焼肉 てんぐ【大阪市 北畠】 【大阪市 東天下茶屋】

阿倍野にある表記の大衆焼肉店を休日に一人で訪問。近くには有名な大型高級焼肉店もあるんだけど周りの知人は皆こちらの店に行かれる。大阪で食肉卸売業を手広くされている友人もこの店が一番好きと断言される佳店。

場所は阿倍野筋の王子神社のすぐ近くで東天下茶屋から徒歩5分。天王寺からタクシーで1000円くらい。芸能人や知り合いの新地のママもよくお会いする。昭和感が溢れまくりの煙モクモクの店はカウンター10席と小さな座敷。上着は収納ボックスを出してくれる(上着を脱ぐのも手伝ってくれる)のでその中に入れる。ご主人も若女将さんも超愛想が良くて普通の人の2倍のスピードで動かれる。いつも低姿勢で目配り気配りも凄くて神接客のためコンシェルジュ焼肉店と呼ばれている。電話は鳴ってから2秒以内に取る。ご主人がいつもお客を誉めまくるのが見ていて面白い。。

この日はマストメニューの鮮度抜群の筋をカットしたツラミとロースとアカセンを所望する。ロースはA4で脂が濃すぎず柔らかくてちょうどいい。アカセンは食べやすいように包丁目が入れられる。

ツラミは適度な食感と赤身の美味しさを堪能。酸味のあるニンニクとニラの入った甘くて辛い「つけダレ」もかなり美味しい。一人なので名物のハラミと辛ラーメンを食べれなかったのが残念。ごちそうさまでした。。阿倍野の宝のような店です。

過去のてんぐはこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町13-5
06-6622-3485
営業時間17:00〜翌0:30
定休日水曜

炭火焼肉 てんぐ焼肉 / 東天下茶屋駅北畠駅松虫駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 北畠大阪市 東天下茶屋 焼肉

中国料理 大徳【大阪市 谷町六丁目】

このブログの読者さんの紹介で谷町6丁目駅1番出口直結の表記の中華料理店を訪問。1986年の開業でこの地で30年以上営業されていると聞き及ぶ。すぐ隣にコインパーキングあり。路面から階段を降りた先にあるお店で別名踊り場中華と呼ばれるらしい。

店の外観は入店するのにかなりハードルが高い。自動扉なんだけど曇りガラスになっている。入り口は狭いけど店はかなり大きく座敷を入れて50席ほどある。

メニューの多さは特筆もので全て食材別に分けられている。客層はいろいろで女性はほぼいない。こちらはカツ丼が有名でケチャップ味のとろみのある玉子入りのソースがかけられたいわゆる大衆中華料理カツ丼。

今回はもう一つの名物の天津飯750円を所望する。

とろみの効いた半透明の餡がたっぷりかかった天津飯が着丼。塩気は少なめでかなり淡白な味わい。玉子も柔らかくてサラサラと雑炊のように最後までいただけました。ごちそうさまでした。

大阪市中央区谷町6−1−14ーB1
06-6768-5338
11:30~13:45/17:00~22:30
日曜休日

中国料理 大徳中華料理 / 谷町六丁目駅松屋町駅谷町四丁目駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 谷町六丁目 中華料理

梅市【大阪市 心斎橋/四ツ橋】 【大阪市 長堀橋】

東心斎橋にある表記の和食店を数十年ぶりに訪問。江戸時代からの関西料理を今に伝える関西割烹会のレジェンドと言われる奥田氏のお店。心斎橋駅から徒歩7分、長堀橋駅から徒歩5分の千年町のビルの2階に位置する。

階段で2階に上がり店内に入ると昭和の空気感を感じながら広いキッチンが見えるカウンター席に案内いただく。調理場は奥田氏と若い板前さん、接遇は奥田氏のお姉さんが着物で担当される。

料理はコースですべて時価。この日は25000円で支払いは32000円でした。奥田氏はたくさんの弟子を輩出され。ミシュラン店もその中で2店ある。最高級の食材を使用し素材の特徴を見極め「しんみり」とした味付けは圧巻の美味しさと言われる。使われる器も上質なものばかりで見ているだけでため息が出る。

個性的なキャラのご主人は弟子の指導をしながら料理を作り、客の相手もされる。真昆布が不漁で難儀しているという話やその日使われる食材の話、独立して繁盛している弟子の話など喋り出したら澱みなく止まらない。。

座付きの白和え。こういった普通のものがびっくりするくらい美味しい。

大阪料理は2品目に前菜を出すのが正式。軸のついた金柑はかなり綺麗に炊かれている。牡蠣の時雨煮、大根と生姜の砧巻き、サーモン、昆布しめにした鯛の酒盗和えなど。

綺麗な蒔絵の描かれた煮物椀は蛤真薯。かなり柔らかく仕上げられる。脇には鶴菜と梅人参が添えられる。出汁の綺麗さと塩気の塩梅はお見事で塩味は薄いんだけど明確な味わいがある。これぞ生成りの料理なり。隣の高齢の客の出汁はさらに塩味を落としたものと言っていた。

続いての刺身は旬の平目に肝を添えて蛤の器で供される。手前にはパツパツ食感の甲烏賊と車海老。界隈でよくある熟成等はかけずにコリコリの状態で提供。刺身もこのお店ならではの切りつけと盛り付け。醤油には強いこだわりがあり生醤油を使用。それを出汁で割ってからさらに醤油を足すという作業。隣の高齢の客にはたまり醤油を出していた。

佐渡島の鰤を使った鰤大根。鰤の持ち味以上の味はつけない。鰤の旨みと脂の甘みが口いっぱいに広がる。魚の青臭さは当然皆無。残った出汁はそのまま飲めるほどの濃さでこれも滋味深い。。

ご主人が「今日は鮑が美味しいで」と言っていた鮑料理。仕入れ値が一つ7500円という徳島産の大きな鮑を丸ごと7時間蒸して少し炊いて最後に地をかけて焼いて仕上げる。大ぶりにカットされた身は出汁の味を含みながら鮑の旨みと水分をしっかり保ってプリプリ以上の食感でこれ以上美味しい鮑料理は食べたことがないと思えるもの。これぞ浪速千年の味。これには久しぶりにびっくりした。。

お酒はご主人が毎晩、夜飲んでいるという浦霞をいただく。その後で隣席の常連さんが持ち込んだ青森の豊盃を一緒にどうぞと勧めていただく。

カラスミ大根で日本酒が進みまくる。

揚げ物はクエ。潤や蕾菜などが添えられる。このクエも秀逸。。

食事はご主人自家製の生海苔を使った磯自慢ご飯をいただく。

名物の鯖寿司も一切れ。鯖の締め具合が素晴らしい。これも今までで一番好きな棒寿司かもしれない。

デザートは抹茶アイスと粒餡。ご主人の話も面白く楽しい時間を過ごせました。常連しか来なくて敷居が高い店だけど私は大阪ではもっとも美味しいと思う和食のお店です。

お店のHPはこちら

大阪市中央区東心斎橋1-6-3 ハイツ千年町2F
17:00~21:00
定休日:日曜、祝日
06-6241-0576

梅市日本料理 / 長堀橋駅心斎橋駅日本橋駅

夜総合点★★★★ 4.0

大阪市 心斎橋/四ツ橋大阪市 長堀橋 和食