2017年08月

ワイン食堂 アンデルセン 8月

阿倍野の松虫にある表記のお店から4周年の特別ディナーのお誘いを受けたので訪問。お任せコース4400円のメイン料理を和牛のヘレステーキに変更いただいて所望する。

シャンパーニュで乾杯をして最初は魚介のサラダ。

サーモン、カンパチ、帆立貝にフレンチドレッシングをかけたもので普通に美味しい。

生ハムとモッツァレラとトマトの冷製パスタ。生ハムの塩分とトマトの甘味が混ざりあってとてもいい。ソムリエのマダムにルモワスネの97年の赤を奨めていただく。

選んで頂いたディアマン・ジュビレはACブルゴーニュだけど中身はすべて複数のプルミエ・クリュのワインをアッサンブラージュしたものとの説明。よく熟成された豊かな果実味とバランスのいい適度な酸味が特徴。全く飲み飽きないブルゴーニュの赤ワインの見本のようなお酒。予想外に澱もほとんどなくて出荷前にリコルクされていると推察される。

エビフライは頭の味噌が甘々。。海老星人の私には最高の御馳走。

ヘレ肉はレアで提供。塩のみで頂く。クセもなくとても柔らかでお箸で肉を切る事が出来た。

デザートの代わりにフロマージュ。ウオッシュはエポワス、ハードはミモレットの24ヶ月、青カビはスペインのバルデオン。ドライフルーツはキンカン、デーツ、トマト。。。ワインと一緒に最後まで美味しく頂きました。

大阪市阿倍野区阿倍野元町1-12
営業時間:11:00~14:00 17:00~22:00
定休日:水曜


カテゴリー 松虫, 洋食 |

うどんば しん

沢之町駅徒歩5分、住吉区役所前にある但馬牛を使った肉うどんがシグニチャーという表記の店を再訪問。ご主人は以前に肉の商社に勤められていた経験から最近ではローストビーフや牛丼、鉄板焼き、ハンバーグなどうどんメニュー以外の肉料理も提供。以前もこちらで肉うどんを頂き、同じものを食べようと訪問したんだけど今回は内容も価格も進化した「炙り和牛のぶっかけ肉うどん」1680円を所望する。

普通の肉うどんとは異なり炭火で炙っているのが特徴。香ばしい香りと肉の甘味が鼻腔をくすぐる。肉の美味しいのはもとよりうどんのレベルのかなり高いことにもいつも感心する。ビヨーンと伸びてムッチリした舌触りで小麦の味がしっかりと感じる自家製麺。
食材のこだわりもさながら箸は奈良県吉野産で器は岸和田の作家さんのもの、堺の有名なやまつ辻田の唐辛子を使用されるなど細部のこだわりも相当なもの。

この他にも店内で厳選した枝肉を熟成をかけて仕上げた超絶牛肉という月齢36ヶ月の神戸ビーフを使用した肉うどんはなんと2900円。。。いい事があったときに食べに行きます。。

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大阪市住吉区沢之町1-2-4
06-6657-7532
11:00~15:00
18:00~21:00


カテゴリー 沢ノ町, 麺料理 |

和洋遊膳 中村

西心斎橋の表記の店を友人と久しぶりに訪問。浪速割烹の名門「喜川」で修行されて約20年前に此方の店を出された頃はよく通った事を思い出しながら入店。この日は友人が予約してくれたお任せ高級コース仕立て。

ビールで乾杯して最初の座付きはタイラギ貝の白和えに雲丹を乗せたもの。胡麻の入った白和えの味がまったりしてとてもいい。。。お店はカウンタ−割烹スタイルでご主人を始めスタッフの方々が忙しそうに動き回るのを見るのも楽しい。

2品目は甘エビの殻で取ったビスク(スープ)。海老星人の私にはたまらない一品。まろやかで甘くてコクのある味わいで思わず「美味しい!」と口に出る。クリームが勝ちすぎない志摩観光ホテルと同じ味わい。修業先で学ばれたフレンチと和食の奇を衒わない基本をしっかり押さえた高次元の融合がこちらのお店の特色。

続いて食パンに海老のすり身と叩いた身が入った海老パン登場。

無花果のお浸しの下には奈良産の糸瓜が隠れている。シャキシャキの食感が楽しい。

お造りは天然鯛、剣先烏賊、鱚昆布締め、鱧湯引きに北海道産の海水雲丹を乗せたもの、甘エビと雲丹のユッケ風、鯵のなめろう。鯵のなめろうがネットリして突き抜けた美味しさ。それぞれの素材の良さは口に入れればすぐに判る。ここで甘口の日本酒に切り替える。

続いてはスッポンの茶碗蒸し。大きな身がゴロゴロ入る。いい出汁が出て何とも言えない美味しさ。濃いめの白ワインと合わせるといいと思ったがこの日は日本酒で最後まで合わせる。

冷菜の炊きあわせは夏野菜と肝ソースのかかった鮑の柔らか煮。一瞥しただけで涎の出る一品。食材同士の出会い(組み合わせ)がとてもいい。。

小振りの琵琶湖の鮎の火入れも完璧。頭からがぶりと2口で頂く。走りの大粒の銀杏は熊本産。あしらえは蓮芋とさつま芋。

お薦めの出雲富士なるお酒もおいし過ぎてぐびぐびお替わりしまくる。

ドンピシャの火入れで供されるビフカツも和と洋の融合でソースは和のテイスト。

肉と一緒に出される一口最中はフォワグラとクリームチーズと奈良漬けとその他何かが入った濃厚で甘くて塩気もあって酸味も感じる複雑な味な一品。ビフカツと一緒にいただくと独特の食べ合わせの妙を感じ思わず唸ってしまう。

〆のカレーは修業先の志摩観光ホテルのメインダイニング「ラ・メ−ル」と同じレシピのもの。私が飲食業を人生の仕事として志した30年前に高橋忠之料理長と言うフレンチのシェフがいてその方が作る伊勢志摩の鮑や伊勢海老を使った料理写真が美し過ぎて近鉄電車に飛び乗って食べに行った記憶がある。実際に食すと自然との共存が皿の上に描かれていて「火を入れて新鮮、形を変えて自然」というアンビバレントなシェフの哲学と矜持がしっかり感じられ感動した記憶がある。

このカレーも当時と全く同じレシピで完成まで数日かかると言っていた。イカや蟹がゴロゴロ入った甲殻の味が優しい味わいのシーフードカレーでこれだけ何杯も食べたくなる衝動に駆られる。

デセールは桃とバニラアイス。お腹がはち切れそうになるまで頂きました。お客筋も良くてとてもいいお店です。

大阪市中央区西心斎橋2-3-22


カテゴリー 心斎橋/四ツ橋, 和食 |