東天下茶屋

すし豊 4月

阿倍野に散髪に行った帰りに表記の店を訪問。東天下茶屋駅から徒歩3分。昭和の香りのする外観と店内はカウンター8席と小上がり2卓。ご主人とご子息、奥さんの絵に描いたような家族経営。20年以上通っている大阪では元祖江戸前寿司を提供するお気に入りのお店。

こちらのお店でしか食べることができない和歌山産の熱々のもずく。真っ黒なもずくを2秒くらい加熱するとびっくりするくらいの綺麗な緑色になる。うずら卵の入った特製の出汁で蕎麦のようにしていただく。いただいた後は熱々の鱧の出汁をつけ汁と合わせて蕎麦湯のようにしていただくという趣向。シャリシャリした食感と磯の香、生山葵の辛味がとてもいい。

この時期だけの筍の蒸し焼き。普段は福岡県の合馬の筍を使うけどこの日は泉南産。頃合いのサイズのものを皮付きのまま時間をかけて直火で丸のままじっくりと火入れする。ホクホクに焼けた筍を上顎でこそぎとるようにしていただく。添えられた味噌をつけると味が変わって楽しい。

水槽で泳ぐ琵琶湖産の本モロコを塩を入れた氷水で活締めしてからカウンター内の炭火で30分くらいじっくりと焼き込む。小さなコンロで熱いまま提供される。

食べる前にご主人から食べ方の指南が入る。最初は唐揚げ状態になった頭だけをかじって日本酒を口に流し込む。続いて頭をかじって空洞ができ冷めて食べ易くなったお腹の部分を頂いて最後によく動いているので一番美味しいと言われる尻尾を食べる。三杯酢をつけて頂くんだけど日本酒が進みまくる佳品。

寿司の扉はいつものように塩で供される大阪湾のハリイカから。パリッとした食感がとてもいい。続いてヒラメの縁側。自家製の玉子。一枚付のコハダと続く。

続いてしっかりと火入れされたハマグリ、江戸前の仕事の軽く炙ったヤリイカの印籠詰。白子と卵の味を楽しむことができる。

口の中で溶けちゃうよ〜」と言いながら提供される泉州産の穴子(写真撮り忘れ)は熱々のふわふわでスフレ状態。「提供されて15秒以内で全部食べてね〜」とのこと。

ヒラマサの蕪包みは味の3段ロケットと呼ばれる。最初に魚の旨味、続いてかぶらのあっさりした酸味、最後に唐辛子の辛味を楽しむという趣向。大阪湾のシラサエビ、湯がきたてのカイワレ大根、鯛の昆布しめ、カンパチの炙りと続く。

ご主人おすすめの久美浜産の大きな牡蠣の天ぷらは貝を剥く作業から。新鮮で大きくてよく肥えた牡蠣を揚げるため嫌な癖はまったくない。とても熱いのと部位によって味わいが異なるので小さな口で10回くらいに分けていただくのがオススメとの事。

お酒が余ったのでカラスミを所望する。冷蔵庫で作られる自家製のカラスミは手前から鮎、ボラ、ヒラメ。。どんな魚でも卵を持っているものはカラスミにする。。

最後の漬物もとても美味しい。大根の皮は千切りにして塩をして昆布と和えて提供する時ごま油で香りづけをする。

こちらのお店のご主人は東京生まれで東京銀座の名店「新富寿司」で修行。しかしながらお店が厳しすぎて1970年、大阪万博見物と偽って仲間と脱走。そこから大阪で少し修行をして自分でこの店を出したと言う話もかれこれ25回は聞いている。名前は安田豊次、だから「すし豊」。いいお店です・・・

過去のすし豊はこちら

阪市阿倍野区王子町2−17−29
06-6623-5417
営業時間:17:00~24:00
定休日:木曜日


カテゴリー 東天下茶屋, 寿司 |

イケダヤバーベキュースタイル

阪堺電車「東天下茶屋」駅横の常設マルシェ『THE MARKET』内にある『Ikedaya BBQ style』にディナー訪問。駅から徒歩0分の利便性の良さ。

本格BBQ料理の店なんだけど業態は席数30席のフードコート形式。。大阪の下町の中にある昭和40年代の施設をリノベーションした明るく開放的に仕上げられたとてもかっこいい空間となっていて横を通る阪堺線のチン電の音を聴きながら食事やカフェが楽しめるお店。

コースメニューやアラカルト、テイクアウトメニューなど色々あるけどお店のオススメは淡路島、丹波、南河内、能勢町で採れた産地直送の無農薬野菜と、じっくり時間をかけて仕込んだ色々な肉を炭火で豪快に調理したBBQ SET。

まずはお酒と前菜を所望する。無農薬の生姜汁を使ったジンジャーハイボールが美味しすぎてびっくり。アラカルトもいろいろあるけどオススメの前菜盛り合わせ990円(2人盛り)を所望する。色々な前菜から3つ選ぶことができるという趣向。

バケットとともにいただく明太マスカルポーネ、ベシャメルソースの美味しさが秀逸のホタテとキノコのグラタン、とても濃い味わいの原木椎茸サラダをチョイスする。

その他にもアンチョビポテト、鶏ハム、人参ラペとナッツ、ヤーコンとリンゴとブラッドオレンジなどがある。

オススメのBBQセット(肉料理3種と野菜)990円(写真は2人前なので1980円)の内容は食べ応え満点の極太ソーセージ、酸味のあるヨーグルトソースでいただくレモンチキンステーキ、しっかりマリネされたスペアリブなど。。無農薬の人参、椎茸もびっくりするくらい美味しい。

別のパターンで BBQセットを所望する。続いては牛肉を包丁で叩いて作る牛100%のハンバーグ、軽く燻した自家製ベーコン、特製チャーシューがさらに所狭しと野趣いっぱいに盛り付けられる。オーガニックワインをいただきながら楽しい時間を過ごすことができました。

*コロナでビジネス大変だけど品性を保ちながら頑張ります。

店舗のHPはこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町6-25
月,水~日 11:30~22:00
火曜日定休

イケダヤ バーベキュースタイルバーベキュー / 東天下茶屋駅松虫駅北畠駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5


カテゴリー 東天下茶屋, その他料理 |

オオサカ堂 2月

今いちばんのお気に入りの東天下茶屋駅徒歩3分の表記の店を訪問。阿倍野筋の松虫の交差点南20mの場所に位置する。驚くくらいのハイコスパと大阪愛に満ち溢れた飲み物を含めた食材の数々と割烹職人のような丁寧な仕事ぶりは比類なき満足感を客に与える。若い店主一人で営んでいるんだけどあまり客を待たすこともなく美味しいものが次々と提供される。

カウンターだけの客席なんだけどジャズが流れてとてもいこごちも良い。この日は散髪の帰りに一人で立ち寄る。

最初に茎わかめのポン酢180円。見ただけで美味しいことがわかる。。シャキシャキの食感と口一杯に広がる磯の香りにノックダウン。あまりの美味しさにお代わりしてしまう。。量もたっぷりで180円でいただくのが申し訳なくなる。

本日のお造りの盛り合わせ880円は箱作漁港直送の甲烏賊、天然ハマチ、鰆の焼き霜、平目、泉たこ。。どれも新鮮でワンランク上の美味しさ。たこは生きたまま冷凍して湯がくことで繊維が切れて柔らかくなる。。醤油湯がきしているのでさらに美味しい。。

ゲソの炙り580円はコリコリの食感。

泉佐野産のブランド豚の犬鳴ポークはエコフィードと長期熟成が美味しさの秘密。。バラ肉部分を網焼き480円でいただく。表面はカリッと焼き上げて中はジューシー。融点の低い甘い脂が特徴。。

大阪唯一のブランド牛の大阪梅ビーフは梅酒のチョーヤの梅を飼料に食べさせている牛とのこと。これもバラ部分を網焼き480円で所望する。火入れも完璧でとても味わい深い。。

住之江区の松岡製菓の満月ポン5枚50円。。。お酒のあてにぴったり・・・


締めは池田市発祥のお馴染みチキンラーメン250円。。安定の美味しさなり・・その他大阪もんのメニューが盛りだくさん。ここでは書き切れないのでペロペロを見たと言って是非訪問して確認ください。。今回もご馳走様でした。。。

過去のオオサカ堂はこちら

大阪市阿倍野区阿倍野元町4-9
tel:0677108002
営業時間 17:00~23:00(LO22:30)
定休日 水曜

 


カテゴリー 東天下茶屋, 居酒屋 |