日曜日は天王寺に映画「沈黙」を見に行く。(満席だったのにビックリ・・)その前に表記の阿倍野の名店でお一人様ランチ。阿倍野キューズモールの北端にあるあべのウォークのB1にある創業が昭和20年の超老舗店。阿倍野再開発で2回くらい移転されて現在はこちらの店舗で営業中。尼崎にも同名の鰻店があるが資本関係は不明。常連客が多く鰻はここでしか食べないという知人もいる。関西風地焼きの鰻店ではベスト3に入ると思っている。
店内はカウンタ−とテーブル席があるがお薦めは焼き場が見えるカウンタ−。寒い時期なので炭の反射熱でぽかぽかして居こごちがとてもいい。こちらのお店は注文が通ってから鰻を焼いてくれるので完成までの様を目の前で見ているとライブのよう。
年季の入った愛想のない職人さんがまず腹開きにされた三重産(国産にこだわっています)の大きめの鰻を4匹、最初は金串3本で焼き始める。まずは背中の皮目をしっかりと焼く。その後に身部分を焼きながら全体が縮まらないように追加の金串を背中の皮部分に4本通していく。この部分は習熟に時間がかかりそうな感じ・・・
炭の位置を何度も調整しながら白焼き状態で何回もひっくり返して水分と脂分が抜け、パリパリした感じが出てきたらタレをかけて仕上げにかかる。タレ焼きを2回繰り返すといい焼き色になる。肝も注文があってから焼いてくれるんだけどとても丁寧な火入れをされるのにビックリ。
焼き上がるまで結構時間がかかるんだけど仕事が丁寧なので見ていて飽きない。
瓶ビールとともにいただいた焦げないように炭火で丁寧に火入れされた鰻の肝焼き1080円。ふっくらと焼き込まれていてその美味しさにビックリ。子供の頃に父親が好きで一緒に食べた記憶が蘇る。昼で売り切れになる事が多い。
丼は一番廉価なもの(税込1645円)でご飯の下に焼かれた鰻が1/3匹入ったもの。いわゆる関西ならではの「まむし丼」スタイル。パリッと焼き込まれた鰻も上質でご飯で蒸されてホクホクして涙が出そうになるくらい美味しい。ぷっくり大振りの肝の吸いものも完璧。ご飯は固め、甘さを押さえたタレもドンピシャ塩梅。
鰻が半分入った上鰻丼は2160円、1匹入った特上は3185円。食材高騰の昨今を鑑みればかなりの良心価格。メニューは全て税込でお店の誠意が感じられる。この他にも櫃まぶしや玉子とじ鰻丼などもある。
店員さんもいつもながらとても親切。帰りにポイントカードをいただいたので早速シールを貼ってみた。少し嬉しかった・・・昭和20年からずっと同じ方法で作るおはぎも有名です。お土産にするとかなり喜ばれます。
HPはこちら
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-6-1ViaあべのWalk ノースエリアB1F
06-6556-9428
営業時間11:00〜21:00
定休日火曜日