2010年02月

うれう 2月

ヘビーユーザーとなっているこの玉出にあるうどん店「うれう」にはかなり通っている。 この店主の面白いのはうどんが日々進化していてこの前食べたうどんとなんか違うと思うことがしょっちゅうある。たぶん店主なりに試行錯誤を重ねていろんな食材を使ってそれに合ううどんを作っているのであろうと推測される。ここ半年くらい急に麺が細くなった。たぶんお客さんを待たせることが続くために考えられたことと思う。普通のうどんは湯がけるまで15分くらいかかりそれから冷水で締めて温かいうどんだったらそれをまた温めて・・・という作業が続く。作っている間もどんどんお客さんが入ってくるのでそれを何度も繰り返しその合いまに天ぷらを揚げたりうどんを盛りつけたりと猛烈に忙しいこととなる。 麺を細くすると食感もデリケートになり美味しさがわかる人がたぶん少なくなるような気がする。もちもちさと麺のコシ、グミのようなしっかりした感触とうどんの柔らかさ・・・相反する要素のバランスがうどんの美味しさを決める。太くて硬くてガシガシしたうどんであれば少々のゆで時間や塩分のぶれも許容できるが本当に繊細なバランスを求めている店主が望むうどんは至高のうどんといえる。 うまみ調味料や甘さを控えた温かいうどん掛け出汁は一般的にはかなり頼りなく思える。。いりこが効いてかつおだしやサバ節も入っているのであろうが塩分濃度が低いがために嗅覚に響かない。しかしながら刺身の感覚でこのうどんをいただくという感覚であるならばまたうどんの味が引き立っているようにも思える。そう思って食べているお客は数%であろうが。。 今日はオーソドックスに海老天が入ったぶっかけうどんをいただく。。天ぷらはころも少なめの棒揚げ。 大きなエビなんだけど普通に揚げているために少し粉臭さが残ってしまう。 しかしうどんはバリうま。。柔らかくてムニューと伸びてエッジは昔ほど聞いていないんだけど微妙にねじれていてしっかりとぶっかけだしに絡む。レモンの酸味もいい感じで揚げ玉ねぎもいいアクセント。。 この時期だけの巨大な鍋焼きうどんもかなりお得だと思う。 P2080033.JPG どんどんアイデアがわき出るようで夏場の冷やしカレーつけ麺は絶品だし、鰆の焼き物が入った魚出汁うどんも秀逸。きな粉にお酢と醤油いを入れるきな粉うどんも凡人の発想にはないし毎日通い詰めたアボガドうどんはここ数年の中で最も感動した料理?の一つである。 お店を出た時若い女性3人組がお店の前の看板を見ながら「何しようかな」「このうどん雑誌で見たことある」と言いながら迷っていたのですかさず「この店に来たのならまずアボガドうどんをお勧めします」「絶対間違いないですよ」というとええ声で「ほんまですか~」と応えてもらったこと少しうれしかった。。。


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あびこ観音

年末年始胃腸炎にかかり今だに調子が悪く外食を控えているので更新があまり進まないこと見ていただいている方に陳謝いたします。。。 ボランティアで大阪我孫子にあるあびこ観音に行くこととなる。通っていた高校がこのあたりにあり全く街並みが変わっていないことに少し喜ぶ。地下鉄の駅からは普段でも観音さんに行く道で露店がありそれが商店街のようになっていて野菜やのど飴や花や自転車とかが売られている。 あびこさんは正式名は吾彦山・大聖観音寺」といい、真言宗系観音宗の大本山。しみじみ見るとでっかくて立派なお寺でこのあたりの人は正月も成人式も七五三もクリスマスも?あびこさんで済ますと聞き及ぶ。 毎年2月の「節分厄除大法会」は、日本最古の伝統を持つ厄除けの行事で当日もえらいごった返していた。。全国的にお祭りとしての正月は旧暦で行うことが通例とされる。日本では節分ということになるのだが・・・ という話は置いといて食事をして下さいとお寺の方に言われいそいそと庫裡のほうに行くと白いエプロンをつけた接待のおばさんが約20名位でかい調理場で200人分以上の賄いを作っている姿は壮観であった。仕出しの弁当とかではなく手作りの温かい昼食に感激した。。数日間昼夜で賄いされていることに驚く。。 abikokannon.JPG 自分でご飯をよそっていただく。柔らかくしんみりと炊かれた大豆。。しらたきと野菜のなます。大根と揚げの炊いたのはまさにディスイズ精進料理て感じで決して水臭くなく大根の旨みもちゃんと残っていて賄いおばさんの年季が垣間見える逸品。。甘みのない自家製の漬物も素晴らしい味だった。 派手じゃないけど高品質。一汁二菜だけど高貴で心がしゃんとして体が透き通る素晴らしい内容であった。。久しぶりに食事で感動したわ。。


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