飲食コンサルの友人と鶴橋の表記の焼肉店を訪問。鶴橋の駅を中心とした焼肉激戦区なんだけど、こちらのお店のある千日前通りの鶴橋と上本町の間には「トラちゃん小川亭」「海南亭」「明月館」などの有名店が建ち並ぶ。それぞれが特色があっていい店なんだけどこちらはその中でもプロが認めるお店。創業50余年なんだけどこちらに数年前に移転された。しかしながらすでにこの辺りでは最も評価の高い大繁盛店となる。
お店は縦長の3階立て。用途によって一階はテーブル席、二階は半個室と座敷、三階は大人数向けの個室になっていて用途によって使い分けが出来るのでとても便利。
最初はタンの盛り合わせ登場。笑ってしまうくらい真っ白けで脂がのりまくりの黒毛和牛の根元部分を食べ比べる。和牛タン独特の粘りのある繊維質と上品な脂感はいくらでも食べることが出来るような錯覚にとらわれる。
ハラミ三種盛り1990円はハラミ部分とサガリ部分に分けて提供される。一匹の牛にハラミが2つとサガリが1つしかないので希少部位である。横隔膜の内臓肉なので特にサガリは鮮度が悪いと嫌な匂いがするのが常だがこの店のものはそんなことな全く心配なく、上ハラミにいたっては一定のレベル以上の和牛ハラミ独特の脂感と風味を感じることが出来、質の良さを満喫する。
剣イカのゲソの麹漬けは柔らかくて鮮度もよくてそこらにある店のものとは完全に一線を画している。口直しにぴったりである。
カルビのツボ漬けはひたすら柔らかい。濃そうな感じなんだけど見た目よりあっさりしていてとても食べやすい。たれのせいなのか肉のせいなのかよくわからないがすべての肉が後味が良くて嫌な重たさが残らないのが素晴しい。
ホルモン3種盛り合わせ1280円は上ミノ、テッチャン、ココロで鮮度の良さと下処理の丁寧さ、和牛ホルモンのポテンシャルの高さでこれ以上はないと言うくらいのクオリティーの高さに驚いた。内臓はすべて丁寧に水洗いをしているらしい。
鶏のせせり肉390円も一緒にいただくが牛肉の間の口直しに最適。。。
こちらのお店のスペシャリティーの冷麺(小690円)は注文してから蕎麦粉を捏ねる。モチモチした食感と弾力のあるコシ、のど越しの良さに驚く。スープは鶏ガラがベースであっさりしていながらもキレがあってコクもある。普段は冷麺ってあまり食さないんだけどこちらのバランスのいい冷麺はスープまで飲み干してしまった。中に隠れているキムチもヤンニンジャンから自家製と言っていた。
メニューには肉の解説がしっかりと書かれていてロースは普通の店ではモモ肉を使用するのがこの業界の常なんだけどこちらは『サーロイン』をカルビは希少部位の『三角バラ』のみを使用しているという頑な正直商売。あんまり儲けがないんじゃないかと余計な心配する。。
しかしこれが(正直商売が)飲食店の唯一の繁盛の秘訣とはなんと因果な商売であろうか・・・・「いい肉を出来るだけリーズナブルに食したい」という客ニーズをきちんと具現化した店で美味しさだけではなくてコスパも本当に素晴しい。。焼肉の聖地である鶴橋でナンバーワンというのは伊達ではなかった・・・かなりオススメですが当然のことながら予約必須なり。。
大阪市天王寺区小橋町3-11
TEL/06-6764-6646
営業時間/
11:30~14:30 LO 14:00
17:00~23:00 LO 22:00
定休日/火曜日