福島の表記のお気に入り和食店を友人と訪問。福島駅から北に徒歩7分のなにわ筋沿いに位置する。開店以来ほぼ毎月伺っているけど毎回さまざまな新しい意匠があり、全く飽きることがない。
大阪屈指の予約困難店として有名で新規客は現在受け付けておられない。常連客でも次の予約は9月ごろと言っておられた。ミシュラン2つ星店だけどそれについてはあまり気にされていない。
大阪の「本湖月」や「かが万」等で修行をされた46歳になる温和な人柄の主人と奥さん、調理師学校を出た21歳の見習いスタッフさん3名トリオで切り盛り。
コース料理の値段は使用される食材によって変動。この日はずわい蟹が入るので33000円(税・サ別)とのこと。カウンター8席で17時半より一斉スタート。
最初に本日使用する蟹のプレゼンテーション。希少な香住産の1キロオーバーサイズ。新鮮ゆえ皿の上でも激しく動き回っていた。
店内は温かみのある茶味ある仕立ての中に適度な緊張感を感じる雰囲気か醸し出している。北新地にあるお店のように大きな声で話す客はほぼいない。
毎月変わるお店のしつらえも楽しみの一つ。細部に至るまでお客を楽しませようとする細やかな神経が行き届いている。この日の床の絵はご主人の小学生の娘さんが描いた油絵とのこと。蕾の椿は氷鉢にいけられる。
トイレの飾りも愛らしい。この日のメインは焼き蟹でご主人が目の前の炭で蟹の水分を程よく残しながら丁寧に焼き上げたものを若い調理師さんが流れ作業で皮を剥いて皿に盛り付ける。熱くて固い殻を包丁で剥き上げるのが大変そうだった。
料理の写真は掲載禁止なので忘備録のために献立のみ記します。
・蟹味噌雑炊に蟹の身をたっぷり乗せたもの
・鰤を蕪で挟んで熟れ寿司仕立てにしたもの
・すっぽんの煮物椀 卵豆腐
・たら白子ポン酢 蓮根
・漬けにした明石の鯛 九州産赤貝
・焼き蟹(3切)
・蟹身と蟹味噌の入ったスープ
・真鴨の焼き物 北海道百合根
・手打ち蕎麦
・白ごはんと韓国産鯖味噌煮 粕汁 香の物
・みかんのジュレとシャーベット
・能勢産の栗きんつばと薄茶
蟹が美味しすぎて日本酒をたくさんいただきました。
過去の米増はこちら
大阪市北区大淀南1-9-16