ずっと昔に法善寺横丁にあった老舗天ぷら店。火災の後に千日前に移転。 息子さんがモダンな店構えにして繁盛中。皮張りの社長椅子のようなダイニングチェアは最初は違和感があったが最近はもう慣れた。 コスパはいまいちと思うが外国人の客や女性客も多くお金をかけてゆっくりと過ごすのであれば堪能できると思う。今回は一番安い天ぷらコース5000円を所望する 前菜の盛り合わせは出汁巻き卵に茶豆、山芋の青さ海苔掛け、きずしなど酒肴いろいろの盛り合わせ。 法善寺で先代がやっていたときに氷の天ぷらを客から所望され揚げたという話を若いころに聞き及んだことがある。 この店カウンターではなく厨房で揚げた天ぷらをテーブル席まで持ってくるやり方。 最初はたらの芽とこごみ。。。まさに早春。。。苦みが体に良さそう。。取り皿に天紙ではなく油切れのために銀の皿に盛りつけられる。続いてふきのとうと百合根。。。どちらも大好物。。。 海老は車エビとしらさ海老この店はしらさ海老にこだわりがあるようである。 コリコリはしないけど甘くて深くて旨い。。。。 こればかりあと10匹ぐらいいただきたい。。 白子の天ぷらはお椀に入って登場。。出汁の味と相まって美味。。クエの天ぷらと白魚の天ぷらはきめの細かい自家製の塩でいただく。。。 大ぶりのカキの天ぷら登場。。味も深く素材がまず良い。水分をうまく抜いているためにさっくりしている。 いい技術を持っていることもよくわかる逸品。天つゆは、衣とからむように葛でとろみをつけてありこのカキにはよく合った。 アンコウの天ぷらはアンキモが入ったポン酢でいただく。。日本酒に実に洋くあう取り合わせで本日一番の品かもしれない。。。これはいろいろてんぷら食べに行くけど初めての体験。 このお店のスペシャリティらしい大葉とウニとエビの叩いたものを合わせた天ぷら。。。ウニのミョウバンの匂いが気になったが日本酒にはぴったりであることは間違いない。 食事はお漬物の盛り合わせと雑炊。 場所は オトナのおもちゃ屋さんの隣。猥雑とした町並みの中、美味しい食事のお店が立ち並ぶ場所で自らのスタイルを確立した天ぷら店である。 大阪市中央区千日前2-3-17 電話:06-6633-6114/17時~23時
天ぷら牧 旧法善寺横丁 (天ぷら / 近鉄日本橋駅、日本橋駅、難波駅(南海))