2018年02月

中国香膳マイコト

後輩のお見合い食事会に同席相伴。お店はカジュアルなんだけど料理はホテルライクな本格派広東料理。阪堺線の東粉浜駅前に位置する。カウンター席3とテーブル席20のこじんまりした店だけどコスパも良くて最近よく利用させていただく。この日は個室で5000円のディナーコースを所望する。

前菜の盛り合わせは低温調理した蒸し鶏に酸味のある玉ねぎソースをかけたもの。花咲クラゲの酢の物。ミニトマトの杏酒漬け。皮がパリッと焼き込まれた焼き豚。穴子を揚げたものを黒酢に絡めたもの。天然ヒラメのカルパッチョにカシューナッツを添えたもの。どれも手の込んだものばかりでこれだけで生ビール2杯飲んでしまう。

スープはフカヒレ仕立て。化学調味料を入れていない澄んだ上湯スープの塩梅がとてもいい。

点心も当然自家製。もちもちコリコリのフカヒレ餃子、プリプリ海老の餃子、ジュースたっぷりの焼売。どれもが「美味しい〜」と思わず口に出る内容。

活の赤足海老を使ったチリソースにはミニチンゲン菜とマコモダケが添えられる。ソースの味が秀逸。もう一品は大きな北海道産の天然ホタテ貝柱に豆豉を乗せたもの。底には味を和らげる豆腐が忍ばされている。

この日は名物の酢豚ではなくて熊本の赤牛のソテーXO醬ソースが提供された。肉の美味しさはもちろん手作りのXO醬ソースが突き抜けて美味しすぎてびっくり。干し貝柱がたっぷり入っていて、干し海老や魚の旨味もしっかり感じ、唐辛子のピリッとした辛みがアクセント。

一見すると蟹パスタのようなビジュアルと食感なんだけど麺を一度湯がいてから油通ししてさらに炒めることで独特の食感を生む。かなり手間のかかる仕事だけどその分美味しさは格別。

甜品はトロトロの杏仁豆腐とカスタード饅頭。。。気がつけばワイン2本空けていました。。お腹いっぱいごちそうさまでした。。。

過去のマイコトはこちら

大阪市住吉区東粉浜3−16−1
6676ー3666
水曜休み


カテゴリー 粉浜, 中華料理 |

キョウハ・エビ

歯の定期検診の後で北新地にある表記の店を訪問。堂島上通り沿いの堂島アバンザの斜め東前に位置する。店名通り海老ラーメン専門店。
海老星人の私が偶然看板を見つけてブックマークしていたお店。

早速入り口の券売機で食券を買い店内へ入ると一番乗り。
店内は白を基調にしたスタイリッシュ系でカウンター席10席と、4人がけのテーブル席が3つ。

メニューはエビラーメンなんだけどテイスト違いが5種類あって選べるようになっている。
・塩・エビラーメン(850円)3種の天然塩で魚介と相性抜群
・醤油・エビラーメン(850円)自家製熟成醤油を使用
・赤・エビラーメン(950円)自家製潮州辣油を使用
・黒・エビラーメン(950円)焦がし大蒜(ニンニク)を使用
・カレー・エビラーメン(980円)自家製カリースパイスを効かせた
さらに期間限定で
・台湾担仔麺(780円)
・麻辣海老麺(980円)

また、それぞれのエビラーメンはデフォルトと特製があり、特製にするとチャーシューがプラス2枚、半熟卵が1玉、鶏胸ミンチのオイスターソース炒めがトッピングされて200円増しとなる。

この日はデフォルトの塩エビラーメンを所望する。

トッピングは鶏チャーシュー3枚(海老オイルの鶏胸コンフィと言っていた)、大判の海苔、そしてワンタンの皮が1枚と申し訳程度の水菜・きくらげ・白髪ネギ。そして半熟卵が半玉。

北海道産の甘エビの頭でとったらしいスープは少ししょっぱ目の塩味。塩ラーメンだからしょっぱいのは当然であるが・・・海老の香りと風味は強烈にある。

麺は平打ちの細麺で硬さもパスタのような感じ。刻み柚子が口をさっぱりさせる。食べ終わると底から干しエビの大群出現・・・海老好きの人にはぴったりのお店です。。

大阪市北区曽根崎新地1-2-13 キタシンチタムラビル1階


カテゴリー 梅田/JR大阪, 麺料理 |

すし豊 2月

普段からヘビーユースする阿倍野の表記の寿司店を訪問。良い酒のあてとご主人との会話が界隈の客を引きつける。ビールで乾杯して座付は紅ズワイガニの酢の物。

続いて大阪湾のハリイカのゲソは湯がきたてを熱いまま頂く。。梅肉醤油に山葵を溶いたものにつけて頂く。。生牡蠣は京都久美浜産のもので日本海のものは珍しい。。。天ぷらにすると大きく膨れ上がると言っていた。。

続いてのもずくは和歌山産のもの。。真っ黒なもずくを2秒くらい湯がくと綺麗な緑色になる。これを醤油をウズラの卵と鱧出汁で割ったつけダレで頂く。シャリシャリした食感と磯の香、生山葵の辛味がとてもいい。同席のフランス人は思わずトレビア~ンと言っていた。。つけダレをお湯で割って蕎麦湯のようにして頂くと鱧の出汁が前に出てとても美味しい・・・

メインイベントの琵琶湖の本モロコの炭火焼。水槽で泳ぐモロコを塩を入れた氷水で活締めしてから炭火で30分くらいじっくりと焼き込む。

食べる前にご主人から食べ方の指南が入る。最初は唐揚げ状態になった頭だけをかじって日本酒を口に流し込む。続いて頭をかじって空洞ができ冷めて食べ易くなったお腹の部分を頂いて最後によく動いているので一番美味しいと言われる尻尾を食べる。三杯酢をつけて頂くんだけど日本酒が進みまくる佳品。

寿司の扉はハリ烏賊。中に胡麻が鋳込まれていて塩と酢橘で頂く。ぱりっとした食感とあっさりした食味が特徴。加太産の鯛も紅葉おろしとポン酢でいただく。1枚づけのコハダにマグロの天身の漬け。濃いめにしっかりと炊き込まれたハマグリは江戸前の仕事。見た目ほど濃い味ではない。

この店のスペシャリティーの〆たヒラマサを巻き込んだ蕪寿司は天王寺蕪を使用。「味が三回変わってから飲み込んでね」とご主人の弁。最初に蕪の酸味を感じて次にヒラマサの旨味、最後に唐辛子のピリっとした辛味を感じる。このお店ではこれを「味の三段ロケット」と呼ばれる。

片面だけ焼き込むカンパチはもみじおろしでいただく。。ビジュアルも美しい・・・

珍しいあん肝の握りの後は鯖の漬け。この時期ならではの上品でさっぱりした脂ののりでかなり美味しかった。「この店で一番柔らかい寿司」と言って出される300gオーバーの鮑を2時間かけて蒸しあげる煮鮑。「この店で一番固いよ」といいながら提供される口の中で暴れ回るイクラは岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵を1年分塩漬けして冷凍する。冷凍することで塩が熟れていい塩梅となるらしい。

「口の中で溶けちゃうよ〜」と言いながら提供される泉州産の穴子は熱々のふわふわでスフレ状態。「提供されて15秒以内で全部食べてね」とのこと。

最後はこの店のスペシャリティの烏賊の印籠詰め。 ヒイカの両端に卵、真ん中に白子が入っている。軽く炙られた烏賊は柔らかくて香ばしくて部位によって味と食感が異なるこの店ならではの唯一無二の美味しさ。外国の方も大喜びで楽しい食事となりました。。

ちなみに会計はビール1本とお酒を4合いただいて2人で16500円でした。。。かなり安いと思うよん。。

過去のすし豊はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 東天下茶屋, 寿司 |