邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 11月【大阪市 住之江】 【大阪市 住吉公園】

住之江の浜口交差点のサーフショップに横にある通称、住吉大社と大陸に一番近い中国料理店と呼ばれる。店主の井川さんはハンダンという中国の都市に住んでいて(日本人ですが)そのころ習った料理をここで再現。家庭用のコンロとテフロンのフライパンでさりげなく旨い中国家庭料理を提供いただける。

看板もない店なので初めて入る方はかなり勇気が必要。私が習っている中国語の先生を以前お連れした時も感激していた。。遅掛けには大阪の高級ホテルのシェフもしょっちゅう訪れる。

今日は2人で訪問なので小さいポーションでというお願いにも心安く応じていただいた。。

何も言わずに出てきた目にも麗しい前菜は鶏レバーを醤油で炊いたもの。八角の香りと鶏レバーの旨みが最高。。白木耳の酢の物やセロリと湯葉の和えものはごま油の香り。バンバンジーもこの店独特のもの、乾燥豆腐の味わいもとてもいい。ここまでですでに生ビール2杯。。

この後何しましょ。。と言われ「お任せで」というと出てきたのが紙鍋。。中国料理で紙鍋・・・なかなかアバンギャルドである。。出てきた鍋の中は真っ赤っかの痲・系。。この出汁で羊肉と野菜をしゃぶしゃぶする。。(具の写真撮るの忘れた・・)

しかしながらこの羊が絶品。。。いつもは焼肉にするか炒めものにしてもらうのだが臭みは全くなく柔らかでどんどんの中に入っていく。。 ニュージーランド産とのことで国産はどうしても流通段階で時間がたったり処理の仕方が悪かったりで良くないとのこと。。。

ここで赤ワインを所望しぺろりと1本飲みほしてしまう。。

続いていただいたのがこの店のスペシャリティーのトマトの玉子炒め 550円  独特の風味でふんわりと食感よく味加減もとても優しい。トマトの水臭さは皆無・・・・紹興酒をいただきそのあとさっぱりとさせるためにチュウハイをいただきお酒がどんどん進む君状態。

そして仕上げその一が水餃子。。中国では主食。。注文を受け皮から作る。。この工程を見るのも楽しみ。厚めの皮がモチモチのプリプリで黒酢につけていただくと肉汁があふれ出し旨みが口中に広がる。。意識がマッハのスピードで中国に飛んでいってしまう。。くらい旨い。。10個で600円は価値がありすぎ。。

仕上げその2でジャージャー麺。。これも必ずこの店に来た時の必食アイテム。。 これも粉を練り込んで作りだすので時間はかかる。せやけどモチモチしててなんともいえぬ味わい。肉味噌と絡んで最高の〆となる。あとトマトの砂糖掛けもおすすめ。。

価格もかなりリーズナブル。ただしタバコ、携帯は禁止。。この店私の中でのミシェラン星3つ。

大阪市住之江区浜口西2-11-18
 06-6678-3078
 13:00~23:00
 木・金休

大阪市 住之江大阪市 住吉公園 中華料理

大和屋 心斎橋店 「お蕎麦の会」【大阪市 心斎橋/四ツ橋】

大阪切っての名料亭「大和屋」さまにご招待いただき。今や神様と呼ばれる当代きっての蕎麦打ち名人の高橋邦弘氏を招いてのお蕎麦の会に参加させていただいた。

高橋氏は東京豊島で伝説の店「翁」を開業。現在広島県の北広島町と言うところで『達磨 雪花山房』というお店を数年前から始められ出張に出られている日以外(土日祝)はこちらで蕎麦を打たれているらしい。

大和屋さまは芸者置屋を母体とするお茶屋として、1875年(明治8年)に宗衛門町に南地大和屋を開業。能舞台を持つ料亭としてキングオブ料亭の地位を築かれたが宗右衛門町の本店は2003年に閉められ現在は大丸心斎橋北館と横浜、東京にお店を出されている。

今回のイベントは高橋氏の蕎麦と大和屋さまの料理のコラボと言うことで私が伺った日も満席で人気のほどがうかがえた。

お店の前では女将さんがお迎えいただきご挨拶。凛とした姿と艶やかな肌は若かりしときの美しさを連想させる。

お店の中に入ると高橋氏がカウンターテーブルにきちんとはめ込まれた特製の蕎麦打ち台の前で蕎麦を伸ばされていた。お弟子さんと思しき方がその横で水まわしをされていた。それをしばし拝見して着席する。

総料理長の桜井氏からお迎えいただき恐縮しながら着席すると2段重がセットされていた。

ふたを開けると上段は前菜。柔らかく炊かれた鮑と里芋、いんげんの上に大根おろし。その上には雲丹のソース。。。その周りに松笠を模したじゃが芋を揚げたものと銀杏。

お造りは軽く〆られた鯛にスダチをはさんだもの。トマトジュレポン酢と言うのが新しくて美味しかった。。。

下段は甘鯛の幽庵焼。。。菊を模した大根のなますと今年初めていただく焼き松茸。。。

蓋物は長芋を揚げたものに蟹餡を掛けたもの。。さっぱりとした加減がとてもいい。。。

揚げ物は車エビの天ぷらに帆立、クルミのかき揚げ。。。

 

このあとお待ちかねのお蕎麦が登場。。

厚みは2ミリくらいか思ったよりも細く色も薄い。。しいて言えば青白い。しかし瑞々しい艶が実になまめかしい。薬味は白ネギと辛味大根、と山葵全て広島から持参したと聞く。。。

もちっとしていて硬くない蕎麦は食すると「あっ」と声をあげてしまう。。 喉ごしも素晴らしい。。。弾力と食感がけた違いにありまくることに驚く。。

舌触りも滑らか。。多分水分量であろうと推測される。強いそばの香りは感じなかったが私の味覚が鈍感なのかもしれない。 出汁は甘さの少ない辛口で本節がしっかり効いている。

これは私好み。このそばの細さで噛みきる前に押し返す弾力が心地よい。

途中で高橋氏が挨拶に来られ解説をされる。蕎麦は小麦の入った二八。伸ばし棒はミズノ製。。イチロー、松井のバットを作っている方が同じメイプルの木で作ったものらしい。

本日の蕎麦は北海道産と茨城産の5種類をブレンドしていると言っていた。産地に出向いて自身で買い付けると聞く。

高橋氏は自身の広島の店の裏に、そばを管理する低温倉庫があり、そば粉を産地別に分け、水分量を測り、そばの状態が一目で判るようにしているといっていた。

そのそばを自ら皮をむいて石臼にて製粉する。3キロの蕎麦を1時間かけてゆっくり挽くらしい。皮むきが徹底しているので蕎麦に雑味がなく色も香りも透明感がある。

がくを取る作業は邪魔くさく、まるごとひいてしまう店も多い中で彼の仕事は驚異的である。。

蕎麦のおかわりを所望し満足。。。結局盛り三枚いただいた。

甘みは蕎麦の実をまとった蕎麦団子。。。

とっても満腹で満足。。ホントによろしゅうございました。。今回ご招待と言うことで恐縮し女将さんに感謝申し上げご挨拶をして店を出る。 会費はお昼8400円と言っていた。毎年されておられるので蕎麦好きの方はお勧め。

蕎麦打ちの動画はこちら

高橋名人のHPはこちら

大阪市 心斎橋/四ツ橋 和食

大城 11月【大阪市 西田辺】 【大阪市 長居】 【大阪市 鶴ヶ丘】

日曜日の午前中は長居公園でランニング。

お楽しみはシャワーをして近くの蕎麦店でビールと蕎麦のランチ。 最近はヘビーユースする大城さんは日曜日の昼間は大人な客で超満員。リーズナブルな価格設定と本格的な仕事で確実に固定客がついているのがわかる。

この日は牡蠣のポン酢をいただく。。かなり大ぶりで良質な牡蠣をさっと霜降りしてあたりの柔らかいポン酢で食す。。まさに至福の時間。。。

お蕎麦は温かい酢橘蕎麦1000円也。北海道産の新蕎麦を使った香り高いお蕎麦は出汁の美味しさと相まって夢中で食べてしまう。。スダチの酸味が出汁の甘みを締めてかなり精緻な味のバランスである。。

品の良い出汁がさらに洗練され透明感が感じられるほどの雑味のない切れ味い出汁に昇華される。。

照明を落とした店内から見える絵画のような借景も凄い御馳走。。。 都会のオアシスとしか言いようがない。。

庭の造作も季節の移ろいが見えてとても美しい。雨の日の景色も一度見てみたい。。と思う。

お店のマダムは高校の後輩。。とても麗しく蕎麦が一段と美味しくなるとの評判。。(笑)

大阪市阿倍野区西田辺町2-6-13 06-6691-0046

大阪市 西田辺大阪市 長居大阪市 鶴ヶ丘 蕎麦