カテゴリー:和食

東急ハーベストクラブ The Dininng 彩

自社で保有しているハーベストクラブというリゾートホテルのダイニングで夕食。地元で取れる海の幸と熊野牛を組み合わせた会席コースは何度食べても飽きることはない。年に2回くらい訪問するけど温泉も良くてリラクゼーションにぴったり。
今回は8000円の懐石料理を所望する。

最初に食前酒と前菜。パープルクイーン梅酒はとても飲みやすい。夕焼けの景色を愛でながらいただくお酒は最高。

前菜は合鴨ロース、モロヘイヤお浸し、爪バイ貝、鯛の子ゼリー寄せ、鰻八幡巻きなど。どれも手がかかっていてかなり美味しい。

煮物椀も薄葛清汁仕立てで塩梅は完璧。具材は旬の高級魚の赤っぽ、蓮根餅油焼き、白瓜、鶴菜、梅肉、柚子など。

刺身は鯛雲丹巻き、鱧、カンパチ、烏賊素麺仕立てで小さな工夫がたくさんあって目でも楽しむことができる。

焼肴は鮎炙り寿司、蓼おろし、ストロベリートマト。一口寿司にしているのでとてもいただきやすい。

箸休めに檸檬素麺、旨酢ゼリー。小さなコンロで鱧スープ鍋。地元さんの鱧と玉ねぎ、水菜、ズッキーニ、龍神椎茸など。

残ったスープを使って鱧雑炊。自分で仕上げるスタイルも面白い。小鍋仕立ての雑炊は初めて見た。

熊野米という地元のお米がかなり美味しい。

デザートは甘酒ブランランジェ、カスタード、枝豆が添えられる。もう一皿は水菓子でメロン、桃のコンポート、スイカ、ブルーベリー。見た目も美しく毎回価格以上の価値を感じさせてくれるいい和食店です。ごちそうさまでした。

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和食 和歌山県

米増 8月【大阪市 福島】

福島の表記の和食店を友人と訪問。福島駅から北に徒歩7分のなにわ筋沿いにひっそりと位置する。毎月定期訪問する個人的にお気に入りのお店。現在大阪の屈指の予約困難店で新規客は受け付けておられないので常連との相伴が必要。ミシュラン2つ星店なんだけどそのことは数年前から一切触れることもない。この日もミシュラン星の和食店のご主人が奥さんと来店されていた。

大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた46歳になる温和な人柄の主人と奥さん、調理師学校を出た見習いスタッフさん3名とで切り盛り。この日は奥さんは家庭の用事で休み。

コース料理の値段は使用される食材によって変動。この日は23000円(税・サ別)のコースでお酒を少しいただいて税金とサービス料で一人30000円余り。この日は14時からの席でカウンター6席で一斉スタート。

床飾はご主人の手作り。氷柱が涼しげ。エントランスには提灯に見立てた鬼灯が足元に並べられる。先付けには大きな蓮の葉が器に使われていて床飾には蓮の蕾が飾られる。料理もさながらおもてなし気遣いの細やかさにいつも敬服する。

料理の掲載は禁止なので献立のみ忘備録として記します。

・カボス炭酸割りの食前酒
・蓮の葉に盛り込まれた山の芋寒と淡路島の雲丹
・兵庫の蛸を柔らかく炊いて餅米で寿司にしたもの、おくら。
・熊本産の新銀杏のすり流し。鷹峯の賀茂茄子と茗荷
・皮目を炙ったノドグロ、あらで作った煮凝りには白瓜の雷干し
・気仙沼の鰹はニンニク醤油で(私はアコウ鯛に変更)ピーマン
・男鹿半島の鮑の刺身
・岐阜馬瀬川と島根高津川の鮎塩焼き食べ比べ
・鮎の頭と背骨の唐揚げせん餅に包んで黒ビールと
・いちじくとトマト酢味噌
・鱧と鱧の卵、玉ねぎ、くろも、三つ葉の小鍋仕立て
・オクラときゅうりの糠漬け鯵ときゅうりの味噌あえ
・冷たい出汁で冷や汁仕立て
・桃のソルベと桃
・薄茶と冷やし汁粉

美味しいお酒もいただいてこの日も大満足。毎月訪問するけど献立のみならず意匠も変わっていい時間を過ごすことができる大阪の名店です。

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大阪市北区大淀南1-9-16

大阪市 福島 和食

日本料理 研野

京都の新進気鋭の表記の和食店を貸切で訪問。京阪の神宮丸太町駅から平安神宮に向かって徒歩10分くらい、琵琶湖疎水路のすぐ近く。

青森県出身のご主人の酒井研野さんは老舗料亭『菊乃井』で8年間修業され、お店はオープン2年目にしてミシュラン一つ星。現在34歳で若いスタッフさんと4名でカウンター7席を切り盛り。予約はテーブルチェックのネット予約のみでかなりの予約困難店とのこと。17時と20時スタートの2交代制。

最初に芋焼酎をいただいてから先付けは明石産の蛸と若芽とモロヘイヤの酢の物。酢の塩梅も良くて最後に飲めばいい暑気払いになる。

前菜は鮎の一夜干しを素揚げにしたもの、瓜の粕漬け、芋茎とえんどうの白和え、笹に包んだ鰻のおこわ、無花果ととうもろこしのすり流しなど。。

刺身は飴色に光る明石の水口商店の鯛。修行先の菊乃井と同じものを分けていただいているとのこと。鯛は生きたまま京都に搬送して京都の作業場で締めて配達される。ねっとりと上顎にまとわりつく上品な脂が秀逸。こんなに美味しい鯛は滅多にいただけない。浜名湖の青さのりの入った割醤油でいただく

煮物椀は蒸し鮑と積丹の雲丹とミズ(ウワバミソウ)のイチゴ煮。ご主人ご出身の八戸周辺の郷土料理とのこと。ミズのねっとりした食感が面白い。

こちらのお店のスペシャリティーの焼豚。ご主人は京都の有名中華料理店でも修行されたと聞き及ぶ。物腰柔らかでお人柄がとても優しくて初見の私にも優しく接していただく。

京都豚の肩ロースの焼豚。あしらえは出汁で炊いた小芋を揚げたものと枝豆。

淡路産の鯵のきずし。セロリと玉ねぎで口の中が一気にさっぱりする。

自家製麺を使った塩焼きそば。麺はカップヌードルのような感じ。麺の上には空芯菜と木耳、ピーマン、海老、柚子胡椒など。

加茂茄子の揚げ浸しと冬瓜の冷菜。上にはネギと生姜のあんかけ。上賀茂の森田農園のものを使用しているとのこと。こういったベーシックな料理もかなり美味しい。

食事は伏見の大粒のとうもろこしを使ったご飯。お供は茄子と大葉と万願寺唐辛子を使った甘辛煮。おかわりはノルマンディーのバターと醤油パウダーを乗せて味変を楽しむ趣向。

切れ端を使用した焼豚丼。ご飯の上にはエゴマの味噌漬けとぜんまい。ぜんまいは青森の世界遺産の白神山地でとれたものを使用。このほかにもマグロ丼など数種類リクエストができる。

鯛のあらで取った出汁の煮麺。お腹いっぱいなので少量にしていただく。魚臭さは微塵もない。

デザートはパイナプルのソルベとヨーグルトを固めたもの。脇には桃のコンポート、ミントのジュレ。上にはパッションフルーツ。

ホットコーヒーと甘味(州浜)。最後にコーヒーが出るのは珍しい。。

お酒もたくさんいただきました。芋焼酎含め日本酒は全て青森産とのこと。

お店のBGMが其々の料理に合わせて変えられるのも面白い。最近の流行りのものから昔の歌謡曲、クラッシックからJAZZ、オペラまでかなり幅広い。ごちそうさまでした。噂に違わない良いお店です。。。

京都市左京区岡崎徳成町28-22

日本料理 研野日本料理 / 神宮丸太町駅東山駅三条京阪駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

和食 京都市