大阪市

点心工房 九龍 6月【大阪市 田辺】

東住吉にあるお気に入りの表記の飲茶専門店を訪問。東住吉区役所を北に100mくらい行った場所に位置する。点心だけでなく上品な香港系の広東料理も提供される。高級ホテル以外で本格的な点心をカジュアルにいただける稀有なお店。辻調理師学校で20年間教員をされていた方と福臨門出身の点心師の2人で切り盛り。このブログの読者様も訪問され常連になられている方がいらっしゃると店の方から聞き及ぶ。

この日は友人と一緒に夜のお任せコース5500円を所望する。

サッポロの赤星ビールで乾杯。前菜は辛味の中に旨味のある四川風牛肉炒め、さっぱり定番の押し豆腐の和え物、しっとり柔らか食感の蒸し鶏酒粕漬けのねぎソースからスタート。

続いての蒸し料理は新生姜の餃子、ほろ苦の菊菜の餃子、おなじみの蝦餃(ハーガウ)は海老蒸し餃子でコリコリ食感。どれも記憶に残る美味しさなり。

メロンの蒸しスープは驚く美味しさ。深みと透明感のある唯一無二の味わい。仕込みに時間がかかっていることがわかる逸品。

豚バラ肉の南高梅蒸しは甘くて酸っぱいソースと豚肉の相性がとてもいい。あしらえは加賀野菜の金時草。

広東風エビチリソースは大きな唐辛子が目を引く。見た目よりも優しい穏やかな味わい。胡桃とねぎとブロッコリーの組み合わせの妙も素敵。芋焼酎の伊佐美のロックと合わせていただく。

ほろ苦い蕗の春巻き。。間違いなく美味しいことが見ただけでわかる。

いか焼売にんにく醤油はコリコリ食感で一口いただくとイカの旨味が口いっぱいに広がる。

締めはワンタン麺。つるつる食感で誰もが大好きな味。

粽は豚肉、椎茸、栗。杏などが入る。もち米の美味しさに感動。

桃とジャスミンのプリンとココナッツ団子でフィニッシュ。最後まで隙のない丁寧な料理が続きました。人気店なので早めの予約がオススメです。

過去の九龍はこちら

大阪市東住吉区田辺4丁目1-27
06-6654-7718

大阪市 田辺 中華料理

大西亭 6月【大阪市 野田/玉川】

1995年創業の表記の元祖ガッツリ系本格フレンチビストロを友人と訪問。「バリュー&ボリューム」の新時代を拓いた有名な店で上品かつ力強い料理の数々にいつも圧倒される。店は阪神電車の野田駅から徒歩5分の住宅街にある奥まった古い長屋の1件をリノベーションしたもの。

店内は厨房の見えるカウンターと4人掛けのテーブル席が一つ。調理からサービスまで全て大西シェフのワンオペ。食事は6500円のコースのみで主菜の種類によって料金が変わる。支払いは現金のみなので注意が必要。

店のファザードはとてもおしゃれでいい雰囲気を醸し出している。

アミューズはレーズンパンとカマンベールチーズとサラミワインの品そろえはブルゴーニュを始めかなり多く値付けはかなり良心的。前菜は普通盛りか大盛り(+1000円)かを選んでそれと数種類のメインディッシュを選ぶプリフィクスのスタイル。

前菜はシャンパンとともにしっかりと酸味を効かせたニシンの塩漬けが皿の中央に鎮座。ふわふわ食感でいい脂ののった北海道産7キロサイズのキングサーモンのパートフリックは食べ応え満点。その他にスプーンに盛り込まれたかぼちゃムースとフォワグラはとても濃厚。付け合わせのラタツゥーユ、野菜サラダ、クスクスもとても美味しい。この一皿をいただいただけでお腹いっぱいになる。

パケットの提供スタイルも豪速球。パリパリ、もちもち食感でとても美味しい。
ロイヤルホテル出身の大西シェフはコンベクションオーブンは一切使わずフライパンだけで火入れはいまだに手の感触と串を差し込んで唇に当てる方法のみで測っておられるのに敬服する。一品ずつ仕上げるので提供時間はかかるけどワインをゆっくり飲みながら待てば問題なし。

主菜は丹波黒鶏とオマール海老のパートブリックを所望する。ほぐしたオマールを鶏肉と一緒に春巻の皮のようなもので巻き込んで焼いたもの。下に敷かれているのは玉子と粒マスタードとオリーブオイルと香味野菜で作ったソース。かなり美味しく大口でむしゃむしゃいただく。でもスーパーボリュームなのでたいらげるのにかなり苦労をした。

友人は滋賀木下牛(近江牛)のフィレステーキ(+5000円)を所望。半分しかたべれなかったので残りは持ち帰り。

食後酒はマールブランデーを所望。たくさん種類はあるんだけど、どれも1600円という良心価格。

チーズ盛り合わせは手前の山羊が酸味が微かにありとても美味しい。

デザートはスパーフードのパッションフルーツにバニラアイスを添えたもの。最後までボリューム満点。今回もお腹がはちきれそうになりながら店を出る。。定期的に訪問したいお店です。

過去の大西亭はこちら

大阪市福島区鷺洲1-9-18
06-6451-0740
定休日・月曜、第3日曜
営業時間・12:00~13:30、18:00~21:00

大阪市 野田/玉川 フレンチ

稲家 6月【大阪市 梅田/JR大阪】

年間予約している北新地の表記の和食店を友人と訪問。北新地駅11-23出口から徒歩1分、ステーキロンの裏側の北新地プレイスというグルメビルの7階に位置する。お店はカウンター8席のみ。

18時一斉スタートで20時15分には食事が終了となるようにされている。2回転目は21時スタート。メニューはおまかせコース 19800円(税・サ別)のみでお酒を入れて支払いはだいたい3万円くらいになる高級店。

場所柄ホステスさんとの同伴客が多い。この日も老舗クラブのママが偶然隣に座る。三宮のミシュラン和食店「植むら」で修行をされた向井理に似た店主が作る素材感を活かした喰い味のある料理が口によく合う。

店主ご挨拶のあと一斉に食事スタート。とうもろこしの玉じめに醤油を塗って焼いたとうもろこしを乗せたもの。。醤油の焦げた香りととうもろこしの食感の異なりも面白く、独特の旨味と甘みが乾いた胃を刺激する。

煮物椀は炭火で炙った高級魚のヤイトハタとカブラ、あしらえに金時草というシンプルなもの。魚の脂が汁に溶けてえもいえぬ美味しさ。

向付は明石産の伝助穴子の表面を炭焼きにしたもの。脂たっぷりで旨味が放物線状に口の中に広がる。池西剛の皿も窯変が美しくシンプルな盛り付けによく映える。

茄子と鯨さえずりは鯨の脂が深くてとてもいい。純米大吟醸との相性抜群。

焼き魚は楓の平皿で供される。金目鯛の若狭焼きとクラゲ酢の物。身の脂はしっかり残して皮目はパリパリ火入れ。

酒肴盛りは水茄子の辛子漬け、焼きアスパラガスと炙ったバチコ、白芋茎胡麻和え。

この日いただいたお酒。口説き上手のこのジャケットはこちらの店のオリジナルバージョン。

この時期だけのスペシャリティの「鮑コロッケ」。柔らかく炊いた鮑と肝を練りこんだベシャメルソースがかなり美味しい。完成度がかなり高い逸品。

河内鴨を使ったつくねと九条ネギ。ふわふわ食感でみんな大好きな味わい。

鴨団子の出汁で一口ラーメンが供される。

食事は最初に蒸らしていない炊きたてのアルデンテ白ご飯が一文字で供される。続いて長野天竜川の鮎を焼いたものと揚げたものを合わせてて万願寺唐辛子と混ぜたご飯。最後に作りたての牛しぐれ煮ご飯と続く。

甘味は新生姜のシャーベットに宮崎マンゴーのペーストを乗せたもの。接遇も丁寧で美味しくて楽しくて今回もいい時間を過ごすことができました。。

帰りはすぐ近くのバー瀧のカンカン(高濃度のジントニック)を昭和のジュークボックスのレコードと一緒に楽しんでから帰宅する。

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-317

大阪市 梅田/JR大阪 和食ラーメン