邯鄲小吃館 (ハンダンショウチュカン) 5月

後輩君たち7人で浜口町にある中国家庭料理の表記の店を訪問する。店主の井口氏は最近は出張料理等で忙しく4月にテレビの情報番組で紹介されたので予約もままならない状況となっている。

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まずはビールで乾杯して円卓で用意された大量の冷菜を皆で頂く。

全くクセや臭みを感じない牛の心臓の醤油煮込み。食感のいいえのき茸にマスタードソースをぶっかけて海ぶどうを載せたものはあっさりとした仕上がり。砂ずりの酢の物は香味野菜がアクセント。ごま油の香りのいい乾燥湯葉とセロリの和え物はこちらの店の冷菜の定番。豆腐にピータンを載せたものとアンチョビを載せたものは紹興酒にぴったり。低価格だけど甕出しのいいものをご用意されている。瑞々しい胡瓜に甘い味噌をつけたものは口直しにぴったり。

2015-04-27 17.34.50

鯛の刺身の中華風だけど広東料理のそれとはレベルも味も全く異なる。生魚の臭みもなく下処理の妙を感じるお酒がどんどん進む逸品である。これはかなり美味しかった。

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最近必ず出していただく鶏の丸焼きにしたものを醤油で煮込んだもの。八角の香りと中華醤油の香ばしさが食欲をそそる。見た目はピカピカしてツヤツヤして美しい。身は柔らかでいくらでも食する事が出来る。頭もついていて脳みそが御馳走らしい。隣に座る主賓に食べていただく。

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ここからは温菜の始まりで狭い厨房の中で家庭用のガスコンロとテフロンのフライパンで簡単に作られる。最初はスルメイカのクミン炒め。クミンと塩と唐辛子というシンプルな味付け。烏賊が新鮮なのでかなり美味しい

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豚肉を甘辛に炒めたものを豆腐の皮で包んで頂く料理。ここまで来たらお酒が進んでしょうがない。。見た目よりもあっさりしているのに驚く。

写真はないがトマトの砂糖掛けで口を冷ます。

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黒胡椒が効いた豆乳煮込みは甘い蜂蜜が塗られたバケットにつけて食す。中国の家庭料理では普通に作るものらしい。まさに目からうろこである。

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〆は名物の羊肉の水餃子。この日はプレーンのもの+中華風トマト煮込みのものも作っていただいた。もちろん皮から手作りされる。中国では水餃子は皮を食べる料理で団子のような食感がとても楽しい。プレーンのものは黒酢でいただく。この店の羊肉餃子になれてしまうと他の店の餃子は全く別の食べ物のように感じる。もっちりとした食感と、噛めば口の中にあふれだす肉汁はクセになる。

これらのコースがで6名以上で一人3000円。強烈なコスパに皆驚きまくり。この日も滞在時間4時間。焼き飯とか日本風のメニューはないので子供には難しいかな・・・

大阪市住之江区浜口西2-11-18
06-6678-3078
営業時間 13:00-23:00
定休日 木


カテゴリー 住吉, 住吉公園, 中華料理 |

ボストン ②

ボストンマラソン前日はアルコールを控えて炭水化物をとりに中華街にある香港少食を訪問。

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ボストン交響楽団を指揮した小沢征爾さんもこの店のワンタンめんをこよなく愛したという事らしい。小食は「おやつ、スナック」という意味だけど90種以上のメニューを取り揃える大衆中華料理店。さすがに中国人が多い。英語よりましな中国語を使ってワンタンメンを所望する。

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出てきたものはかなりのボリューム。カットしていないプリプリの海老の入った大きなワンタンが約10個ぐらい。麺は固くて細麺でこれは好みの問題。スープは鶏の出汁で薄めだけど胃に優しい。周りを見渡すとどのメニューもボリューム満点。これもやっと完食出来るサイズ。これで7ドルはとても良心的なり。

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レースの前日はエキスポ開催の近くのフードコートで日本人ランナーが集まっての昼食会に参加。ベテランの方やアメリカ在住の方ばかりでいろんな事を教えていただいた。そのフードコートで頂いたのがロブスターの身をパンで挟んだ豪華なロブスターロール。かなりの量のボイルドロブスターが入っており食べ応え満点。チャウダーと一緒にいただけば晩ご飯にもなる感じ。

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お店の方お薦めのレモネードもクエン酸摂取のために頂く。全部で20ドルだけどかなり美味しかった。

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以下JAL機内食。最近は機内に調理師がいるのであろうかかなりレベルが高いのに驚く。

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前菜はフリーンアスパラのフランと茄子とリコッタチーズのムースの上にスモークサーモンの乗ったもの。これは手がかかっているようだが凡庸。

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前菜として九つのマスに仕切られたお膳が登場。左上から鶏肉のカピタン漬け(南蛮漬け),鶏と焼き貝柱、若布、セロリの酢味噌掛け、マッシュルームとホワイトアスパラの白和え、新筍などの春野菜の炊きあわせはかなり秀逸。雲丹・イクラ・黒豆の乗った豆腐もかなり上質であった。鮪のゴマ醤油焼きは中はレアで刺身状態。クリームチーズとサーモンの薄皮巻変わり味噌添えもチーズと味噌の相性が抜群。豚バラの味噌煮もいいしサーモンで葱を巻いて焼いたものもワインに合う。これだけで大満足だけどあくまで前菜と言うのに驚く。アングロサクソン仕様なのであろう。

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主菜は鯛の田舎煮に牛蒡の餡をかけたもの。これは奇をてらい過ぎであまり美味しくなかった。あとは炊きたてのご飯とみそ汁と香の物。気圧調整する炊飯釜を使用しているのであろうかご飯だけは美味しかった。

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あと軽食で好きなものを好きなときに食すことができるが虫養いに焼きホタテとウニとイクラの丼を所望する。ごま油の効いた醤油ダレがパンチあり過ぎて微妙な感じ。これもアングロサクソンやアジア系にはいいのであろう。

しかしここ数年でJALの機内食のクオリティーが格段と向上した事は紛れもないもない事実である。ほぼ地上の料理と遜色ないものが出てくる事に驚くボストンの空。


カテゴリー 海外, レストラン |

ボストン ①

4月の下旬にボストンマラソン出場のために渡米する。成田から13時間の長旅。アメリカで最も古い歴史を誇る都市の一つ。ハーバード大学をはじめ、MITやボストン大学、ボストンカレッジなど有名な大学などが集まっていてアカデミックな街として有名でボストン美術館やボストン交響楽団、ボストンレッドソックスも知名度が高い。東海岸なのでロブスターなどのシーフードの宝庫として知られる。

2015-04-18 19.39.00

到着後すぐにJALのCAお薦めの1826年に出来たボストン最古(アメリカ最古)のレストランである「ユニオン・オイスターハウス」を一人で訪問する。JFケネディーも常連で彼の指定のテーブルも現存されていた。この日は土曜日の夜と言う事もあってお店は予約で一杯。リザベーション係のおばさんから90分待ちと言われ名前を聞かれたので「マイケル!」と言っておいた。

2015-04-18 19.44.30

お店に入るとまず、 活きのいいロブスターがわんさかいる水槽がある。数時間後には食べられる運命なのはしょうがない。このロブスターの獲れるメイン洲では伊勢エビもたくさん捕れるらしいがアメリカ人は伊勢エビを食べる習慣はないらしい。あと雲丹もたくさん獲れるとも聞き及ぶ。

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店の一階は生ガキを食べるオイスターバーとお酒を飲むバーカウンターとなっていてそこで軽く飲み食いしながら名前を呼ばれるまで待つ仕組みとなっている。

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マラソンのために世界中から3万6千人が集まっているので人気店は大混雑。台湾や中国、韓国の方もたくさん来られていた。結局2時間半待って2階のダイニングに通していただく。CAに聞いていたのでヘリテージルームを希望する。

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マラソン前だったので生のチャウダー(特にリトルネックを食べたかったんだけど)は控える事にして生ガキと名物のクラムチャウダーを所望。

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牡蠣はカクテルソースと生姜の擂り下ろしたものをつけていただく。この地では牡蠣は年中食す事が出来ると聞き及ぶ。カクテルソースはウスターソースとケチャップ、白ワイン、レモン汁、ホースラディッシュ、塩胡椒とあと何かが入っている・・・

タバスコも一緒に添えられていた。メキシコ発祥のタバスコは最初は生ガキを食べるための調味料と昔聞いたことがある。

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お酒は下のバーでビールを飲み過ぎたのでシャルドネを頂く。スープはアメリカ人好みのドロっとしたこってり系のチャウダーで特にどおって事はない。

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オイスタークラッカーは袋をあけずに砕いて欠けてもいいしそのまま沈めてもいい。ボストンで何度かクラムチャウダーを頂いたがほとんどのレストランがこの地元マサチューセッツ州のWestminsterのものだった。創業1828年のウェストミンスター社が寡占するオイスタークラッカー業界もある意味素晴しい。

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2袋入れて食感の変化を楽しむのが私流。サービス係も「ナイス!」と言っていた。

メイン洲産のロブスターはサイズはミディアム、ラージ、ジャンボの3種類。全部時価なり。小さいものは美味しくない事を知っているのでラージを所望。

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ロブスターの料理方法にはボイルドとベークドがある。ボイルドは薄い塩水でゆであげただけのものでそれを所望する。溶かしバターにつけていただくんだけど予想以上に美味しいのに驚く。レモン汁をかけて大きな身を口に頬張ってシャルドネを一緒に流し込む。

付け合わせはフライドポテトを所望して口直しにする。一気にムシャムシャとお腹のところや足の身まですべて完食。気がつけば11時を回っていた。。この日はマラソン大会価格で普段よりも高額の支払いであったがそれはしょうがない。一人で結構長い時間過ごしていた・・・ボストンを代表するいい店です。

4月20日にマラソンを走り翌日21日は美術館を見たり大学を散策したりする。もう一度海鮮料理を食べたくなりボストンナンバーワンといわれるリーガルシーフード・チャールズスクエア店を訪問。

空港やボストン市内に数店舗ありカジュアルなシーフードレストランとしてはかなり有名。レースも終わってまずは地ビールのサミュエルアダムスを頂きながらメニューを見る。

2015-04-21 18.22.37

生牡蠣だけでも10種類以上取り揃えられていたのでサービスの姉さんに「your recomennd oystey」を「asort mix」で「12peace prease」といえば伝わったので嬉しかった。ブロークンイングリッシュ万歳!!である。価格は30ドル。

ハーバード大学でも学生に写真を撮ってもらうときに「プリーズ シャッター ミィ」で伝わった。さすがハーバードの学生は理解力に優れていると感心した。

日本の牡蠣に比べてすべて小振りであるが味の深さがありそれぞれ異なった種類のものを食べ比べて楽しませてもらった。刻んだタマネギの入ったオリーブオイルと醤油系のソースがとてもよく合う。

カキ特有の生臭さは全くない。レモンをかけるのがもったいないほど美味しい。身の色が茶色い色をしたカキは結構高いよう。

2015-04-21 19.11.19

お店の姉ちゃんが「うちのクラムチャウダーはスペシャルだから是非飲んでくれ」と言うので頂いたらホントに美味しかった。多分魚介の出汁の取り方が異なるのであろう。雑味がなくて優しいミルキーな味とシーフードの出汁の合わせ方がベストマッチングである。とてもいい。

2015-04-21 18.37.14

メインのロブスターは溶かしバターで頂くようになっている。ロブスター自身の塩味は絶ユニオンオイスターハウスは薄目で、リーガルシーフドの方が塩味が強いように思えた。

当然の事ながら身はプリプリのシコシコで日本で食べるカナダ産とな全く異なるものである事を実感する。

2015-04-21 18.37.21

 

ベイクドポテトは握りこぶしくらいの大きさ。食べ応え満点でこれでお腹が大きくなる。

マラソンも終了していたのでゆっくりと食事をとる事が出来たこの店はグラスワイン3杯と地ビールを頂いて100ドルでした。人気があるのがよくわかります

*ユニオンオイスターハウスの約半額でした。


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