松寿司 1月【大阪市 東天下茶屋】 【大阪市 松虫】 【大阪市 西田辺】

阿倍野区の北畠にある表記の創業53年の寿司店を2年半ぶりに近くに住む友人と訪問。日本中で約2500件ある(これホント・・・)「松寿司」でトップをひた走る大阪市阿倍野区にある連日満席の人気店。駅からも遠く、国道の裏筋のほとんど人の通らない路地裏に位置するんだけど予約困難店となっている。店内はカウンターと奥に小上がり。たまに店内で在阪芸能人や野球選手を見かけることもある。2代目の店主が若くイケメンで客層も比較的若い方が多い。スタッフさんは全員男性の体育会系。

いつものように旨口の日本酒とともにおまかせで注文する。

食事の扉は温かい小吸い物。走りの「のれそれ(アナゴの稚魚)」が入る。続いてヨコワの刺身だけどマグロが苦手な私には金目鯛をおろしポン酢で提供いただく。続いてお酒の肴にぴったりの鮑の肝和え、脂ののった鯖の焼き霜と続く。

握り寿司の扉は細魚から。鮮度もよく旨味もある透き通った味わい。続いて剣先烏賊、平肝を挟んだカワハギと続く。ご飯は赤酢を使用しているけど角がなくかなりマイルドな味わい。大きなサイズの煮蛤の火入れは完璧。身厚の赤貝は泉州産とのこと。

赤穂の牡蠣が入った小さなサイズの茶碗蒸し。河豚の白子をさっとボイルして漬けにした丼仕立てのもの。ねっとりとした舌触りの鮟肝には沢庵が忍ばされる。どれも日本酒にぴったり合う味わい。

続いては旬真っ盛りの真鯛、仕入れの良さで定評のあるマグロのトロ(私はスキップ)。北海道のバフン雲丹、瀬戸内産の鰆、ヒラメの縁側と続く。

続いてジャストの塩加減と締め具合の小肌、鯵、名物の穴子、車海老、トロ沢庵の巻物(私はスキップ)、玉子で終了。かなりお腹いっぱいになる。以上のコースが18000円で支払いは28000円でした。

過去の松寿司はこちら

大阪市阿倍野区王子町3-13-7
06-6622-5723
11:30〜13:30
17:00〜22:00
月休

大阪市 東天下茶屋大阪市 松虫大阪市 西田辺 寿司

すし豊 4月【大阪市 松虫】

大阪で有名な飲食コンサルタントの先生と一緒に阿倍野にある表記の店を訪問。カウンタ−8席と小上がりだけの昭和な寿司店。値ごろ感もあってご主人が楽しいので普段から一番良く行く地元のお店。

ご主人とご子息、奥さんだけの絵に描いたような家族経営。最初に生ビールを頂いて生もずくを所望する。普段は和歌山のものだけどこの日は徳島産と言っていた。さっと湯がいた熱々のもずくをを鶉の玉子の入った汁につけて頂く。シャリシャリした食感と磯の香、生山葵の辛味がとてもいい。食べ終わったらもずくの香りとエキスの入ったタレに同量の夏の間に仕込んで冷凍した鱧の出汁を入れて頂くという趣向。

酢味噌の塩梅が口に合うホタルイカと静岡産の旬の桜海老の造りを頂く。海老は髭をちゃんと取っているので口に刺さらない。独特のかそけき甘味と噛み締めたときの海老の旨味が口の中で広がり、人肌に燗していただいた白雪の本醸造ととてもよく合う。

今シーズン最後の水槽で泳ぐ琵琶湖の本モロコを炭火焼で頂く。塩を入れた氷水で活締めしてから炭火でじっくりと焼き込む。食べる前にご主人から食べ方の指南が入る。最初は唐揚げ状態になった頭だけをかじって日本酒を口に流し込む。続いてお腹の部分を頂いて最後に尻尾を食べる。三杯酢をつけて頂くんだけど日本酒が進みまくる佳品。

握りの扉はいつものように大阪湾のハリ烏賊。中に胡麻が鋳込まれていて塩と酢橘で頂く。ぱりっとした食感とあっさりした食味が特徴。紅葉おろしとポン酢で頂く平目の縁側は大好物。締めたヒラマサを巻き込んだ蕪寿司は天王寺蕪を使用。「味が三回変わってから飲み込んでね」とご主人の弁。最初に蕪の酸味を感じて次にヒラマサの旨味、最後に唐辛子のピリっとした辛味を感じる。このお店ではこれを「味の三段ロケット」と呼ばれる。

初夏の訪れを感じる瀬戸内産の平子いわしはすし飯にとても良く合う繊細で優しい身質。江戸前の仕事をした煮蛤も上質。片面を炙ったカンパチも脂が甘くて日本酒がよく進む。握りながらも客が飽きないように魚の話や食材の話をいつも熱心に聞かせてくれる。

続いてふわふわの身の紅ずわい蟹、自家製の唐墨の擂り下ろしを挟んだ貝割れ大根。この時期ならではの鯛の白子も椅子から落ちそうになるくらいふわふわでネットリしてコクがある美味しさ。鯖の漬けはこの時期ならではの上品でさっぱりした脂ののり。「この店で一番柔らかい寿司」と言って出される300gオーバーの鮑を2時間かけて蒸しあげる煮鮑。

「この店で一番固いよ」といいながら提供される口の中で暴れ回るイクラは岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵を1年分塩漬けして冷凍する。冷凍することで塩が熟れていい塩梅となるらしい。

「口の中で溶けちゃう穴子」は熱々のふわふわでスフレ状態。「提供されて15秒以内で全部食べてね」とのことよ〜熱いうちに食べてね〜」と言いながらさっと炙って塩をかけて供される泉州産の脂乗りまくりの煮穴子。最後はこの店のスペシャリティの烏賊の印籠詰め。 ヒイカの両端に卵、真ん中に白子が入っている。軽く炙られた烏賊は柔らかくて香ばしくて部位によって味と食感が異なるこの店ならではの唯一無二の美味しさ。

お酒が少し残っていたので自家製唐墨を頂く。下から鮎、平目、ボラ。。。途中で作りかけの鯛の唐墨を見せてくれる。。卵の黄身の唐墨も作った事があると言っていた・・・(味はイマイチらしい)

お酒をしっかりいただいて会計は一人1万円弱。来週からは和歌山の稚鮎が登場。ご主人の 名前は安田豊次、だから「すし豊」。いい店です。。過去のすし豊はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 松虫 寿司

すし豊2月【大阪市 松虫】

普段からヘビーユースする地元の寿司店を今年初めて友人と訪問。阿倍野の王子神社のすぐ近く細い路地を入った昭和な感じの小体な店構え。「あまから手帳の美味しい寿司100選」の表紙にもなったことがある。店内はカウンター8席と小上がり2卓。ご主人とご子息、奥さんの絵に描いたような家族経営。

2017-01-29 20.10.44

寒かったので最初から熱燗を所望。この酒器もこちらのお店の特徴とされるもの。

2017-01-29 20.33.59

焼き筍を注文したら焼き上がるまで自家製の塩辛を出していただいた。スルメイカを使った濃厚な味わいに酒が進みまくる。

2017-01-29 19.55.30

自家製の海苔の佃煮に山葵を刻んでいれたもの。簡単なものなんだけどとびきり美味しい酒肴である。

2017-01-29 20.17.35

皮ごとじっくりと焼き上げ蒸し焼き状態となった新筍はまずそのままで身の部分をいただいて姫皮は味噌を乗せて歯で柔らかいところだけ削り取るように食べる。ご主人が丁寧に食べ方まで指導いただけるのが楽しい。

2017-01-29 19.52.00

目の前の水槽にはこの時期ならではのモロコが泳ぐ。これを炭焼きにしていただくんだけど元気がいいのでまずは氷水につけて仮死状態にする。それを焼き網2枚で挟んでじっくりと焼き上げる。

2017-01-29 20.42.16

3杯酢をつけていただくんだけどこれもご主人から食べ方の指南が入る「このモロコは3口で食べてね〜。最初は頭だけをかじってね。身体の脂が頭に廻って唐揚げ状態になってるよ〜」「頭をかじったら空洞が出来てお腹に空気が入るから少し冷めて食べやすくなるよ〜。尻尾を残してかじってね〜」「3口目は尻尾だけ食べてね〜。よく動くとこだから美味しいよ〜」とのこと。

言われた通りの作法でいただくとより美味しく感じるのが不思議。

2017-01-29 20.42.36

焼きたてのモロコをよく冷えた濁り酒と一緒にいただく。

2017-01-30 10.05.59

このあとはお任せで握っていただく。最初は今が旬の大阪湾のグレを昆布締めにしたもの。磯魚特有の臭みもなくクリアな脂が舌の上で溶ける。しっかり締めた大きな小肌はコノシロのサイズ。江戸前の仕事をした煮蛤には濃い目の煮詰めがかかる。2晩寝かして旨味がしっかり乗った河豚はポン酢でいただく。

2017-01-30 10.05.22

こちらのお店のスペシャリティーのヤリイカの印籠は江戸前の仕事で軽く炙られて客に提供される。烏賊の胴体とシャリの間に白子が入り、両端はイカの卵が入っていて味わいの異なりが楽しい。柔らかく煮込まれた鮑に炙って提供されるカンパチ。

この店で一番固いといいながら提供されるイクラ。 岩手県の産卵直前の川に遡上する前の完熟卵にこだわる自家製。一口で頂くとピンポン球のように口の中で暴れまわる。最後はしらさ海老で〆

2017-01-29 21.49.08

最後の漬け物も名物。つまんで飲んで一人7000円くらい。ご主人のお人柄もよくて大好きな店です。名前は安田豊次、だから「すし豊」です。

過去の「すし豊」はこちら

大阪市阿倍野区王子町2−17−29
電話:06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日

大阪市 松虫 寿司