2011年03月

天喜

京都西陣天ぷら料理の老舗「天喜」に会合にて訪問。。 千本今出川通りを少し上がったところに昭和8年から掛けている茶色ののれんがある。 玄関に入ると表からは想像できない奥深い空間があった中庭には大きな錦鯉が泳ぐ池がある。橋を渡って奥座敷へ向かう。 sakidukezennsaitenki.JPG 先付けはお決まりの筍木の芽あえ。。。筍がかなり上質である。。。一口食べればすぐわかる。。。 前菜はスモークサーモンで山芋を巻いたもの、子持ち昆布、白魚酒蒸し、白身魚の寿司を桜の葉で巻いたもの、イイダコの炊いたもの、菜の花。。どれもがきちんとした仕事ぶりである。。。 女将さんが一人ずつに挨拶をされ白酒を注ぎに来られる。 owantukuritenki.JPG お椀はこれもこの季節お決まりの蛤の真丈で出汁もドンピシャ。。お造りは鰹とイカと鯛。。どれもがかなりのレヴェルであった。。。これぐらいのハイレベルの食材を普通に使われるところが老舗の貫録か。 外務省も海外からの来賓をこちらでもてなすらしいし京都迎賓館でのお料理を担当される程のお店と聞き及ぶ。 tenpura1tenki.JPG メインである揚げたてのてんぷらが登場。カラッと揚がった車エビ、アスパラ、ゴボウ、さつま芋、ワカサギ。。。これを天つゆでいただく。。。 隣席で相伴させていただいた女性が25年前に故郷の和歌山紀伊田辺から京都の女子大に進学し、生家が貧しかったために学費を稼ぐためにアルバイトでコンパニオンをされたらしい。その初めての仕事がこの「天喜」であったこと。 彼女はその時世の中にこんな浮世離れした店があること。そこで食べる客がいるということに驚かれたらしい。。。 彼女はその時に私も頑張っていつか自分のお金でこんな店に来れるような立場になりたいと心に誓った。。。そして苦節25年の歳月がたち。。御年43歳にして今や管理システムでは日本で2位のソフト開発会社の社長となり東京、京都、大阪にオフィスと事業を展開し多くの従業員を抱える実業家となった。。。 のれんをくぐるときに25年前にこの店で初めてアルバイトをしにきた時のこと、そこから25年間がむしゃらに働いてきたことがフラッシュバックしたとお聞きした。 その話を女将さんにすると一筋の涙がこぼれおちた。。。 tenpura2tenki.JPG 天ぷら2皿目は鱒をあられをつけて揚げたものとレンコンに海老のすり身をはさんだもの。 美味しすぎ。。。。 tyawanmusgohanitenki.JPG ふかひれの入った大きな茶わん蒸しが出て筍ごはんで締め。。。 deserutenki.JPG デセールはグレープフルーツのゼリーと苺と蜜が思いっきり入ったリンゴ。。。 こんな美味しいリンゴは生まれて初めていただいた。。。 最後まで隙のない内容でした。。。。。。 京都市上京区千本今出川上ル西側 075-461-4146

天喜天ぷら / 北野白梅町駅今出川駅等持院駅


カテゴリー 和食, 京都市 |

kitchen まつ本

堺のチンチン電車(阪堺線)御陵前駅を東に入ったローカル洋食店。私の親が昔このあたりに住んでいたので先祖の墓もこの近くの禅宗の寺にある。。 店舗の外観は昔ながらの洋食店の感じ。「キッチン まつ本」の看板が目を惹きます。 店内はテーブル席とカウンター席で座席数は20席ほど。。。常連らしき客ばっか。。。 家族でやっている独特の温かい空気が店を包んでいた。。。。。 misematumoto.JPG 野球帽を反対に被った御主人が銅製の鉄板であれこれ焼くのが名物となっている 一番人気はミックスグリル。 あとは焼肉屋やハンバーグを注文されている方が多かった。 mixguriru.JPG 筋の入ったロールイカと牛肉と海老の三種盛り。 価格から見て食材原価に限りがあることはわかるが御主人の調理技術であらゆる問題をカバーしている。 まず目の前でジュージュー焼くこと。これが一番肝心である。 ニンニクの効いた醤油ベースのソースが実に香ばしいいい香りをだす。 手際良く胡椒や塩で味をつけ海老はワインで香り付け。 イカはふんわりとひたすら柔らかで牛肉は味付けまくって重しを掛けてプレスしながら焼き上げるのでカリカリっとした食感となっている。中途半端な火入れよりこれはこれでよいと納得。海老は蒸し焼きで自家製のタルタルが実に秀逸。。頭も重しを掛けてせんべい状に香ばしく焼きあげる。 これに味噌汁とご飯がついて平日は食後のコーヒーがついて1000円。 やりよるね。。。 堺市堺区南半町 072-224-2122


カテゴリー 堺市, 洋食 |

サンマルコ アクティー店

今やココイチに次いで大阪で店舗展開しているKYKが経営するカレー店。 JRに乗る前に急いで飛び込みスタンダードなカレーを所望する。 お店は明るく女性の一人客も目立つ。 sanmaruko.JPG 目の前に薬味があってきゅうりのきゅうちゃん、干しぶどう、ピーナッツ (細かいの)、大根の漬物が食べ放題だった。。 カレー自体は、辛味もあるけど際立ってはいない。いわゆる欧風系ということであろう。 ビーフカレーなので肉の塊が3つ入っていた。特筆はベテランのおばはんが「あいよ~」といいながら目の前でライスを皿に盛り、ルーをかけて出て来るスピード。これは牛丼より早い。 人事生産性も高く。素晴らしいビジネスモデルであることいまさらにして理解する。。 はっきり言って美味しいとも不味いとも言えない特徴のないこの味がこのサンマルコの特徴か。。 どこにでもありそうな主張のない味。 だから儲かる。。。。。 カレーはとんがったら儲からないというのが昔からのセオリーである。。。 勉強になるね。。。

サンマルコ アクティパートツー店カレー / 梅田駅(阪神)大阪駅西梅田駅


カテゴリー 梅田/JR大阪, カレーライス |