川勝 4月【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉大社】

久しぶりに鰻が食べたくて住吉大社横にある表記の店を訪問。この辺りは老舗飲食店が多く関西焼き鰻店のいづもやさんも創業60年を超える地元に根ざした名店。

こちらのお店も創業昭和28年。高齢のご主人が2代目と聞いたことがある。お店はカウンタ−5席と4人掛けテーブルが2つのみ。

肝吸いのついたうな重の上が1200円、特が1600円、特上が2000円となっている。この日は真ん中の特を所望する。鰻は三重産の小振りのものを使用。背開きにして蒸し上げてからしっかりと焼き込む。

さっぱりとした丸みのあるタレが蒸した鰻とよく合う。あっさりしていて口溶け感もあって鰻の旨味が咥内に広がり力がみなぎって来る気がする。

サイドメニューの肝焼き200円も一緒にいただく。死んだ父が好きで一緒によく食べたことを思い出しながら鰻の肝のほろ苦さが美味しいと思う年齢になった事を実感。

店は住吉大社の北側に沿った西行きの一方通行の道路上なのでかなり判りにくい。茶蕎麦の入った肝吸いも秀逸。価格も6年間値上げされておらずビジネス街のほぼ半額で提供されている。

30年前はご主人のお母さんがいらっしゃっかわいがって頂いた記憶がある。。そんな事を懐かしみながら桜散る住吉大社を抜けて帰る。

大阪市住吉区住吉2-4-14
定休日:土曜日

大阪市 住吉大阪市 住吉大社

すし寛4月【大阪市 動物園前】

気心の知れた友人との利用ではヘビーユースする西成の飛田にある老舗大衆寿司店。最近は私のブログを見て訪問する方も多くお店からも読者さんからもお礼をよく言われる。一度訪問した人は皆好きになる家族経営の人情寿司店。その時期ならではの上質な旬の魚を財布に優しい価格で頂ける。

最初に日本酒と一緒に山城産の筍を炊いたものを頂く。

旬の赤貝はヒモ部分がコリコリでとても美味しい。好物の湯がいた肝(腸)部分は分葱と一緒に酢味噌でいただく。最近肝を一緒に出して頂ける店は少ないので嬉しい。

こちらのお店でいつも頂くミンク鯨のウネス部分。品薄でどこにでもあるものではなく、こちらのお店では昔からのお付き合いの店で最も上質なものを購入して酒蒸しにされる。品のいい脂肪分は旨味たっぷりで純米酒と最高のマリアージュを見せる。今日は尾の身もいいのが入っているという事で盛り合わせにして頂く。こちらは調査捕鯨のナガスクジラでビックリするくらいの旨味と口の中で溶けるような舌触りが特徴。臭みや癖は全くない・・・

魚の煮付けが食べたくて「のどぐろ」か「黒メバル」か「カサゴ」か「キンキ」かと迷っていたらご主人が五島列島で獲れた28kgのクエが少しだけ残っているので酒蒸しでいかがですかと奨めていただいたのでほなお願いしますと答える。和歌山を中心に出回っているほとんどのクエは養殖なんだけど今回供されたビックサイズの天然クエは弾力ある身とプリプリのゼラチン質の皮部分全体が甘い脂に覆われていて河豚を超える旨味が咥内で暴れまくる。顔の部分や唇の特別美味しい部位も入れてくれたのでしゃべる事もなくしゃぶり付きまくる。

クエが美味し過ぎてお酒を飲み過ぎお腹いっぱいになる。最後は北海道の雲丹を胡瓜巻の上に乗せたもので〆。これはメニューにない特別仕様だけど「ぺろぺろ」を見たといえば作って頂けます。

*横に座られたお年寄りの女性客が私の事を気に入ったらしく休まずに話しかけて来られる。話を聞くと大正11年生まれの95才でこの近くに住んでいる此方の店の常連さん。昔は町一番のべっぴんだったらしい(本人が言ってました)「私の息子は桂ざこばといいまんねん・・・」らしいです。鰻の蒲焼きをムシャムシャ食べながら熱燗を飲みまくりの健啖婆さんにびっくり。。。。帰り際に「兄さん!ご馳走するで」といわれたが丁寧にお断りしお気持ちだけ頂いて店を出る。

過去のすし寛はこちら
大阪市西成区太子1-15-2
06-6641-6654
16:30〜24:00
月休

大阪市 動物園前 寿司

鎗屋町134【大阪市 谷町四丁目】

2月に訪問したときにピザと前菜のおいしさに感動する。急に食べたくなって週末に予約して再訪。場所は谷町4丁目駅3番出口から徒歩3分。このあたりは同じ競合業態の店がたくさんある激戦区。

広い間口のお店はカジュアルな感じでとても入りやすい。扉を開けると大きな日本製の銅で出来たピザ釜が鎮座。オーナーシェフの竹中氏はフレンチ出身で某高級ホテルでは前菜の魔術師と言われていた伝説の方。その方が心機一転ナポリピザの店をするためにナポリのイスキア島等での修行を重ねられたと聞き及ぶ。

突き出し250円はカンパチと新筍のカルパッチョ。よくある取り合わせだけどドレッシングの美味しさが突き抜けている。

前菜盛り合わせ3種盛900円は実際は4種盛り込まれる。酢の効かせ方が抜群の鰯のマリネは骨まで柔らか。上質な野菜のシチリア風カポナータは酢と砂糖を入れないフレンチ風。自家製ピクルスも加減がいい。カプレーゼのトマトはアメーラを使用。どれもエッジが効いた味付けでボリュームもたっぷり。これだけでも大満足。

ワインはアメリカのシャルドネを所望する。厳選されたワインの値付けも良心的で遠慮なくガブガブいただける。

熊本産のそら豆をピザ釜で焼いたもの280円にオリーブオイルとリコッタチーズをつけて頂く。これはワインがすすみまくる・・・・

山口県産のスルメイカと葡萄のサラダ480円はドレッシングが秀逸。レモンを搾ると味わいが変化。。これはフレンチの技法。。

愛媛産のれそれとコゴミ、若牛蒡の天ぷら580円。のれそれを天ぷらで頂くのは初めて。揚げてもぬるぬるした食感が残って面白い。どれもが春を感じさせる。。。

淡路牛のステーキは100gで1300円。丸焼きにした玉ねぎとともに供される。火入れも完璧でフレンチの技法で作る甘酸っぱいソースと相性抜群。どの料理も界隈のイタリアンとは一線を画す美味しさ、しかも値付けが優しいのが嬉しい。

ピザはすべて1300円。前回いただいたマルゲリータもかなり良かったが今回は甘唐辛子と辛口サラミの入ったものを所望する。

サイズは27㎝でボリュームたっぷり。薪窯ならではのしっかりと水分の飛んだパリパリした味わいとモッチリ感。ビジュアルも美しくてソースも軽くて文句なし。。お腹いっぱいで全部食べれなかったけどアルミホイルに包んでもって帰るようにして頂く。ちょっとした気遣いが嬉しい。食事もおいしくてシェフの奥さんを中心にしたスタッフの接遇もとてもいい。

ランチタイムはピザとサラダとドリンクがついて850円。。。安いね・・・  

自宅マンションの桜が満開。帰ってから一人で花見酒。。

過去の鎗屋町135はこちら

大阪市中央区鎗屋町1-3-4
電話: 06-6941-1008
営業時間: 11:30~14:30 17:00~23:00

大阪市 谷町四丁目 イタリアン