淀川キリスト教病院に行った帰りに受付のお姉さん超お薦めの表記の店を訪問。昼休みに一緒に行こうと言われたが時間がなかったので11時過ぎに一人で訪問する。
場所は新大阪駅の東側の崇禅寺駅よりのところ。近くには有名なつけ麺屋もあった。
界隈では手打ち麺のラーメンで有名らしい。
店内は4人掛けのテーブル席が2つとカウンター席が6席のみ。11時過ぎだったので多分一番乗り。ご夫婦で切り盛りをされている感じ。
メニューは塩と醤油の2種類のみ。今回は「手打ちらあめんの塩」700円のデフォルトと昆布ご飯150円を注文する。
5分くらいで着丼。ビジュアルはシンプルでかなり美しい。 スープは薄くで透明感があり、摩周湖かバイカル湖を思わせる。スープの中をスキューバーダイビングしてみたい気になる。
トッピングは肉の味がしっかりするチャーシュー2枚と分厚目の柔らかく炊き込まれたメンマ2切、笹切りにされた白髪ねぎと青ねぎのみ。
スープは見た目通りあっさりしたもの。大分県産地鶏の丸鶏にモミジ、鶏ガラ、香味野菜から採った動物系に昆布、イリコ、サバ、うるめ、マグロから採った魚介系をブレンドしたものを塩ダレを合わせたもの。表面には香味油がキラキラ光る。
味の輪郭はしっかりかつコクがあるもので深みもありとても滋味深い。和食のお吸い物に鴨や鶏肉の動物性の食材を入れたときのような味わい。
旨みのパンチも素直にあるがとても上品である。一言で言えばとてもバランスのいい穏やかな深い味わい。臭みや雑味、塩気の尖りは全くない。52才の身体に沁み渡る印象深い味わい。
そのスープに合わせているのが全粒粉を含む3種類小麦粉をブレンドしたものをを手ごね、熟成、足踏み、手伸ばし、手切りと完全手打ちで作られた麺。
客はこの麺を目当てに遠方から訪問する。自家製感たっぷりの平打ちの手揉みによる縮れのある太麺は食べ応え満点。加水率は食感から42%と推察する。
モチモチして弾力もあり手打ちうどんを思わせるようなコシがあるのにビックリ。小麦の味もしっかりと感じられて食べ応えもある。
スープを作るだけでも大変なのにさらに自家製麺にこだわる。しかも機械を一切使わず完全手作りというマニアックさ。スープとの相性も申し分なく、味わいの濃さを考えるとその価値は充分にあると思うが人的コストが心配である。
こちらのお店ではスープ切れではなく麺切れを起こしてしまうらしい。
昆布飯はスープで使用した昆布を細かく刻んで出汁で煮詰めた物をご飯に載せたものであっさりしてとても美味しくラーメンの味を壊さないものに仕上がっている。来週は醤油ラーメン食べに行きます。
大阪市東淀川区東中島1-21-2
TEL:06-6323-6628
営業時間:11:30~14:00 / 18:00~21:00 / 土日祝11:30~15:00
定休日:月
手打ち麺 やす田 (ラーメン / 新大阪駅、崇禅寺駅、東淀川駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5