相差かまど

三重県の鳥羽の南にある相差(おうさつ)と言う場所にある表記の海女小屋を訪問。去年の11月に初めて伺ってあまりにも良かったので再訪する。

この日は天気もよく、海も穏やかで最高のコンディション。もともと「かまど(海女小屋)」というのは海女さんが海女漁をするときに休憩したり火を焚いて身体を温める場所らしい。こちらはその「かまど」で海女さんに貝や干物を炭火で焼いて頂くと言う趣向。

約2時間のあいだ、海女さんの話を聞きながら缶ビール300円と一緒に炭焼きの魚介を楽しむんだけど海女さんの話が深くて楽しくて時間の経つのを忘れてしまう。

■ランチタイムコース(1時間30分)
◆時間:12時から13時30分
◆料金:3,500円~(1名あたり)
◆最低人数:4名
伊勢えび(10月~4月)、あわび(3月~9月)はそれぞれ3000円くらいで別注可能。

小屋から見る太平洋は切り絵のようでかなり贅沢な空間となっている。波音と潮の香りの海風が最高に気持ちいい。

これからの夏の間はもずくや若布、鮑をとる為に潜ると言っていた。すべての漁で穫っていい魚介の時期は決められていて特に鮑は1日1時間半しか穫ってはいけないらしい。実際の海女さんの服は昔からある白い衣裳じゃなくて今は黒いウエットスーツで50秒間素潜りで「磯ノミ」を使って鮑やサザエを獲ると言っていた。

地元でよく獲れるひおうぎ貝は帆立貝よりも柔らかい。的矢の牡蠣もかなり大きく育っている。サザエも新鮮で身が肥えてパンパン。大アサリはかなり大きなサイズのものをわざわざ選んでくれる。海女さんの話が面白過ぎてお酒が進みまくる。地元で獲れたものをシンプルに炭火で焼いていただくだけなのに最高に贅沢な感じがする。一夜干しの鯵も表面がカリカリで身はジューシー。

柔らかな焼き餅が入った清し汁と雲丹ご飯でフィニッシュ。最後は清し汁をご飯にかけて頂くのがこちら流らしい。

雲丹がたっぷり入った磯の香のいい雲丹ご飯で〆。このご飯がおいし過ぎて2回お代わりをする。最後は清し汁を入れて茶漬けにしていただくのがこちら流とのこと。食後は店の裏山の遊歩道を散策。マイナスイオンを体中に吸収してバスに乗って帰阪する。伊勢駅からバスで30分。鳥羽駅からは10分くらい。。何度来てもいいところです。。。

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前回のかまどはこちら

三重県鳥羽市相差町1238

相差かまど海鮮・魚介 / 志摩赤崎)

昼総合点★★★☆☆ 3.5

その他料理和食 東海地区

母や

柴崎コウも使っている(らしい)炊飯土鍋「かまどさん」で一躍有名になった窯元の長谷園に営業用の食器を購入するため大阪から1時間半かけて伊賀上野まで。名阪国道を壬生野ICで下り、10分以上かかる辺鄙な場所にあるのに到着したら近畿各地から「かまどさん」や土鍋でできた蒸し器などを買うお客でえらいいっぱいの大賑わい。。 器の展示室も10年前は1つしかなかったが今はギャラリー含めて4つもある。この時代にこの商売で繁盛しているというのはまさに奇跡的。それぞれの商品が用の美というか使って美しい作品ばかりでこの数年から京都の一流料亭からの引き合いが殺到し今や東京の支店含め通販などでも大人気で土鍋バブルをおこしているような様相。 noborikama.jpg 来たついでに登り窯も見学して、お楽しみの食事は一日2組限定要予約の「母や」にていただいた。綺麗に掃き清められた庭はまさにお客様をお迎えするにふさわしい美しさ。しかしながら凛としたたたずまいを作っておられることに驚きを感じる。 omiseshoumen.jpg 庭や古民家をいかしたお店はしっとりとして田舎のおばちゃんの家に帰って来たよう。しかしながら掛け軸や屏風含めて意匠にもセンス良くこだわられていて上質な空間をあざとさを出さずに作られている。 senzai.JPG なんとこの建物築200年。元はオーナーのお住まいだったらしくこうやって料理店で使えば朽ちないのかとひとりごちする。 omoyazensai.JPG お店の方と世間話をしてしばらくすると出てきたお昼のコースは大きな伊賀焼きの大皿に盛られた前菜。 最近禁酒しているのでお酒が飲めないのがなんとももったいなく感じてしまった。素材感も十分ありしかしながら家庭料理とは完全に内容を隔した仕事ぶりが一目でわかる。これを見て料理人の腕とセンスの良さが十分にわかった。 sumo-ku.JPG 〆サバを燻製にしたものにくるみを射こんだものはもう日本酒が欲しくてたまらん禁断症状が出るくらい ナイスなできでほぼよだれものである。なんとも言えない塩加減とくるみの脂加減、強めの温薫の加減など思わずウンマ~と反射的に言ってしまう。ホントによく出来ている。。その横が鮭のはらすを燻したものでこれも口に入れると脂が染み出て鮭の味も凝縮されていてなんともいえん滋味の深さを感じる。これは掟破りの鉄板の美味しさ。。 misoduke.JPG その横は卵黄の味噌漬けでこれは日本料理でよくある仕事だが丁寧な仕事ぶりがよくわかる一品。 sirotumekusatorennkonn.JPG 海老と金時草の黄身酢掛けはあっさりした加減で夏野菜の金時草の独特のぬめり具合は体にいかにもよさそうな感じがした。蓮根の酒盗和えもただ和えているだけではなくきっちりと下ごしらえしているのがよくわかる。そのほかに小芋を拍子に切ってさっとゆがいて梅肉と和えたものもかなり旨かった。。小芋ってホントはこんな味がするんやと目覚めさせられる。イチジクの酢味噌添えも秀逸。栗をじか焼きして4つに割って出されていたのもかなり旨かった。。やっぱ料理は素材だなと納得。。ここまで酒のあてが続くと飲めないことがほんまマジでお茶でいただくのが苦しくなる。。。。 nimono.JPG 続いて蓋物はゴマ豆腐と冬瓜と秋ナスの焚いたものでまさに出会いもの。の中には干し貝柱。。。深みのあるしんみりとした加減はかなりの腕前。。 meinomoya.JPG メインディッシュは伊賀豚三枚肉の蒸し物。。カロリー制限しているため豚肉は遠慮させていただいたが キャベツを始めプチトマト、肉厚の椎茸はブッチリした歯触りで鶏肉のよう、モロッコいんげんも蒸し料理にぴったり。こりゃあなんぼでも入っていきそうって感じだった。 kinokogohan.JPG 締めは「かまどさん」で炊いたキノコご飯で遠赤外線効果のためふっくらつやつやでお焦げも旨すぎる。。。キノコからええ感じのエキスというか出汁が出まくってかなりいい感じとなっている。 tukemonoomoya.JPG 香の物も長芋やウズラの卵、赤と黄色のピーマンのぬか漬けなど遊びも効いていて唸りまくり・・・ deserukuri.JPG デセールは渋皮煮で丁寧な仕事ぶりに脱帽。。旨いとかまずいというレヴェルではなくただ感動しました。次回はディナーでいただこうと思った。 「長谷園 なが谷 母や」 三重県伊賀市丸柱569 0595-44-1511(予約制)

なが谷 母や割烹・小料理 / 伊賀市その他)

和食 東海地区

あまや 昨日の続き

伊勢海老の写真です。 小さめだけど足の先まで身がびっしり 赤いのは卵 本当に美味しかった 身を取り出して食べ終わった殻をしゃぶりながら 日本酒を2合飲みました(笑 113255356325157[1].jpg

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