柳家 12月

岐阜県の表記の店を友人に誘っていただきランチタイムに6名で訪問。食べログ全国一位でミシュラン2つ星など様々なアワードを受賞している食通の聖地と呼ばれる有名店。

予約は常連客だけで1年間埋まっていると聞き及ぶ。4人以上の完全予約で一見さんはお断りとのこと。自宅の阿倍野を朝の8時に出発して新幹線で名古屋まで出てそこから快速に乗り換えて40分ほど、田舎の駅からお店のバスで約30分で到着。。紅葉真っ盛りの山中に店は位置する。

昔の古民家を改装して作られた客席は全て掘りごたつの囲炉裏があり地元の旬の食材を郷土料理に仕立てて楽しむという趣向。今回はジビエを中心にした料理で三代目店主の山田さんに世間話や料理の説明をいただきながら食事を楽しむ。

先付けは蜂の子の佃煮とインカのめざめとしめじ茸。久しぶりにいただく蜂の子は生姜の風味でとても食べやすい。

続いてお店の到着時間と食事開始時間を見計らって火入れされた子持ち鮎の塩焼き。お腹に卵がたっぷり入ったもので食べ応え満点。落ち鮎は皮が固いので焼くのにテクニックが必要だけど炭火でとても香ばしくふっくらと仕上がっていることにびっくり。

ここからジビエがスタート。鹿 ハツ(心臓) はミディアムレアの火入れ。シャキシャキの食感で旨味たっぷりの濃厚な肉感。

鹿ロース は外側に甘い脂身がしっかりついて噛み心地も良くとても上品な味わい。炭火で削られた脂が凝縮した味わいがなんともいえない美味しさ。柚子胡椒が添えられる。

口直しの大根の塩漬けも瑞々しくていい具合に舌がリセットされる。

猪ロース肉にはシャルドネを合わせる。猪肉の脂質と赤身肉がバランスよく味わえる。脂の甘みと柔らかな肉の旨味が口の中で躍動する。薬味のマスタードに負けないパンチのある美味しさがある。

続いて羆肉登場。月の輪熊かと思ったがヒグマらしい。脂身を想像していたけど稀少部位の赤身肉を焼いていただく。筋肉質の食感であっさりしていながらも旨味が強くて、これが今回一番美味しいと思った。

猪鍋は赤味噌と豆味噌をブレンドした出汁で仕立てられる。猪の他に茸やネギ、山芋、大根、こんにゃくなどがたっぷり入って濃厚な味わい。

最後は自然薯むかごご飯でフィニッシュ。むかご飯に出汁が入った自然薯をかけていただく。自然薯がサラサラなのでスルスルといただくことができる。デザートはみかんがまるごと一個。

こちらの料理にはブルゴーニュのワインを合わせることをお勧めされる。フランスで直接買い付けされるピノ・ノワールを中心としたワインはどれも上質でかなり良心的な値付けで提供される。この日はシャンパンも入れて6本いただく。高額のDRCのワインも多数取り揃えられているので外国からの客も多いらしい。久しぶりに記憶に残るいい会食でした。

お腹いっぱいになって新幹線で帰宅したら19時だった・・・・

 

岐阜県瑞浪市陶町猿爪573-27
営業時間: 12:00~15:00、17:00~22:00

その他料理 東海地区

海女小屋はちまんかまど

休日の日に鳥羽にある表記の海女小屋を訪問。鳥羽にはいくつかの海女小屋があり、こちらは初めて。JR鳥羽駅1番出口から送迎バスがあるのでとても便利。曲がりくねった山道をショートカットして約25分で到着。

晴れやかな景色の相差の海岸沿いに位置するお店は約100席、個室もあり。完全予約制で営業時間は10:00〜17:00。

まずはこの日約魚介のプレゼンテーション。3500円のデフォルトのものに伊勢海老のついた「セレブ気分コース」6000円税別。

使い込まれた小屋の中は海女さんの使う道具がいろいろと置いてあって、数人の海女産が炭と焼き網のあるかまどでご飯を準備。こちらで海女さんの焼いてくれた魚介をいろんな話を聞きながらいただく。

三重特産の一見ホタテのようなヒオウギガイはとても柔らかくて美味しい。サザエもとても柔らかい。冷たいビールと一緒にいただくとなんとも言えない味わい。大アサリもこの土地ならではの味わい。

丸焼きにされた伊勢海老は海女さんが豪快に剥いてくれる。熱々の身の部分を頭部分の味噌をつけて豪快にかぶりつく。。まずい訳がないな・・・舐めるように味噌を全部いただいて完食。

味噌汁に入っているのは相差で獲れたあおさのり。鮮やかな濃い緑で伊勢海老の出汁も入っていてとても味わい深い。最年長の海女さんのれいこさんは1931年生まれの90歳。80歳まで海に潜っていたらしい。現在この地域に海女さんは100人くらい・・色々沢山お話させて貰いました。

手作り感満載のHPはこちら

三重県鳥羽市相差町819
0599-33-1023

 

海女小屋はちまんかまどその他 / 鳥羽市その他)

昼総合点★★★★ 4.0

その他料理郷土料理 東海地区

鈴木水産

休みの日に鳥羽で遊んだ帰りに駅近にさざえストリートと呼ばれる水産物を焼いて提供する店が並ぶところがあるのを思い出し。電車待ちのために一番美味しそうな店を選んで突入。

さざえのつぼ焼き、大あさり、ヒオギ貝、はまぐり、ほたて貝、アワビとありとあらゆる貝を取り扱っていてその場で焼いていただける。

テーブルが2つとカウンター数席の小さなお店。世間話をしながらビールと焼き貝を注文する。水槽にアワビが一つ残っていたので造りで所望。小さめだったので2000円とのこと。

岩牡蠣800円もよく肥えていて貝柱部分もコリコリ。。磯の香りも芳しくて焼酎が進みまくる。

お店の女将さんとの話もご馳走。出汁がほとばしる蛤は700円。ホンビノスという蛤に似た貝は食感が少し硬め600円。。大アサリ500円は安定の美味しさ。いかの一夜干しも現地ならではの美味しさ。電車を一本遅らせて堪能させていただきました。。

三重県鳥羽市鳥羽1-8-7

鈴木水産海鮮・魚介 / 鳥羽駅中之郷駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

その他料理 東海地区