奈良県宇陀市榛原にあるミシュラン星一つの表記の店を休日に訪問する。近鉄大阪難波駅から1時間あまり電車を乗り継いで榛原駅からタクシーで約10分。
知らなければ通り過ぎてしまうような古民家をリノベーションしたお店。看板がなければ全くわからない。聞けば店主が高校生の頃まで実際に住んでいた築150年になる建物を外装、内装、駐車場、綺麗に整った庭などをご夫婦で改装したとのこと。
敷地はかなり広くて定刻までの間付近を散策する。
予約時間となり店内に入ると綺麗で広々とした板の間に囲炉裏。和室の上にテーブル席が余裕を持ってセッティングされ、落ち着く贅沢空間。全てが古いものばかりだけどとても美しい。調度品もこだわりのあるものばかりと推察される。
こちらのランチは5,000円のおきまりのコースか、単品となっていて単品の方は11:00~と11:30~の二部制となっている。いずれも予約必須。
コース料理5000円は完全予約制で13時に一斉スタートとのこと。
綺麗な籠に入った前菜は手摘みのどくだみの冷たいお茶。大鉄砲という名前の奈良在来種の大豆を使って作った豆腐を山葵、自家製の塩、自家製の醤油もろみをつけていただく。
長茄子を湯葉で巻いた寿司と甘酢につけた甘草の花。
続いては太切りのそばを紅真大根のおろしと塩、胡麻ダレでいただく。。
名物の野菜盛り登場。鳴門わかめの生姜炒め、もずく酢とプチトヨという名前の皮の薄いプチトマト、玉蜀黍の板焼きと甘長唐辛子、ピリッと辛い真竹の支那竹、吉野産ゼンマイ、吉野産こんにゃく、きゅうり浅漬けと辛子漬け、隠元と茄子と茗荷とズッキーニの揚げ浸し、フェンネルを添えた赤玉ねぎのマリネと枝豆、醤油味の開きなめこと大根おろし、じゃが芋とコリンキとしめじのクミンシード炒め、大根と厚揚げのとろろ掛け、エリンギのきゅうりおろし掛け、生麩とモロッコいんげんと蕎麦の実など
ほとんどの客が車で来店の中、私だけ電車利用だったので思いっきりお酒をいただく。
茄子の野菜鋳込み餡掛け。中は占地と人参ズッキーニ。。暖かくてほっかりとした味わい。
最後に盛りそば登場。細打ちで麺線もしっかりとしたビジュアル。ほぼつなぎなしだけど喉越しも良くて鼻に抜ける香りもとてもいい。。
蕎麦湯はさらりとしたタイプ。。
デザートは豆乳を使った抹茶ババロア。奈良産のきな粉と黒蜜が掛けられる。
食事終了まで約2時間。ゆっくりとしたいい時間を過ごすことができました。
前回の一如庵はこちら
奈良県宇陀市榛原自明1362
電話:0745-82-0053