12月に入りオフィスで新年の事業の計画を立てているとあっという間に時間が経ってしまう。。地元の銭湯で身体を温めて頭をすっきりさせて表記のレストランでお一人様晩ご飯。。
南海岸里玉出の玉出側出口と阪堺電車玉出東の間にある。人通りも少なくくらい夜道にポツンと薄暗い明かりを灯している。
店内は昭和の空気がとてもゆったりと流れていていつも癒される。大きな音を鳴らすダイヤル式の黒電話や真っ赤な栓抜きのついた瓶のコカコーラの冷蔵庫。「瓶のコカコーラは最近飲んだことないな」と思いながらぼんやりと時間の経つのを楽しむ。
そういやこの前に新世界の立ち飲みで一緒になったおじさんが目をつぶってひたすら数を数えてるのを10分くらい黙って見てたんだけどつい気になって「何してるんですか」と聞いたら「心臓の音をかぞえてんねん!」とのお答え。「忘れるから話しかけんといて」と言われ黙ってしまった記憶がある。
そんなことはどっちでもいい話で、お店はとっても昭和なんだけど店内はしっかり掃除がされてあって古いけど清潔でピカピカ。「黒電話久しぶりに見ました。渋いですね」と奥さんに声をかけると「この電話頑丈で強いから使いやすいのよ」とのこと。。
昼間は地元の常連客で賑わい、出前もやっているので大忙し。年配の客が多いのも特色。この店の名物はポークチャップとカツカレー。カレーは黄土色でとろみたっぷりの今はお目にかかれないビジュアル。たぶん昔ながらの小麦粉とカレー粉を炒めて作っているのであろう。見た目より辛いんだけどそれだけで嬉しくなる。
焼き御飯というもんがあったり海老クリームコロッケやスパゲッティミートボール、サンドウヰッチなるものもある。昼に豚カツを食べたので今宵はハンバーグとライスとアサヒビール(この店では大瓶)を頂く。
銀皿にナイフとフォークでいただくしつらえ。ハンバーグソースの粘度が異常に高い。普通のミンチ肉と生の玉ねぎのシャリシャリした食感が特徴。肉汁とかの概念は全くない。というかこの店ではそんなものは必要ではない。丁寧に歴史を重ねた店だけが持つ気高いレストランの神様がこの店には確実に存在する。
食べログとかで好きなコメントをする輩がいるがこの店のハンバーグはまさにこの店でしかあり得ない。。例えたら高校生が彼氏のために初めてお弁当を作ったおかずのハンバーグみたいな感じかな。美味しさとか味よりも右脳を刺激するものがこの一皿にある。。
大阪市西成区玉出東2-2-26
06-6651-1669
11:00~21:30