2017年04月

ティファニー

近江八幡にある老舗和菓子店「たねや」の工場と創業店、フラッグシップ店「ラ・コリーナ」をそれぞれ視察したあとは表記の店で夕食をいただく。滋賀を代表する肉料理店で2年前に近江八幡を訪問したときも予約したがそのときは超満席で断念。この日は1ヶ月前からカウンタ−席を確保。場所は近江八幡駅から徒歩3分。

お店の名前は1837年創業の某国ブランドジュエラーと同じだけど、こちらのお店も1896年という老舗店。お店の1階は精肉店で「カネ吉」と言う名で近江牛を全国に普及させたお店として知られる。今でも世間では「近江牛とは、カネ吉のことである」とも言われ宮内庁御用達店としても知られる。

近江八幡市周辺には近江牛の有名店が多いが比較的手軽な価格で楽しめる人気ナンバーワンのお店と聞き及ぶ。2階席はテーブルとカウンタ−で目の前で職人さんの仕事する姿が見える席が特等席らしい。3階席はしゃぶしゃぶやすき焼き専用の座敷と言っておられた。全体的には歴史を感じるレトロ感満載の昭和の内装。

近江牛フィレ肉の炙りや牛トロ寿司、ショルダーナックルの煮込みなどお店の名物を組み込んだコース料理もあるけど今回はステーキ一本でアラカルトで注文。

突き出しがローストポークとローストビーフ。みすぼらしい盛りつけだけどビックリするほど美味しかったのでローストビーフを別に所望する。

和風ローストビーフ1620円はモモ肉の赤身部分を使用。小さなサシが入っていてあっさりした甘い脂が口の中で溶けてあとから肉の旨味が口の中に広がる。

肉は近江牛の特撰ヘレを300gお願いしたけど「部厚過ぎてうまく焼けない」・・とシェフから小さな声で相談されたので150gを2枚頂く事にする。肉はサーロインとヘレ、ランプの極上、特選、最上級と分かれているがすべてA5ランクらしい。

肉が焼けるのを待つ間に近江牛のテールスープ864円を頂く。価格は総じて良心的。。接遇は地元の大学生が中心。観光客だけでなく地元の方々のメモリアルなファミリーの会食にもよく使われると言っていた。昼間はお得なランチコースもあると聞き及ぶ。

ワインは数種類お勧めいただいたが一押しのイタリア産のレアルマドリッド3500円を所望する。最も高額なものでも5400円くらいで値付けが良心的。。

若いコックさんの手さばきを見ながらワインとローストビーフをゆっくりと味わう。以前に私どもの飲食店で仕入れる但馬牛の飼育農家さんが「牛肉の美味しさって脂肪の多い少ないではないんです。牛肉は見た目でどうしても騙されやすくて、質のいい美味しい脂肪をつくるのは血統と餌と水と生育環境なんです」と言っていたのを思い出す。

塩こしょうで味つけされて出されたスレーキは表面はカリッと焼かれて中はとてもシルキーな舌触り。ヘレ肉だけど甘い脂も感じる。。1枚目は抹茶塩と岩塩で頂き、2枚目は山葵醤油、おろしポン酢で頂き味の変化を楽しむ。

口直しの野菜は別の調理場で処理されて小鉢で出てくる。これはどっちでもいいのでスルーする。

近江米のコシヒカリのおいしさにビックリ。全体的にあか抜けない感じだけど肉がうまいから問題なし。価格も大阪のホテルのほぼ半額。食後の胃もたれもないのも嬉しい。気取らず食べてお腹いっぱいになって帰阪する。

滋賀県近江八幡市鷹飼町558
TEL/0748-33-3055
営業時間/AM11:30~PM3:00、PM5:00~PM8:30(LO)
定休日/火曜日

レストランティファニーステーキ / 近江八幡駅

夜総合点★★★★ 4.0


カテゴリー 滋賀県, 鉄板焼, 洋食 |

ひさご寿し

休日に近江八幡にある現在デパ地下坪当たり売り上げ日本一の老舗和菓子店「たねや」の本社工場とフラッグシップ店を視察。その前に表記の店でランチタイム。市内ではナンバーワンの寿司店で滋賀県で有名な「徳山鮓」よりもこちらをお勧めされる方も多いと聞き及ぶ。近江八幡駅から徒歩10分。大きな店構えは会食を始め宴会、法事、仕出し等にも対応され、この日も法事客対応で店内バタバタ状態。

ランチタイムは握りやちらし寿司のお得なセットメニュー等があるけどこの日はカウンタ−で好きなものを好きなだけ頂く事にする。店内はテーブル、小上がり、座敷など使い方によって色々。。調理スタッフも沢山。。。

小柱のぬた和え。店内はかなり昭和な感じで創業53年とのこと。今では周りの寿司店はほとんど廃業されて唯一残っているのがこちらのお店と仰っておられた。

新物の鳥貝1500円をお勧めいただいたので造りで所望する。こちらでは琵琶湖で穫れるモロコなどの小魚や滋賀県の名産品の鮒寿司なども取り揃えており、お任せすれば色々と旬の地物食材を繕って頂けるようである。

お薦めの琵琶鱒の焼霜造り。サーモンピンクの身が美しい琵琶鱒はサケ科の琵琶湖固有種。山女の一種と言われる。流通量が少ないので別名「淡海の宝石」とのこと。さらっとした上質な脂が口の中で綺麗に溶ける。炙られた皮目も香ばしい。川魚特有の臭みも全くない上品な味わいにうっとりする。

握りは小鯛、煮蛤、蛸の足の先っぽ、徳島産の筍、出汁で炊いた新蕗など・・・甘めのシャリも好み。とてもいいお店です。。次回は夜にゆっくり訪問予定。

滋賀県近江八幡市桜宮町213-3
TEL 0748-33-1234
10:00~22:00

ひさご寿し寿司 / 近江八幡駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 滋賀県, 郷土料理, 寿司 |

桜富士山 (移転)

昨年6月に彗星のように住吉大社近くの辺鄙な路地を入った民家に開業した南インドカレー専門店が急遽移転との事。場所は南海本線粉浜駅から徒歩2分なんだけど前回同様に探さないと分からない場所である事は間違いない。

今後の大きな事業展開を見据えた仮店舗での営業でギャラリースペースを借りてカレー等を供されるとの事で早速訪問。

手作り暖簾に掛け軸が目印。民家を改装したギャラリーで外観からの店舗確認の判別はかなり難しい。

扉をあけると真っ白な店内。。シンプル過ぎて何もない、かっこいい空間に手作りの大きなテーブルが一つ。客は全員相席で食べる趣向。2階には子供連れも大丈夫な座敷も完備。

この日はオリジナルのカオマンガイのみの提供。マレーシア、インドネシア、シンガポールなど東南アジア全域で食べられているメニュー。チキンライスとか海南鶏飯(ハイナンチーファン)とも呼ばれる。これを「桜富士山」テイストに解釈して再構築。

店主のタマちゃんは本場(タイ)の作り方を人に習ってきちんと習得されたと聞き及ぶ。真ん中には五穀米を入れたバスマティライス。その横には店主の作るシグニチャーメニューの辛口のブラックペッパルチキンカレーと甘口のバターチキンカレー、生姜と葱の入った醤油とスイートチリが添えられ、湯がいた鶏肉を好みでつけて頂く趣向。

ご飯の上にはドライオレンジが添えられて砕いて混ぜて頂くと味わいも変化する。鶏肉の火入れも完璧でジャンクな感じは全くなく、フォトジェニックな上質なワンプレートに感動する。

それぞれを少しずつ頂いたあとはパクチーをちぎってカレーの残りや薬味等を皿の上でごちゃ混ぜにし、鶏肉を湯がいたスープもザブンと投入して頂くとダンジョンに入ったごとく味わいの変化に幻惑させられる。
めくるめく味の異なりが味蕾を刺激しながら、それぞれがうまく調和し、飲み込むのが惜しいと思いながらも喉にストンと落ちていく。

私が知りうるカオマンガイの中では比較対象出来るものがないくらいの突き抜けた美味しさがある。この商品だけでお店を出してもビジネスになると思うような逸品。。価格は1200円で詳しくはツイッターでチェックください。

食事の後は最近はまりまくっているwa-cofeeで林檎のタルトでティーブレイク。わざわざ温めて頂いたタルトと塩キャラメルの相性は完璧。。。昨日は人参のケーキ。。これもかなり良かった・・・

11:00〜19:00
週末(土・日)のみの営業
食材がなくなり次第終了

過去の桜富士山はこちら
詳しくはツイッター「sakurafujiyama」にて


カテゴリー 粉浜, カレーライス |