和食

御料理 大嵓埜【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の店を訪問。今回はこのぺろぺろ日記の読者さんからのお誘い。初めてお会いする方なので緊張して店に向かう。四つ橋筋から本通りを入ったすぐ南側にあるビルの3階に位置する。2016年の開店なので5周年を迎えられる。

エレベーターを降りるとガラス張りのファザードで黒い服を着たお店のマネージャーがお出迎え。お店に入ると広々とした完全オープンとなったカウンター厨房が見える。

厨房内では3名の調理師さんが粛々と料理を作る様子が舞台のように見える。和食店でこのスタイルの厨房はかなり珍しい。カウンター席以外にも個室が5つあるとお聞きする。

今回は間接照明の効いたスタイリッシュな個室に案内いただく。

先付けは綺麗に盛り付けられたセコガニから。。端正で綺麗な盛り付けに目を奪われる。加減酢のゼリーもとても美味しい。

煮物椀は鰆の潮汁。これも塩の加減が絶妙。。魚から出る脂と合間ってシンプルだけど玄人好みのいい味わい。。

刺身の一品目は淡路島の3年河豚のたたき。最初に柚子釜の果汁を絞って次にポン酢を上からかけてかき混ぜていただいてくださいと説明いただき、仰せの通りにしていただく。

続いては明石の鯛を玉葱の入った醤油でいただく。。パンチのある醤油の味わいに感心。

巨大なボタン海老は玉子の黄身を混ぜたコクのある醤油でいただく。。

スプーンに盛り込まれたのは雲丹で和えたご飯の上に北海道の雲丹と福岡産の雲丹。上にはキャビアの天盛り。。なんとも贅沢な一品。

牛ヘレ肉の炙り焼きもとても柔らかい。。マッシュポテトと加賀蓮根の素揚げが添えられる。

秋刀魚の昆布巻き。。綺麗で端正な手仕事で咀嚼すると口の中でほろほろと崩れる柔らかさ。。

ズワイガニがたっぷりと入ったカニクリームコロッケ。

炊き合わせはよく肥えた雲子と舞茸と車麩。。しんみりとしたとてもいい味わい。

食事は大きな土鍋で供される。たっぷりのズワイガニの身とイクラが入った贅沢なもの。。食べきれなかった分はお土産に包んでいただいた。。

甘味は自家製の苺大福。餡の甘さとイチゴの酸味のバランスもとてもいい。薄茶と一緒にいただく。

最後はマスクメロンと洋梨でフィニッシュ。。器のセンスも良くて何をいただいてもかなり美味しい。最後に店主の大倉野氏がご挨拶に来られ色々な話を拝聴しとても勉強になりました。。ごちそうさまでした。。

大阪市北区曽根崎新地1-3-23 北新地FOODEARビル3F

 

北新地 大嵓埜日本料理 / 北新地駅西梅田駅大阪梅田駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 梅田/JR大阪 和食

手料理 右近【大阪市 福島】

JR福島駅の北側の占いのある商店街の通りを西に約7分くらい行ったところにある昔からある割烹和食店を友人と訪問。外観は古びた居酒屋風で店内はカウンター10席とテーブル席が2つ。ご主人と若い板前さんが2人、ホールの女性2人で切り盛り。愛想はあまり良くない。。コース料理もあるけどほとんどの客はアラカルトで注文。客層は壮年の方が多い。

お通しは皮目を炙った鰆の酒粕ソースと蕪の蒸し物。オーソドックスな料理だけどかなり美味しく温まる一品。

刺身盛り合わせを所望すると綺麗に盛り付けられたてっさと細かく包丁の入った剣先イカ、カレイの3種盛りが提供される。この刺身を見ただけで料理人の腕の良さがわかる。

かなりよく肥えて大きなサイズのタラの白子のポン酢。。

どこにでもある蓮根まんじゅうだけど餡の美味しさが秀逸。

舞茸の牛肉巻き。注文すると全て一から作られるので提供されるまで結構時間がかかる。しかし本当の出来たてなので何をいただいても美味しい。

海老のマヨネーズサラダも生の海老を湯がくところから始まる。。

活けの鮑を使った石焼。。醤油の焦げた香ばしさで日本酒が進みまくる。

地元のお寺の門前に貼られている書にいつも目が奪われる。。常に自省することは大切・・・

大阪市福島区福島8-14-13

 

手料理 右近日本料理 / 福島駅新福島駅野田駅(阪神)

夜総合点★★★☆☆ 3.5

大阪市 福島 和食

料理屋 稲家 11月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の永楽通りのステーキロンの北新地プレイスビルの7階にある表記の店を訪問。

店内はカウンター8席のみ2回転。この日は18時一斉スタート。同じ店にミシュラン店や有名店がたくさん入っているので18時前になるとエレベータに乗り込むのにも一苦労。料理はおまかせコース18,000円(サービス料10%、消費税別)。場所柄と時節柄、私以外の客は皆ホステスさんとの同伴会食。

神戸のミシュラン店の「植むら」で6年間修行をされた店主のベーシックな日本料理に独創的な仕事を加えたしっかりした味わいの料理が口に合う。時間ちょうどに一斉スタート。

先付けは火入れした白甘鯛に銀杏の入った餡を掛けた温まる一品。

日本酒を注文すると桐の箱に入った壮観な江戸切子のグラスが登場する。

最近は毎月訪問しているので好みのお酒も知っていただきありがたい。

日月柄のお椀は炭火で焼きこんだカマスと舞茸。しんみりとしたいい味わい。

造りは昆布で押したヒラメの薄造り。これはかなり美味しかった。。


植むら譲りの端正に盛り込まれたセコガニ。温かい出汁のよく効いた酢でいただく。

焼き込んだ椎茸の上に火入れした雲子を乗せたもの。雲子をいただいてから奈良漬と椎茸を交互に食べてくださいとの指示あり。

これからが旬の百合根を使った饅頭は中にあん肝が射込まれる。


丹波の黒豆や柿などの白和え。口直しにちょうどいい。。


大きな鍋を使って鯨と葱を白味噌仕立ての出汁で火入れして取り分け。脂部分が独特の食感ととてもいい味わい。

食事の最初は炊きたてのアルデンテ状態の白ご飯。続いて大根ご飯。お供には鰤のでんぶが添えられる。

鯨の鍋仕立てで使った出汁で供されるラーメン。 

こちらの店の名物の時雨煮丼は温泉卵の黄身が掛けられる。

デザートは栗の味がするしるこ。20時食事終了なので同伴客にはぴったりのお店。帰りのエレベーターもビル内の食事終わりの客で大混雑。皆同じ事情なのねと納得。

 

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

 

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