カテゴリー:和食

桃粋 6月【大阪市 難波】

気心の知れた友人とたまに訪問する法善寺にある居酒屋。法善寺の入り口近くのビルの2階で細い階段を上がって入店。客の年齢層も比較的高く上質な料理を比較的手頃な価格でいただけるのと早い時間からあいているのでとても使い勝手がいい。メニューも豊富で(この日はなんと150種)ほとんどのものが580円〜780円まで。この日はカウンタ−席を予約してビールで乾杯した後はお造り盛り合わせを所望。

2016-06-14 19.13.27

剣先烏賊、ネットリとした旨みと舌触りのある鯒の昆布締め、姫鮑、明石の蛸、鱧、鰯の紫蘇巻、生ホタテなどどれも季節感がある上質なものばかりでかなり嬉しい。居酒屋で供される刺身ではトップクラスと思われる。。

2016-06-14 19.23.57

活バイ貝煮付け580円も秀逸。濃い口醤油との相性がよくて身の甘味が引き出される。酒と塩で味つけした「酒蒸し」も好物。

2016-06-14 19.39.40

活穴子の塩焼き780円も皮の部分がジュワッと脂が染み出してうまい。価格以上の価値あり。厨房にはご主人含め3人。女性の若いスタッフの機敏な仕事ぶりにいつも見とれる。

端麗旨口緑川の純米酒は穴子の脂といい相性を見せる。

2016-06-14 19.48.12

河豚白子醤油焼980円は口の中に少し白子を残して日本酒を含むと何ともいえないマリアージュを醸し出す。究極食中酒と書かれた切れのある伯楽星との相性は抜群だった。

2016-06-14 19.52.54

徳島産の鮎塩焼き580円は養殖だけどしっかりと焼き込んでかなり美味しくし上がっている。天然鮎をすっかり焼き込んだものはよく丸かじりするがこのようにしっかりと肥えたものは骨を抜いて食す。

2016-06-14 19.56.50

骨を抜いたものを一口でいただくのが大好き。腸の苦みも尻尾の旨みも一緒くたんになってムシャムシャ食すことが出来る。原田の無濾過生原酒と一緒に食す。この酒はフレッシュ菜香りと力強い米の旨みも感じられながら酸が効いているので切れ味もいい。

2016-06-14 20.10.32

ホタテの殻に入った海鮮コロッケ680円はベシャメルソースの中にホタテや海老、いろんな魚や貝がたくさん入って上にかけられたソースにいいとても風味を感じる。

これは重厚で旨口の山廃天狗舞の山廃仕込と一緒にいただく。

2016-06-14 20.14.56

湯葉と山芋の山葵餡680円はまさに割烹の仕事。湯葉はパリパリで山芋はフワフワしてかなり美味しい・・餡の塩梅が完璧。時分時になるとお店はいつも満席。予約の問い合わせもひっきりなしに入る。居酒屋なので回転が悪いのはしょうがない・・・

2016-06-14 20.23.20

皮付きヤングコーン蒸し焼き580円は青臭く特にどおってことのない味。しかしこのような新芽のような野菜を食すと身体に活力が湧いてくる気がする。

この他にも肉・魚・野菜の料理がビックリするくらい揃っていてどれも食したくなるようなものばかり。喜川浅井さんや浅井東迎さんのような献立を約半額の価格で食せるお店といえば判りやすいかと思う。お店が小さいので予約は必須。

大阪市中央区難波1-6-4
営業時間 16:00~22:45
定休日 日曜・祝日
06-6211-1572

大阪市 難波 和食

懐石料理 徳 住之江本店【大阪市 住之江公園】 【大阪市 住吉】 【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】 【大阪市 北加賀屋】

父の一周忌の法要を私どもの店舗で行う。普段から法事利用のお客様が多いのでスタッフは慣れたもの。上質な料理と接遇をリーズナブルな価格で提供しているので日曜日は早くから予約が入る。この日は仏事用のお斎5000円をお願いする。

親戚15人が仏縁で集まり父の生前の話をしながら和やかに会食する。

2016-05-05 14.11.42

前菜として6つに仕切られた箱には北海道の根室産の雲丹と陸ひじき、フルーツトマトを乗せた雲丹プリン。名残の蕨のお浸し。鮑の柔らか煮と独活の黄味酢和え、細かく刻まれた香草が散らされた鱸の香り蒸し、うるいとレアにボイルされた蛤の上に生のりを乗せたもの。琵琶湖の稚鮎を蒸して南蛮酢に漬けたものを蓼酢のペーストをかけていただく。どれも仏事料理らしい地味ではあるがいい食材を丁寧に調味したものばかり。

2016-05-05 14.29.36

お椀は鯛の白子豆腐と走りの鱧。防風と菜種を添える。煮物の位置づけなので塩分は少し高めでしっかりとした食味。

2016-05-05 14.37.14

お造りはしっかりと脂ののった天然鯛と熟成したアブラメ、剣先烏賊の3種盛り。これはかなり良かった。

2016-05-05 14.48.49

八寸は餅に模したじゃがいもに海老餡をかけたもの。太刀魚の西京焼。一寸豆とチーズの味噌漬け、ヒラメを使ったちまき寿司、木の芽しん薯など。

2016-05-05 15.00.37

今や名物となった但馬牛のウチヒラを使用したローストビーフ。前日から醤油ダレに漬け込んでスチームコンベクションで蒸し焼きにしているのでしっとりした食感と小サシの入った肉質のためにかなり柔らかで脂分も感じる。和風のソースと八丁味噌で作った辛味噌でいただく。あしらえはアブラナ科のキャベツとカブを合わせたようなコールラビ、ズッキーニ、ラディッシュのワイン煮、海老を百合根で挟んで揚げたもの。これはかなりいい一皿でした。
2016-05-05 15.11.00

食事は餅米を新鮮な甘鯛で巻き込んで湯葉餡をかけたもの。スプーンでほぐして雑炊のようにしていただく。上に乗せられたワサビ菜の漬け物がピリっとしていいアクセントになる。法事の食事にふさわしい逸品。

2016-05-05 15.25.24

デセールは名残の苺、デコポン、びわをアソートしたもの。特製ソースをかけていただく。軽いお斎なんだけどお腹いっぱい。

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大阪市 住之江公園大阪市 住吉大阪市 住吉公園大阪市 住吉大社大阪市 北加賀屋 和食

懐石料理 徳 住之江本店【大阪市 住吉公園】 【大阪市 住吉大社】 【大阪市 北加賀屋】

私の親戚が結婚したということで親族だけで私どものお店を貸し切りにして和食ウエディング。私も末席で相伴させていただく。ありがちな仰々しさを排除してワイワイガヤガヤとざっくばらんな会食を演出。この日は16時からの宴席だったので軽めの税込5400円コース。

2016-05-01 16.03.04

普段は法事等の仏事での貸し切り予約が多いのだが華燭の典はスタッフ共々テンションがアップする。年代物の金屏風をセットして高砂の席は帝塚山の西尾ガーデンで作っていただいた花をセット。

2016-05-01 16.03.20

リーズナブルだけど上質な設えを接遇スタッフが考えて演出する。BGMは弦楽4重奏なので会話も弾む。

2016-05-01 16.05.20

先付けは走りの鱧の落とし。卵豆腐と陸ひじき、アイスプラントの添え物。クリュッグで乾杯。

2016-05-01 16.14.28

お造りは天然鯛と本マグロのトロ部分。

2016-05-01 16.14.39

マグロが苦手な私にはスズキをつけてくれた。

2016-05-01 16.25.34

お椀は朱塗りの鶴の柄でとてもおめでたい感じ。

2016-05-01 16.25.45

葛打された天然鯛と鯛白子で作った豆腐。縁起物の白髪独活と菜種も入る。鯛のヒレを乾かして香ばしく焼き上げたものも入って香味満点。

2016-05-01 16.34.08

八寸はウルイの胡麻和え、薄い豆と鯛の子の卵〆、蛸の柔らか煮、烏賊のオランダ揚げ、野蒜の諸味味噌和え、木の芽の糝薯、柏の葉に包まれた穴子の道明寺蒸し。それも素材感も感じられて私の口によく合う。天野酒の原酒とともにいただく。

2016-05-01 16.48.25

但馬牛のイチボ部分のローストビーフ。赤身なんだけど小サシが入って卵味噌で作ったソースにとても良く合う。添えられたピリ辛味噌やじゃがいもで作った羊羹、ラディッシュのワイン煮、ズッキーニなどのあしらえも口直しにとてもいい。

2016-05-01 17.11.08

琵琶湖の稚鮎の大きなサイズのものをピックアップして蓼の葉っぱをまぶして唐揚げにしたもの。鯛白子、水茄子、蓼の葉の天ぷらのあしらえも秀逸。

2016-05-01 17.27.43

食事は名残の筍ご飯。干し貝柱が入るので旨みがかなり強い。信州味噌仕立てのみそ汁もいい塩梅。

2016-05-01 17.37.32

デセールは柑橘3種盛りと料理長が特別に焼いた手作り感満載のスイートポテト。

2016-05-01 17.18.54-1

私が個人的にプレゼントさせていただいた芦屋のパティシエに特注した直径60センチの鯛のケーキ。約40人分くらいのポーションだったので残りはスタッフで相伴する。各区以上の価値はあったと自負出来る内容でした。

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