カテゴリー:和食

四季旬菜 むら田 3月【大阪市 十三】

十三にある表記の和食店を訪問。魚料理のレベルの高さでは界隈で有名で十三ではナンバーワンとの声をよく聞く。割烹料理のレベルのものを居酒屋価格で提供されているのも人気の秘訣。コスパが素晴らしくていつも会計の際びっくりする。

駅の東口を出て最近新しくできた飲食店を横目で見ながら商店街を抜けたところの道路沿いに位置する。毎日早朝に木津市場で仕入れる色々な魚をはじめ、多彩な旬の食材を積極的に使用することで常に満席が続く人気店。

店は4人掛けテーブルが4つと奥にはカウンター席7つ。お店の接遇は全て女将さんが担当。優しくて朗らかな性格に癒される。料理の説明もとても丁寧にしていただける。うって変わって身長195センチのご主人は料理のみを黙々と担当。普段は全く喋らない・・・・まさに昭和の職人という雰囲気を纏う。。

ドリンクを注文したら最初にお通しが出る。季節によって器や内容が変わる。この日は2段の箱に入って1段目は自家製ホタルイカの沖漬け、炊いた大根の天ぷら、切り干し大根の炒め、干す前の雑魚は高知産、枝豆。2段目が自家製の半熟豆腐、フルーツトマト、雑魚など。。これが350円での提供ということにびっくり。

お造り盛り合わせ880円は初めていただくドチサメという名前の鮫。癖や臭いは全くない上品な白身のような味わい。あとはしっかりした切りつけのヒラマサのお腹部分とシマアジ。

ホタルイカと新筍の天ぷら770円。どちらも旬を迎える味わいでお酒が進みまくる。あしらえの山菜の香りもとてもいい。

徳島産の蓮根と明太子、チーズのはさみ揚げ550円。

おじさん煮付け880円は驚くくらいの美味しさ。ヒゲのあるヒメジ科の魚でこちらのお店の名物。刺身でも魚自体に味があってとても美味しい。しんみりとした味のつけ方が秀逸。あしらえの牛蒡と新筍、豆腐もいい。

佐賀県産の極太のホワイトアスパラガス釜揚げ660円。。自家製の卵黄で作る温かいタルタルソースをつけていただく。。

帰りにドチザメと目が合う。。この日はメニューに北海道産のセコガニや三重産のセル牡蠣、特大のエビフライなどもあってどれも食指の動くものばかり。いつ訪問しても珍しい魚や野菜が満載で注文に悩むこと必至。。小さなお店なので予約必須と早めの時間の訪問がオススメです。

過去のむら田はこちら

大阪市淀川区十三東1−17−17
17時〜23時の夜のみ営業。
06–6770−9777

大阪市 十三 和食居酒屋

料理屋 稲家 3月【大阪市 梅田/JR大阪】

北新地にある表記の和食店を訪問。オープンしてからほぼ毎月伺うお店。永楽通りのステーキロンのある「纐纈」「ぬま田」「TOMONO」などが入店する北新地プレイスビルの7階に位置する。

今年35歳のご主人は神戸のミシュラン店の「植むら」で6年間修行をされて新地に進出。お店はカウンター8席のみでご主人と若い調理師さん2名とソムリエの女性で切り盛り。。

18時と21時の2回転制。料理はコース18000円(税サービス別)のみ。飲んで食べて一人3万円くらい。事前に苦手な食材があれば配慮していただける。

最初に麦焼酎のソーダ割りに皮を外したレモンを添えたものを所望。一斉スタートの料理の扉は細かく刻んだ春キャベツと旬の蛤に湯葉の餡を掛けたほっこりする一品。

日本酒の品揃えも多く、江戸切子の酒器でいただく趣向。

高級酒の飲み比べも楽しめる。

続いては炭火で火入れした平貝とうるい、蕾菜、三度豆、一寸豆、うど、菜の花、こごみなどの春の山菜の盛り合わせ。

煮物椀は新玉ねぎとコシアブラと30kgのヤイトハタを炭火で火入れしたもの。出汁は強めでヤイトハタの脂が汁に溶けていい味わいとなる。

金目鯛の皮を炙ったものは鬼おろしを添えて。黄交耻の綺麗な器に盛り込まれる。

青森の田酒は食中酒にぴったり。お酒らしいお酒で口に合う。

脂乗りまくりの大きな太刀魚はタレ焼きで供される。日本酒との相性もぴったり。

北海道のメヌケと今年初めての福岡合馬の筍の揚げ物。刻んだ蕗が入った餡掛けで供される。

サヨリとノビル。酢ゼリーが掛かる。

カウンター内の銅鍋で静岡産の雉を軽く煮込む。あしらえは「どんこ椎茸」と白ネギ。。雉はパサつき感mなく、黄色い脂身が甘くてとても美味しい。

食事は揚げた白魚を乗せたご飯のプレゼンテーション。

白魚ご飯がを蒸している間に兵庫産の銀シャリをアルデンテで一口。

続いて白魚ご飯にからすみを乗せたものが供される。

続いて雉鍋の出汁を使った雑炊も一口。

最後は名物のしぐれ煮丼でフィニッシュ。

デザートは酒粕プリン・・・独特の苦味とクセが残念。周りの客は「最高!」と言って食べていた。。この日は飲み屋さんのママとホステスさんと客2名と相伴で食事中ずっと大きな声でそのママが下ネタ含め喋りまくるのに閉口。。飲食店経営はなかなか難しいね・・・

過去の稲家はこちら

大阪市北区曽根崎新地1丁目10番2号
06-6341-3177

大阪市 梅田/JR大阪 和食

米増 3月【大阪市 福島】

毎月訪問する福島のミシュラン和食店。現在大阪で最も予約の取りにくいお店と言われている超人気店。かが万や本湖月で修行されたご主人の茶味溢れた正攻法の料理がとても口によく合う。現在は午後と夜の2回転で年内は予約でいっぱいとのこと。

8席のカウンターのみでこの日はコース18000円(税・サ別)で提供。食材によって変わることがある。ご主人と着物姿の奥様ときちんと教育された調理師の方が3名の総員5名で切り盛り。

料理の写真は掲載不可なので忘備録として献立のみ。

・大きな蛤を盃に見立てて白酒が青竹の器で銘々に供される。桃の花びらと一緒に。

・よもぎ豆腐 揚げた土筆 旨出汁
 ご主人が川辺で摘んで来られた蓬とのこと。市販パウダーとは違い独特の苦みや香りがとてもいい。

・愛知産の本みる貝の肝ソース 蕗の御浸し
 みる貝の色々な部位を食べ比べ。ソースも柔らかくてかなり美味しい。

・桑名産の蛤真薯の澄まし仕立て 南淡路の菜種
 昆布と鰹出汁に蛤のスープを加えたもの。塩味は抑えめだけど味わい深い。

・明石産の鯛とハリイカ 鯛皮湯引き 生湯葉
 両方とも1日熟成させたもの。松江の蛤の器

・すさみ産のケンケン鰹(私は蒸し鮑に変更)

・坊勢の雌の渡り蟹を生のまま身と内子と味噌に分けて1日醤油漬けしたもの
 それを茶碗蒸しの上にかけていただくという趣向。これは悶絶級の美味しさ。

・坊勢の3キロオーバーのマナガツオの味噌漬け。南淡路の玉ねぎのステーキ添え
 これも圧巻の美味しさ。。
 
・福井産そば粉を使った手打ちの蕎麦 蕗のとうのかき揚げ添え
 細打ちで香りも良くてつゆの味も完璧。。ここまでするか・・・というくらいの完成度にびっくり。

・徳島産の肉厚の白甘鯛を炭火で火入れしてスープ仕立てにしたもの。白ネギと塩抜きした梅干しが添えられる
 これも素材、味付け含めて完璧な逸品。

・食事は釜炊きの白ご飯。お供は蛤と生姜のしぐれ煮、一寸豆の素揚げ、生のり。漬物と田舎味噌汁

・茨木産のイチゴとヨーグルト。
 これも店主が農園に行って熟しているものを採ってきたとのこと

・干した桃の身が入った自家製のういろうと薄茶。

桃はこんな感じ。いつもながら大満足のいい時間を過ごすことができる。ご夫婦でお見送りいただいて帰宅。

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