楡庵 福源【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】

南海本線住吉大社駅下のショップ南海にある総菜店。以前は住吉大社の南側の住宅街で仕出し店をされていたんだけど10年くらい前にこちらに移転。ベテランのご主人が一人で作る惣菜は派手さはないけどかなり上質。テイクアウト専門でパックに入った煮炊きものやハンバーグ、和風のスパイスカレー、刺身、かやくご飯などレパートリーはかなり広く何をいただいてもワンランク上の美味しさ。

私もコロナ禍で外食しにくい時は週に2回くらい購入していた時期もあったけど全く飽きることがなかった。

数種類の手作り感満載のお弁当やおかずの盛り合わせなどもあってこれからの季節、住吉公園でのお花見にぴったり。
お弁当や惣菜もかなり美味しいけどオススメは鰻弁当。鰻の量で3種類に別れていて私はいつも真ん中の1600円のものを所望する。
注文ごとに温かいご飯を折に入れて鰻を再加熱して5分くらいで仕立てていただける。

別売りで「肝の煮付け」もあれば必ず購入をオススメする。

一見地味な鰻弁当なんだけどタレの塩梅や鰻の焼き加減など完璧と感心しながらいつも美味しくいただく。個人的には大好きでヘビーユースしているデリカテッセンです。。

お店の壁にはご主人のお父さんが書かれた達筆な毛筆の書が飾られる。以下原文・・・

その昔(明治〜大正)浪速の堂島・北浜あたりには米問屋が軒を並べ天満界隈では河内・泉州方面から小舟や大八車で運ばれた農産物がセリにかけられ市町村に出回ったそうな
西区江戸堀の川辺にざこばといはれた水産物の卸賣り市場があったそうな
初代福源は淀川・大和川・河内・泉州方面より遠くは出雲の宍道湖より入荷した鰻・鯉・鮒・鮎・すっぽん・もろこ・川海老・蜆・浅利・蛤・等々淡水魚の仲卸業を営んでいたそうな
昭和の初に安治川沿に今の中央卸売市場が開場され二代目福源が開店した
私の子供の頃(昭和十年前后)には出目金・かじか・小亀・ざりがに等も賣られていた事等覚えている
昭和十二年支那事変から大東亜戦争へと昭和の激動期に入り食糧難の時代が来る
終戦後二、三年を過ぎ中央市場も活気を取り戻し「喰いだおれ大阪」の台所として現在全国各地より特産物が入荷しているが当時(昭和の初期)天然鰻も近畿、四国、鳥取、岡山方面から毎朝入荷し中でも淀川、大和川の河口でとれた鰻は品質が良く高値で取引されていたそうな
福源ののれんを受けつぎ鰻にこだわりを持ちつづけるのも淀川の水で遊び育った者の一つの生き方であらうか

大阪市住吉区長峡町 3-14
木曜休み

楡庵福源惣菜・デリ / 住吉大社駅住吉鳥居前駅住吉駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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懐石料理徳 弁当【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】 【大阪市 北加賀屋】

私どもの会社の事業の柱であるケータリングの弁当部門の新商品をある会合で偶然いただくことになった。大阪を感じていただけるお弁当として数年かけて考えた「なにわめし」シリーズ(商標登録済み)のなにわ宝ちらし弁当2500円(税別)をいただきました。

小さめの2段の箱の上段には

篠田巻き、夏大根、ひろうす、ほうれん草の煮物。一寸豆、烏賊黄身焼き、こんにゃく田舎煮。鶏肉山椒焼き、揚げさつまいもレモン煮。大豆と雑魚海老の煮物。穴子の八幡巻き。だし巻き卵新生姜添え、蓬麩笹巻き。バイ貝旨煮、黒豆と枝豆の松葉刺し。

下段には

車海老、煮穴子、子持ち昆布、酢蓮根、椎茸、錦糸卵、絹さやのチラシ寿司がしっかりと盛り込まれ見た目に反してボリュームもたっぷり。しっかりと当社調理師がこだわりwもって手間と時間をかけた逸品です。我ながら美味しいと思ういいお弁当でした。

大阪市内は5000円から配達しています。

なにわめしシリーズの詳細はこちら

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懐石料理 徳【大阪市 住吉公園】 【大阪市 北加賀屋】

現在お取り引きを検討いただいている得意先様に納めるお弁当の開発。いわゆる「駅弁」なんだけど自分たちのお店の良さと強みをどうやって表現し、あまり代わり映えしない駅弁業界に一石を投じることが出来るかを考える。
最近、外食の評論家の方が「幕の内に美味いものなし」と言っていたことも面白くない。

幸い私どもの会社では若い営業担当者がお客様の求めている商品やお客様の食の困りごとを解決するための思考をもちあわせているのでそれぞれのTPOSに合わせたお弁当を考案、提供し好評いただいている。過日リリースした「真田丸弁当」はNHKの商標許可もいただき現在大ヒット商品となっている。また動物性タンパク質を一切使用しない「ShoujinBento」はパリの地下鉄の駅で販売している(行ったことはないが)イメージのパッケージをデザインし10月から販売しているが総量500calという内容も評価いただき会議の際の弁当によくご利用いただいている。

そして今回の駅弁プロジェクトで考案中のお弁当が「柔らか鮑と雲丹のお弁当(仮称)」まずは小さめの国産の黒鮑を使って大根おろしで揉み込んで下茹でをし出汁、酒、醤油、味醂で2時間火加減に注意しながら炊き込む。

ご飯は北海道産のエゾバフンウニを軽くボイルして三重の相差産のあらめと鮑の出汁を昆布だしで割ったものを入れて徳島県阿南町A地区でとれるコシヒカリに5%の餅米を入れた米で炊き込む。

それを何度も試行錯誤して盛り込んだ盛り込んだものがこちら。

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雲丹とアラメを炊き込んだご飯に青さ海苔の塩ゆでを乗せて粗めにカットした錦糸卵を乗せて柔らかく炊き込んだ鮑を盛りつける。箸休めはミニトマトの甘酢付けと大根の焼酎漬け。鮑が旨味たっぷりでグニャグニャ柔らかく驚くほど美味しい。肝も旨味たっぷりでこれだけで日本酒1合飲めてしまう。

ご飯も雲丹の甘味と磯の香が鼻腔を抜けて目の前に夫婦岩が見えそうな感じ。雲丹と鮑と青さ海苔とあらめは出会いもの(同じ季節に出回る旬の食材で、料理の相性が良い組み合わせ「 筍とわかめ」「サンマと大根おろし」「ブリと大根」など)でお酒と一緒に鮑を食べて磯の香の雲丹ご飯はお酒のあとにいただくという食べ方をイメージする。

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華やかさに欠けるという意見があったのでいくらの醤油漬けを添えてみると少し明るくなる。我ながらいい出来自画自賛。これは自分が客でも買って見たい気がする。しかしながら食材原価を考えると売価が3500円くらいになってしまう。

これじゃあいくらなんでも買っていただけないので売価1980円税込をめざして(それでも高い・・・)品質とコストの妥協点を求めトレードオフ作業を進めることにする。

我が社の「マーチャンダイジング活動」は以下のとおり
・何を使うか(原材料の決定)
・どこの産地のものを使うか(原材料の集荷)
・どう加工するか(原材料の加工)
・それを使って商品をどう生産するか(製造)
・出来上がったものを、どう運ぶか(運搬・流通)
・そして、どんな場所で、どんな方法で、どう売るか(販売)
・量や数、または品質に過不足はなかったか(消費の終了)
・「また買おう」「また食べよう」「また利用しよう」と思ってもらえるだけの最低限の満足を感じてもらえたか(リピート)

お客様が求めない「絶対的品質」は下げることで「コスト」を下げて「売価」を下げる努力をすることで「相対的価値」を上げることをひたすら続ける。ここに企業としての矜持と価値が試されると私は確信している。

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