私どもの会社は年中無休で年末年始はおせち料理の製造で大忙し。年始初めてのランチは食べログ焼き肉部門日本一の又三郎のマダムと一緒に帝塚山の表記の店を訪問。
阪堺電車 帝塚山四丁目駅から北へ約10m。以前は地元の牛乳屋さんだったところ。聞けば開店してはや2年になるらしい。昼間はカジュアルな雰囲気から帝塚山学院のお母さんでいつもにぎわっている。
店名「ル・ミディ」は南フランスの意味らしい。シェフは1983年渡仏。南仏2つ星レストラン「ロアジス」を経て、ヴォナの3つ星「ジョルジュブラン」、ラ・ロッシェルの2つ星、アヌシーの3つ星「ラ・メゾン・ドゥ・マルク・ヴェラ」、ノルマンディーの1つ星レストランなどで修行後、帰国。(HPより)
お店は真っ白の壁と古木を上手に使っていてプロバンスって感じ。明るくて高級感をしっかり保ちながらオープンキッチンのせいもあってカジュアルな感じもする。
昼のランチは2500円と3500円の2種類。正月なので奮発して3500円のコースを所望する。
前菜はフォアグラの料理かオマールかを選択。海老好きの私は迷わずオマールを選択。ミディアムにローストされたオマールのテイルにオーロラソースがとてもよく合う。ズワイ蟹とマグロとアボガドのタルタルは普通。
安納芋のスープ。甘くて美味しい。しっかりと素材の味がする。自然の甘さがとてもいい。シナモンもいいアクセントになっている。女性にはたまらない逸品であろう。
ベリーソースの掛かったのシャラン産鴨のロースト。ちゃんとした火入れでソースも甘くて酸っぱくてボリュームもあってとっても美味しい。キレイに盛付けされた野菜も身体に良さそう。
鴨肉は昔から大好物で青首やツムラの河内鴨とかいろいろ食すけどフレンチのソースに合うのはやっぱりフランスの鴨であるといつも思う。特にシャラン鴨(シャラン産鴨とは別物)でシャラン鴨と名乗れるのはシャラン地方の中でも飼育方法、飼育場所、屠殺方法など細かい規定に適合した鴨だけで、月にわずか600羽しか生産されていないと聞いたことがある。
屠殺の仕方が餌を食べてる間に後ろから針を刺して気絶させて意識を失くしてる間にガス室に入れるので普通の窒息鴨と違ってストレスがかかっていない分肉質が異なるらしい。
今日本でこの鴨をちゃんと仕入れ出来るのは実際に、シャラン鴨を仕入れられるのは、洞爺湖のミッシェルブラス、ひらまつ、トゥールダルジャンくらいかと思う。
私は鴨が大好きなので東京に行ったときにトゥールダルジャンでたまに頂く。最近は柔らかい幼鴨が主流なんだけどテーブルの横で調理してマデラ酒とブランデーとデミソースみたいなものをぐるぐるかき回して作る血のソース(カネトン)が血抜きしていないレアに火入れされた味わい深くて絹衣のような舌触りの鴨肉にドンピシャの相性を見せる。価格もそれなり。
そんな事はどっちでもよくてカラトリーがよく見れば「シャトー・ラギオール」で持ち手の部分は、水牛の角(つの)なかなかのこだわりである。
デザートは三種盛り。ガラスの器に入っているんがパンナコッタ。食べにくいけど普通に美味しい。盛りつけも上品な感じでとてもいい。シェフも私と同じ年齢くらいのイケメン。
住吉大社でおみくじを引いていたおばさんが「大凶」だったのでもう一度買ってくると言って戻ってきたら再び「大凶」。凄い運の持ち主・・・・
大阪市住吉区帝塚山中4丁目9-3
06-6671-2688
11:30-14:00
17:30-21:00
水曜日定休