽんを食べるのが初めてのKitty先生のために女将さんが英訳したものを持参して部位の説明。気の利いたサービスに感動。。
メインのスープは昔から取り分けられて銘々で供される。には旬の甘い白菜がたっぷり入る。白菜、椎茸と白玉餅、すっぽんの色んな部分が入る。ゼラチン質と赤身肉が中心のスッポンは部位ごとに味わいが異なり一匹から100gしか取れない首の部分や後脚の部分などの弾力のある肉が特に好み。この日はモモ部分に黄色い脂が入っていて特に美味しかった。腕は赤身とゼラチン質が一緒に楽しめ、肩部分はあっさりした柔らかさが特徴。エンペラに似た白いハラミもとても美味しい。
2杯目はガーリックパウダーと唐辛子を入れて味変をして楽しむ。
仕上げの雑炊は卵と米のみ。絹のような舌触りでポタージュスープのような感じ。
塩味は強くないけどコクのある優しい味わい。河豚雑炊よりも間違いなく美味しい。
この日のデザートは旬の梨。今回も美味しくいただきました。初めてすっぽんを食べたアメリカ人先生も大喜びでした。
西梅田駅横のプリン屋の店員が猫だった。「ニャン!」と声かけられてあまりにリアルなビジュアルに腰を抜かしそうになりました。。
過去の丸元はこちら
大阪市中央区千日前1-9-9
06-6211-2298
16:30〜23:00
日曜定休