2017年01月

桜富士山 1月

最近はまりまくっている表記の南インド料理店を今年初めて訪問する。自身の休みの日曜日に開店直後を狙ってチンチン電車を使って訪問する。(細井川駅徒歩3分)店主の玉井さん曰く、今年の正月は住吉大社に参拝の帰りの客で大忙しだったらしい。

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こちらのお店は住吉大社横の住宅街の中の路地の古民家を改装。玄関で靴を脱いでちゃぶ台に座って前栽を見ながらカレーをいただくんだけど、その設えの珍しさを超えるカレーの美味しさは口コミやネットでどんどん伝わっていて最近は平日でも入店出来ない事もあるとよく聞き及ぶ。

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全く内容の異なる数種類のカレーとそのサイドメニューのどれもが美味し過ぎて何度きても飽きることがない。カレーって嗜好品なんで「美味しい」という言葉ではなく「自分の口に合う」と表現すべきなんだろうけど、こちらのカレーには本来もっと適した言葉があるはずなのにというもどかしさをいつも感じる。

この日は仕事は休みなのでまずはサッポロビールとパパド(トウモロコシの粉で作った南インドの煎餅)を出していただく。部屋の中は掃除が行き届いていて塵一つない清潔な空間。

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せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろが入った
七草がゆならぬ七草サンバル(南インドのみそ汁のようなスープ)をサービスで出して頂いた。こういった気配りが嬉しい。正月で疲れた胃がすっきりする。

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この日注文したのはクルチャ御膳1500円。こちらの店主が「クルチャでは絶対どこにも負けへん」と言っている南インド料理の自信作で、界隈のインド料理店でよく見るナンとは食感や生地の味わいなど全く異なる。卵かヨーグルトが入っているような生地の味わいとガーリックの風味と濃厚なチーズの味が口の中で幾層ににも重なりあう。

この日のアチャール(南インドの漬け物)は蓮根と慈姑で小さいものだけど口の中がすっきりする。柔らかく火入れされた「マサラ砂ずり」もサッポロビールにぴったり。

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御膳につくカレーは好きなものを選ぶ事が出来るんだけど、この日は店主が「鰤のカレーのコンディションがいい」とのことなので素直にそれをいただくことにする。フュンネルを中心に青唐辛子、ブラックペッパーなどを使った青い魚と相性のいい南インドのカレーがしばらくして着皿。中に入る新鮮な鰤はシコシコのふわふわ。カレーリーフや様々なスパイスがとてもバランスよく相まってとても滋味深い味わい。

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途中までカレーとご飯を別々にいただいて最後はアチャールと一緒にカレーをお皿にぶちまけてご飯に混ぜ込んでいただくと更に美味しくいただける。見た目よりもあっさりしていて油分も少なくてカレーというよりもスパイスの入った雑炊をいただいているような感じ。もう一皿お替わりしようかと真剣に悩んだ。おいしいカレーいただいて久しぶりに自宅で昼寝しました。・・・・こちらのお店は訪問するときはツイッターで営業確認して下さいね。

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大阪市住吉区住吉2-11-6
近辺にコインパーキングあり


カテゴリー 住吉大社, カレーライス |

うなぎ料理 う玄武

母親と墓参りの帰りに訪問。いつもは墓の近くの美々卯に行くんだけどたまには鰻でも一緒に食べようとの事でこちらに決定する。お店はチンチン電車の寺地町の駅前。私が子供の頃から営業していた記憶がある。現在は改装されてこじゃれた古民家風の感じになっている。テーブル席と座敷があり全部で40席くらいであろうか。一番安いものが鰻丼で税別1400円。上鰻丼に肝吸いと漬け物がついたものが税別1800円。鰻会席7000円というものまであってメニューは豊富。

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HPを見ると昭和47年から続く関西焼きの老舗で中央区にも支店があるらしい。愛知県の一色産の上質な鰻を使用して腹開きで地焼きで提供・・・と書かれている。この日は上鰻丼を所望する。注文したら5分くらいで着丼。吉野家並のスピードにビックリ。先にたくさん焼いていて注文ごとに温めているのだと推測される。

上鰻丼なんだけどどこが上なのかは最後まで判らず。しかし鰻はかなり肉厚。箸を入れるとかなり固い。ここまで身の締まったものは久しぶりである。何度も塗り重ねたタレは強烈に甘甘辛い。脂ののりも感じない・・・天然ものであろうか・・・一夜干しではない・・・ご飯は固め・・・たっぷりかかった濃いタレがパンチありすぎなのでご飯もかなり重たい。

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どういうわけか丼を食べ終わりかけに出てきた塩分控えめの吸い物(肝吸いに変更したら350円追加)と小さな鰻が2切れ入ったキャベツサラダが両方ともさっぱりして丼の口直しにちょうどいい。特別印象に残るものではないが40年以上続くという事は価格以上の価値を多くの客が感じて共感しているという事であろう。

もう少し鰻の勉強しなければならないと内省する正月の昼下がり・・・

大阪府堺市堺区寺地町東1丁1-32


カテゴリー 堺市, |

又三郎 新春

正月は市場等が休みのために毎年なかなか美味しい食事どころを探すのが難しい。これを正月外食難民と呼ぶ。(勝手に考えた)たまたま21時からの席があると聞き、大阪食べログ焼肉部門ナンバーワンの言わずと知れた表記の店を訪問。夜の営業は早い時間帯から1日3回転する超繁盛店。辺鄙な場所にあるお店なんだけど21時の入店でも店の活気は衰えない。店主の荒井世津子氏に「大繁盛ですね〜」と聞くと「今日はそれほどでもないです〜」と余裕の返事。

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この日はお決まりの「熟成肉と焼肉を味わうコース  6,800円」を所望する。お正月なので酒屋で買ったおめでたそうなスパークリングを持ち込んで抜栓していただく(別途持ち込み量が必要)しかしながら味はイマイチで残念。

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最初に熟成肉と骨でコンソメストックを取った茸のスープ。トリュフ好きの私にはたまらん座付き。濃厚でコクがあって身体に染み込む滋味深い味わい。

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前菜は熟成肉が入ったソーセージ、野菜のマリネ、スモークタン、塩漬けした豚バラ肉をカリカリに焼いてスライスしたものと玉ねぎで作ったドレッシングがかかったサラダなど。毎度いただいているものだけど毎度美味しい。

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この日の素材は宮城県の和牛のイチボ部分。12月6日からの熟成なのでほぼ30日。赤身肉だけど綺麗な小サシが入っていて見ただけで美味しそう。。

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この日は正月なので黒のモスキーノのセーターとプリンセス風のスカートを纏った荒井オーナー自ら新年の挨拶とともに席を担当いただき美味しく目の前で焼き上げていただいた。焼肉も自分で焼くより人に焼いていただいた方が美味しく感じるのは不思議。去年ロスアンゼルスのハリウッドで綺麗なインド人女性スタッフの方に焼いていただいたらいつもの2倍くらい美味しく感じたのを思い出す。

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何度も焼いては寝かして余熱で火入れされた熟成肉の塊はキッチンでカットされて美しく盛りつけられて登場。カンボジア産の胡椒のペーストと岩塩でいただく。付け合わせは蕪とインカの目覚めのソテー。肉は85gらしいけど肉の味が濃厚なので見た目以上にボリュームというか食べ応えがある。

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このあとの焼肉はバラ、ロース、ハラミ、モモ、カルビを1枚ずつ楽しむ。ホルモンを合わせるのも可。

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ライスとスープのセットと一口カレーのどちらかを選ぶ事が出来るので迷わずカレーをいただく。和牛の筋や肉がしっかり入ったパンチのある辛口の本格的なタイプ。

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コースのデセールはグランドメニューの中から好きなものを選ぶ事が出来るが私はブルーチーズと赤ワインを所望(別料金)

この日は外国からの客も2組くらいいて静かに熟成肉を楽しんでおられた。現在こちらのお店では熟成肉のコースを注文される客が8割以上。夜に席を確保出来ない客が昼間に夜のメニューを特別に注文される方も多いと聞き及びます。現在の熟成肉ブームとは一線を画したハイスペックなディナーレストランです。

過去の又三郎はこちら

大阪市住吉区長居2-13-13
営業時間:11:30~14:00 17:30~23:00
定休日:月・木曜日


カテゴリー 長居, 焼肉 |