寿司

かなえ寿司 8月

大阪木津卸売市場の東端にある表記の老舗寿司店を訪問。大阪メトロ大国町駅、南海高野線今宮戎駅から徒歩3分。インバウンドが来ていた時はこちらのお店含めて海鮮丼や鰻丼など長蛇の行列ができていた。市場の中の寿司店なので朝の9時から午後2時くらいまでの営業(以前は5時くらいからされていたけど買い物客が減ったため変更したとのこと)。市場の休みの時も営業されていて年中無休なのは素晴らしい。

メニューはお好みもあるけど握り8貫の盛り合わせがおすすめ。盛り合わせは1000円、1500円、2000円、2500円とあり金額の差は内容の差。1500円が一番コスパがいいと言われている。

私はいつものようにマグロ・鰹等の赤身抜きで2500円の握り盛り合わせを所望。

暖簾には創業明治33年と書かれている。握りの手法は伝統的な掴み寿司で現在は高齢の3代目とそのご子息の4代目がカウンターに入る。私も40年以上前から利用させていただいている。

握りは2皿に分けて供される。最初の一皿は生姜醤油でいただく鱧の焼き霜で上に肝が添えられる。かなり大きなサイズで分厚い赤貝、カンパチの幼魚の「シオ」、皮目を炙った甘鯛とこの日に入荷した最高のネタが提供される。

2皿目はびっくりするくらい甘い雲丹の軍艦と咀嚼した時に笑いが止まらなくなる皮目を炙ったノドグロ、仕入れが高かったから思いっきり値切って買ったという車海老の半茹で、炙って甘だれを塗った鰻。。どれも市場ならではのネタであまり儲からないだろうなと思いながら美味しくいただいた。カジュアルで敷居も低い、いいお店です・・・・

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308


カテゴリー 大国町, 寿司 |

越中屋 東野 8月

天下茶屋にあるヘビーユースする表記の寿司店を友人と訪問。南海天下茶屋駅の高架下に在る商業施設「ショップ南海」北口横に位置する。
国道26号線沿い岸里駅北200mにある老舗寿司店「越中屋」の支店というか暖簾分け店。
またその向かいに持ち帰りと立ち寿司の3号店があり、ややこしくて看板もなく、わかりにくいので若い店主の名前の「東野」を通称名として使っている。

立地も良くて本格的な高級寿司が手軽な値段でいただけるために夕方の早い時間からいつも満席状態が続く。予約はできるが電話番号は非公開。店内は狭いカウンター8席のみ。客層は色々で敷居はかなり低い。初めての客用におすすめ握り5貫が人気。壁にはその日のおすすめのツマミとその日の仕入れで変わる握り寿司のメニューが価格とともに記される。握りは全て1貫から注文できるのが嬉しい。持ち帰りの巻寿司や棒寿司も大人気でかなり美味しい。

麦焼酎と一緒にツマミを色々いただく。脂がしっかり乗ったふわふわ食感の「鱧湯引き」は自家製の梅肉と山葵とともにいただく。「剣先烏賊下足七味焼き」は焼酎にぴったり。国産鰻をパリッと焼いた「鰻白焼き」は玉子焼きと一緒に供される。小ぶりの活蛸酢は旨味たっぷり。何をいただいても外れはない。1人前を全て半分にシェアして出していただけることに敬服する。

握り寿司の扉は一丁付の「小肌200円」は塩と酢のバランスが完璧でかなりレベルの高いものになっている。続いて出汁をいただいてから食べる「煮蛤400円」はふわふわの仕上がりで低温で出汁漬けしていると推察される。「剣先烏賊耳150円」はコリコリの食感。脂乗りまくりでトロトロの「アイナメ250円」「生下足150円」も下処理が丁寧で完璧。

かなり新鮮で角の立った「平らぎ貝柱300円」は食感がとてもいい。「車海老350円」はとても甘々。旬の「鰈250円」もしっかり脂がのって味が深い。この時期しか属せない「石影貝300円」もコリコリ食感で旨味と甘味がたっぷり。最近は陸前高田で養殖もされていると聞き及ぶ。
これら以外でも食指が動くネタがたくさんあったけどお腹いっぱいで食事終了。

過去の越中屋はこちら

大阪市西成区岸里1-1-9 ショップ南海内
営業時間:17:00〜22:00
定休日:水曜日


カテゴリー 天下茶屋, 寿司 |

かなえ寿司 7月

大阪木津市場にある表記の寿司店を訪問。創業明治33年で120年くらいこの地で営業。最近は市場の来場者の減少から早朝営業はやめて9時から14時までとなっている(土曜日は早朝から夕方まで)ちなみに市場の休場日も休まず営業されていて年中無休とのこと。お店は市場の東の端に位置するのであまり目立たず常連客が中心。気がつけば私も40年くらい通っている。。

店内はL字のカウンターが10席、2人テーブル2脚、6人テーブル1脚。高齢の3代目とメインで握る40代の4代目の二人で営まれる。店に入ると小さな手洗いがあってそこで手を洗うようになっている。メニューはお好みでいただくのと握り8貫のセットメニューがある。セットメニューは1000円、1500円、2000円、2500円とあり金額の差は内容の差となっている。

いつものようにマグロ・鰹抜きで2500円の握り盛り合わせを所望する。

最初の一皿が登場。旬の高級魚のオコゼはコリコリで甘みたっぷりでとても上品な味わい。続いて大きなサイズのとろとろ食感の甘エビ、天然縞鰺、脂が乗りまくりの大きなサイズの白甘鯛は塩パラで供される。

握りは伝統的なシャリを掴んでネタに合わせるいわゆる伝統的な「つかみ寿司」。酸味の効いたシャリは柔らかめで個人的には好み。たまにネットでこの店のシャリの悪口を見るけど個人的趣向の偏重と了見の狭さを感じて嫌になる。寿司はその土地や環境に根付く文化的要素が多分に含まれるものなので感じ方は人によるものでしょうがない。

続いては見た目は良くないけど甘々の雲丹の軍艦巻き、皮目だけさっと炙った鱧は全く小骨感を感じさせない。肝を乗せた鮑と関西らしいネタの鰻でフィニッシュ。4代目と世間話をしながら楽しく美味しくいただいた。全てのネタは当然のことながら市場で仕入れるんだけどかなりいいものばかりで2500円でこのレベルの握りを食べることができるのはとてもありがたい。

食後はすぐ隣の喫茶店で一休みする。いつもいただく「ミーコ」はミルココーヒー。この呼び方は神戸発祥と昔聞いたことがある。

過去のかなえ寿司はこちら

大阪市浪速区敷津東2-2-8 木津卸売市場内
06-6649-1308


カテゴリー 大国町, 寿司 |