北区 某フレンチ店【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地のビルの3階にある看板なし、電話番号非公開、住所非公開、完全紹介制、宣伝広告一切なしのフレンチレストランに魚料理店を経営する実業家の友人に誘って頂き訪問する。こちらのお店は豪華食材を惜しみなく使用する、いい意味で変態で次元を超えた料理で有名。

カウンタ−9席のみのオープンキッチンで一斉スタート。シェフ1人で仕込み、料理、サービス迄すべて切り盛りされる。

最初にビールを頂いて、料理の扉は温かい牛蒡のすり流しにアルバ産の白トリュフをてんこ盛りにしたもの。牛蒡のパンチのある風味とトリュフの風味がベストマッチ。

2.8kgの巨大な白甘鯛を放血神経じめをして40日熟成をした刺身にアサツキを添えて一缶120万円のベルーガキャビアをてんこ盛りにして千鳥酢をベースにした角の取れた酸味のあるソースをかけて振り柚子をしたもの。

食材はすべて最高級のものばかりでセンスのいいシンプルな組み合わせに脱帽。

グラスワインをお願いするとシャサーニュ・モンラッシェの一級畑のものが登場。ミネラルと果実味とコクのバランスがドンピシャの大好きな白。

1kgオーバーの金沢の七尾で獲れた「のどぐろ」を 2週間熟成させて皮目だけを炭で焼き込んだものが登場。ソースは韓国料理に使う「 えごま」をピューレにして梅肉と合わせたもの。花穂紫蘇とバスク唐辛子が上にかかる。

目の前に見た事もない巨大なポルチーニが登場。

そのポルチーニを大きくざく切りにして火入れをし、その上に解禁を迎えた佐渡産の大きなずわい蟹の身を蟹味噌と一緒に甲羅に詰めて蒸し上げてからさらに炭火で焼き込んで蟹身に香ばしさを移してからおもむろにポルチーニの上にてんこ盛り。吉野葛にベルモットと蟹出汁汁とトリュフを合わせた和風のソースがかかる。食べ応え満点で何とも言えない贅沢な独特の体験。

続いてのグラスワインは無敵のムルソー登場。。ちなみにドンペリニオンは15万円との事・・・・

天然の縞鯵を 3日熟成させたものを炭で直接に 皮目だけを炙り、 かんずりと米麹をさらに発酵させたものを合わせて、更にトマトソースを加えたものを掛けて 24か月熟成のパルミジャーノを掛け、 木の芽 とすだちを添えたもの・・・素材の美味しさはもとよりコンストラクチャーがとても巧みである。

五島列島産の35キロ級の天然クエを 30日熟成したものをスチーミングしてその上に白胡麻に魚醤を合わせたソース。その上に黒七味と花穂紫蘇がかかる。クエの下には京都産の寄せ湯葉が敷かれる。

唯一の肉料理はニューヨーク産の鴨肉。空輸された塊をおろして皮目をフライパンでこんがりと焼き付ける。余熱で火入れしたあとに銘々にカットして再度炭火でドンピシャに焼き上げて完成。同じ鴨のフォワグラを塊のまま焼き上げたものを一緒に添える。

黒豆味噌の豆豉とアサツキのソースで頂く。アンチェで焼き上げたフォワグラはプリプリのふわふわでプリンのよう。

合わせる赤ワインはシャトー・オー・バージュ・リベラル。カベルネ75%のメルロー25%で 豊かな味わいの強靭で円熟したもの。

〆は巨大な白甘鯛の骨で取った出汁を使用した生姜風味のリゾット。新潟県の村上という所のすじこを血管のついたままてんこ盛りにして、その上にグラッパで洗ったカラスミをのせたもの。

独特の世界観のある料理をほぼ一気にコースで頂き大満足。支払はワイン3杯で4万円なり。次の最短予約は来年の7月以降とのこと・・・(なにもかも凄い・・)

大阪市 梅田/JR大阪 フレンチ

KAlarz(カラーズ)【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の蜆楽通りの入り口、かに道楽の横にあるカジュアルフレンチ。使い勝手もよく本格的な内容の割りに値段もこなれているので気の張らない友人との食事に重宝する。この日は打ち合わせのあとで友人と3人で訪問。
店は1階のカウンター席と2階の個室に別れていて入口も別々。新地本通りからの入口は1階カウンター席のみで2階の個室には路地から入るようになっている。

コース料理もあるけどこの日はカウンタ−でアラカルトで好きなものをいただく。

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座付きにカボチャのポタージュスープ。エスプーマーで泡立てられたミルクと濃厚なカボチャのスープを混ぜていただく。素材の良さがよくわかるホッとする味。

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前菜盛り合わせは3人なので少しおまけしてくれた。鰯のマリネ、タコのカルパッチョ、鴨ロース煮、さつま芋ロースト、ポテトサラダ、枝豆のジェノベーゼ、牡蠣のコンフィ、ラタトゥーユ、きのこのマリネなど。。和のテイストも入っていてお箸でいただけるのは嬉しい。ホステス連れの70才くらいの高齢の客も多く、そういう方には食べやすくて嬉しい内容だと思う。団体客は来ないし女性客も多いので概して客層は良い。

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シーズナブルメニューのせこ蟹とアボガドのサラダ1500円は普通に美味しい。しかしながらセコ蟹の外子はパサパサするのであまり好きではない。。

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海老のカダイフを使った揚げ物1800円は思ったより原材料の質が良くて、聞くと活の赤足海老を使用との事。味噌も足の付け根部分も美味しくいただいた。付け合わせの沖縄産のとうもろこしがビックリするくらい美味しかった。

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ワインは「お任せで樽味の効いたしっかりしたもので安くて美味しいもの」とお願いしたらシャルドネのトリュフィエールをすすめていただいた。モンラッシェの15000円くらいのもの。百貨店では8000円くらいでたまに買っていただく好きなタイプ。安くて美味しいワインは本来あり得ないけど価格とのバランスを考えたときにこれはドンピシャの逸品。

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フォアグラのリゾット1400円(写真は3等分に分けたもの)には刻んだトリュフが入る。トリュフエールワインとの相性は言わずもがな。米の火入れやソースの塩分濃度などは完璧。

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黒毛和牛のポワレ3500円は赤身肉だけど味はイマイチで残念。そんな日もある・・・

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〆に名物のウニのパスタ1900円(写真は3等分)をいただいて終了。この他にも看板メニューの蟹クリームコロッケや活ローブスターのローストなどが人気商品。少しだけ高級なフレンチ居酒屋って感じかな。この日はビールとワインをいただいて一人1万円でした。帰りに近くの立ち呑み酎ハイ屋に立ち寄るのはすでに習慣となっている。

過去のカラーズはこちら

大阪市北区曽根崎新地1−6−7
06-6345-5669

大阪市 梅田/JR大阪 フレンチ

キャトルラパン【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地の新ダイビルに昨年夏に移転した表記の店を訪問。超人気店でなかなか予約が取れないらしく、最近店舗拡大中の飲食店経営の友人にリザーブいただく。

店内はオープンキッチンを囲む大きなL字のカウンター席とテーブル席で20人位のキャパシティ。厨房は御主人とアシスタントの男性と女性がそれぞれ1名づつ。料理はほぼご主人一人で作られる。常連客とも楽しげにしゃべりながらの仕事ぶりは好感が持てる。

今回はカウンターの一番奥の席で客席と厨房を眺めながら食事を楽しむ。最初に生ビールをいただく。3500円と5000円のコースがありこの日は奮発して5000円でお願いする。

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最初の前菜は大皿で提供される。アルゼンチン産の赤海老の刺身をオリーブマリネしたもの、パテドカンパーニュはかなり秀逸。カボチャのババロアはビジュアルが美しい。ひっさげのカルパッチョはピリ辛のスパイシーソース。ムール貝は普通。和牛のカルパッチョは旨みが強く予想以上の美味しさに感激。クラッカーが添えられたクリームチーズ。
ワインの値付けも3000円から4000円のものばかり。シャルドネと一緒にたくさんの種類の前菜を楽しむ。

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大きなココットに入った甘エビのビスク。甲殻エキスの風味と香りが濃厚で浮かべたクリームとの相性もいい。量もたっぷりで食べ応えも満点。

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魚料理は伝助穴子のポアレに帆立貝と活鮑をあしらって濃厚なブールブランソースにとんぶりをあわせたもの。ポーションも大きくて食べ応えあり。ビネガーの酸味が白ワインにぴったり。

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肉料理は宮崎産のひうち肉にフォワグラのソテーを乗せたもの。カシスのソースもよくできている。下に敷かれているのがカボチャのピューレ。
ここまでですでに腹パン状態。

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デザートのプレートはチョコケーキとトマトとマンゴーの冷たいムースとフルーツ盛り合わせ。最後まで美味しく頂きました。
北新地のど真ん中の綺麗なビルでこの価格は滅多にない。かなりのコスパにビックリ。

北区堂島浜1-2-1 新ダイビル2階

キャトルラパンフレンチ / 大江橋駅北新地駅渡辺橋駅

夜総合点★★★☆☆ 3.0

大阪市 梅田/JR大阪 フレンチ